2006年5月23日火曜日

「機関車」の見積もり一丁!

今朝、最近入ったスタッフがどこからかの電話に受け答えした後で、

「機関車ノ見積モリヲ作ッテ下サイ。オ客サンガ必要デス。」
「・・・ハ?チョッと待った。どうも耳がオカシイみたい。もう一度言ってくれる?」
「ハイ。機関車ノ見積モリヲ書イテ下サイ。」
「・・・」

断っておきますが当然、機関車なんて取り扱っていません。
で、彼女が何で急にそんなこと言い出したのか
ベトナム語で何と言ったか問いただしてみると
「ダウ マイ」と電話口で言われたらしく、
直訳すると「機械の頭」もしくは「機械の先っちょ」となるのですが

日越辞書を開いて見ると確かに「機関車」となってます。

ベトナム人と話をしていると、ひとつの単語(日本語)の質問に対して
複数の回答(対応するベトナム語)が返ってきて

(イッタイドレガ正シインダロウ?)

と面食らうことがありますが、同様に、ひとつのベトナム語に対しても
様々な日本語が考えられます。

(その中から的確な言葉を選ぶのが翻訳者の腕の見せ所なのでしょう。)

で、スタッフに「機関車」を知っているのか尋ねたところ案の定、
「機関車」という日本語は辞書で初めて見ただけで
ソレが何なのか全く知りませんでした。
機関車をマンガで描くと、


「あぁベトナムにもあります♪」

とスグに納得するのですが、もし、「機関車」が何であるのか知っていれば

「機関車ノ見積モリヲ作ッテ下サイ。」

などという馬鹿げたことは言わなかったしょう。

かように、自分が知らない(理解していない)事でも
ベトナム人は結構平気で口にします。で、間違いを指摘すると、
先生がそう言ったとか、本に書いてあったとか・・・
(確かに辞書に書いてありました。はい。)

でも、書いてあることの意味が分からなくても気にならないんでしょうか?
知識というのは、自分が納得出来てはじめて活かせるというもの。
どうもベトナム人全般的に知識の多さのみを美徳としている面があるようで、
そのせいもあってか、新聞や雑誌を広げるのが好きなのでしょう。

思うに、知識というのは常に後追いですわな。
どこかの誰かが出した答えをカンニングしているに過ぎません。
そりゃ~お喋りの話題作りには事欠かないでしょうが
カンニングだけして自分は博識だと得意になっていても、
それだけじゃあ何も生み出せません。
(前向きな創造意欲がなければ別に構いませんが)

要は、知識はヒントとして、そこからどう発展させるか?
それが知恵の始まりであるように思いますし、
そのことに気が付かない限り「後天的格差」は永遠に広がり続ける。
・・・などと思う今日この頃。



ロボスーツに小泉首相も驚き

政府の総合科学技術会議で、筑波大学の山海教授が開発した介護動作支援用ロボットスーツ「HAL」が披露され、スーツを身に着けた男性が女性を軽々と持ち上げる姿に、首相も驚嘆の声を上げた。

(23日、首相官邸)(時事通信社)22時03分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-04453613-jijp-pol.view-001


ま、今回の件はあまりに突拍子もない事だったのですが、
これがビミョ~にズレていてこっちも気が付かなかったら・・・
と想像すると、怖い気もします。