2008年1月30日水曜日

「日本人」という資源

<記事1>

台湾週報

昨年、来日の外国人が800万人を突破、台湾人は第2位
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/07/070116d.htm

 1月12日、日本の法務省入国管理局の発表では、2006年に来日した外国人は8,107,684人となり、過去最高人数に達した。その中で、アジアからの入国者数は全体の7割を占め、台湾は韓国に次ぐ第2位となった。

統計によれば、入国者数は前年比8.8%増となり、初めて800万人の大台を突破した。入国者の中では韓国人がもっとも多く、全体の29.2%を占め、台湾人が16.7%となっている。中国(香港は含まない)は12.1%、アメリカは10.4%だった。

《2007年1月16日》

</記事1>


という記事があるワケなのだが、ワタシはこの数字を見て少し驚きました。
ベトナムも年々観光客が増えていて、

年間400万人突破というニュースを見て漠然と、

「すげwwなww!」

と思っていたのですが、その倍の観光客が日本を訪れていたとは・・・


<記事2>

ベトジョー ベトナムニュース

今年の外国人観光客 430万人の見通し
2007/12/13 09:33 JST配信
http://www.viet-jo.com/news/tourism/071208053045.html

 観光総局によると、今年ベトナムを訪れる外国人観光客は昨年に比べ70万人多い約430万人に達する見通しだ。観光客が多い国と地域は、中国、韓国、アメリカ、日本、オーストラリア、フランス、タイ、カンボジア、マレーシア、シンガポールの順。ニュージーランド、ベルギー、オランダ、イタリア、スペインなどからの観光客はまだ多くはないが、今後の増加が期待されている。

 また、外国人観光客の消費による観光収入は、2005年の23億米ドル(約2500億円)から2006年には28億5000万米ドル(約3100億円)に増加、今年は約35億米ドル(約3850億円)に達する見込みだ。

 観光総局によると、ベトナムは通常の旅行と並んで、会議・研修・展示会などに参加する旅行形態「MICE」の訪問先としても人気を集めているという。特にハノイ市、ホーチミン市、南中部カインホア省ニャチャン市、北部クアンニン省ハロン市などが注目されている。今年1~11月のMICE形態の旅行者は前年同期より30%増加している。

[Tien Phong Online,06/12/2007,13:23]
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</記事2>


もし、毎年70万人ずつ観光客が増えたとしても、
ベトナムが日本に追いつくにはあと5年くらいかかるか?
しかしながら、それだけの観光客を受け入れられる
器がベトナムに無いのも事実。しかも現在でもベトナムでは
恐ろしいスピードでインフレが進行中。
このまま順調にベトナム経済が発展するとなると、5年後の物価は?

(一体、ドウナッチャウンダロw?)

などと心配になります。
現在でもタイの方が庶民生活にかかる経費は同じか、少し安いくらい。
と、いうことは現在のベトナムはあまり「庶民に優しくない」ワケで、
その分、庶民は蓄財やら金儲けに精を出し、結果として

「ベトナム人はがめつい」

という印象を外国人に与えてしまっているように見えます。

本当は「気のイイ」人たちなのですが、
これも、経済発展というものの副産物なのでしょう。
でまぁ、運悪く「がめついベトナム人」とお知り合いになってしまうと、

「二度とこんな国来るかっ!」

と、なってしまい、なかなか観光リピーター数の底上げが出来ない。

・・・か様にワタシには思えるのですが・・・


7年ベトナムに暮らしてみて思うことは、
ベトナムには「観光資源」がヒジョーに少ない。
「ハロン湾」?「ニャチャン・ビーチ」?
「ファンティエットのリゾート」?「ホイアン」?
「古都フエ」?「チャム遺跡」?「少数民族」?
あとは・・・?

ま、ワタシが行ったことがあるのは「フエ」くらいなんですが、
「フエ」にしても観光以外に何があるのか?
その他の観光地にしても、恐らく同じようなカンジかと。

もちろん観光目的で観光地に行くワケですが、
異国に旅するということは、異国の人と触れ合うコトに他ならず、
どんなに「風光明媚」な観光地を訪れようと
そこで触れ合う人たちが「最低」な人たちバッカリだった場合、
「旅の感動」がそがれるばかりか、近づきたくもなくなるというもの。

逆に、なんのことはない町並みを散策していても、
触れ合う人たちがみな気さくで親切だったら・・・ね?

「いい旅」というのは、旅の後で思い出を反芻して
「夢気分」を2度楽しめるものなのです。本来は。

ま、「旅」の講釈はこのくらいにして、
何が言いたいかとゆうと、

「日本人はお人好し。」

ということなんですわ。


だからこそ日本に観光に来る外国人の数が増えているワケで、
(もちろん他にも要因はありますが・・・)
日本人が「愛すべきお人好し」であること、これは立派な

「観光資源」

と言えるのではないでしょうか?

しかるに現在の日本の状況は、日本人から

「お人好し」

というすばらしい資質を
奪い取ろうとしているように見えてなりません。
これは日本が世界に誇る「観光資源」抹殺です。

恥じることはありません。
「お人好し」で何が悪いんですかっ!?
日本国民のひとりひとりが、立派な

日本の「観光資源」ではないですかっ!
その貴重な「観光資源」を一体どうしようというんですか?
市場経済主義、グローバリズム主義の人たちわ。

また、現在の日本がまがりなりにも世界の大多数の国から
信頼を置かれているのは「お人好し」の国民性があったからこそ。
国際親善は外交官によって成されるワケではありません。
お互いの国を行き来する、


名も無き庶民どうしの交流の積み重ね。

それによって、総体的に信ずるに値する「国」かどうか?
のコンセンサスが得られるのではないしょうか?

ということは「国民を苦しめる」政策なんぞは愚の骨頂!
政府はまず貴重な「観光資源」の保護を考えなければならず、
ひいては「外交問題」にも重大な影を落とすことを危惧する次第です。はい。

ダイジョウブです。株価が下がろうと、外資が引き上げようと、
愛すべき「お人好し」が好きな外国人はたくさんいます。
「お人好し」は日本人が世界に誇れる美徳であり、

貴重な資源です。

「カネ儲け」主義の人たちに踊らされず、今まで通り

地に足をつけて生きていればいいんです。


でわっ!