2006年4月28日金曜日

譲れない一線

ベトナムに暮らしていると公私に渡り
暗に用途不明金(別名賄賂)を要求される事があります。
そのつど大した金額ではないのですが、
時に全く筋の通らないイチャモンをつけられ、

「それはチガウダロ~!?」

とツっ込みを入れたくなる場面もありますが、
私生活において何がしかの手数料を要求されるのは
まぁ、ベトナムでお世話になっていることですし、概ね了解しています。
しかし、事が仕事上の業務にかかわる場合、

「はい、そうですか♪」

と気前良く払うわけには行かない場合もあります。
非の無い書類に非を認めてしまえば
こちら側に非があるということが確定してしまいます。
非を認めてしまった以上、2度と申し開きは出来なくなるわけで、
それが契約社会の非情の掟。

まぁ、大抵の場合そこまでシリアスに考えなくても大丈夫なのですが、
だからと言ってそれが慣習化してしまうと、
払わなくても良い手数料をズルズルと払い続けなければならない
賽の河原状態に陥る羽目にあいます。

それに、こちらに非が無いに拘わらず非を認めてしまうという事は、
自分で自分の仕事を辱めているのと同等です。

ありとあらゆる状況を総合判断して自分に非が認められないのであれば
非を認めてはいけない。

非を認めるのは愚の骨頂と言えます。
どんなに手間と時間がかかろうと、
自分の正当性を相手に認めさせる気合が必要です。
(ヒジョーに疲れますが・・・)

ところで、ベトナムにはテト前、4月30日前、あと9月末ころと、
1年に3回ほどまとまって休日が取れる時期があります。
この時期、お役人はどうもお小遣い稼ぎ?に精を出すようで

「それはチガウダロ~!?」

とツっ込みたくなる場面が急増します。


分かるんですよ。エエ。その気持ち。
決して高い給料で働いているわけじゃないことも。だから、


「日頃はご苦労様。」

と感謝の心付けを渡すことに異存はナイんです。はい。
しかし、非の無い書類にイチャモンつけられるのは困るんです。
私、何らベトナムの法律に背くような事やってませんので。

いっそ、今後は件の連休前には別枠で手数料を徴収してくれた方が
よっぽどスッキリしますし、時間と手間の節約になります。
ひいては役人の職権乱用、

汚職の防止対策になると思うのですがねぇ・・・