2011年3月8日火曜日

小さなストーリー、大きなストーリー

 日本国内にしても、世界に目を移しても、日々様々な問題が発生しているワケですが、それらが、バラバラに何の脈絡も無く発生していると見るか・・・それとも、それぞれの「局所的な問題」が、ある大きな問題の「副産物」として発生していると見るか・・・ワタシは・・・後者の見解です。

 
 世界は「或るシナリオ」に沿って動いている。


 いや、別に陰謀論でも何でもありません。日本にしても、景気を良くしようと計画すれば5年、10年、15年先を見越して、政治家や官僚が政策を立てたり、それを実行するワケでしょ?それって、「シナリオ」を書いて実行するのと同じ事ですよね?個人個人にしてもね?よく言うでしょ?


 人生のシナリオを書く。


・・・なんて。それが個人規模なのか、国家規模なのか、世界規模なのか、その違いに過ぎませんです。はい。

 であるならば、より「大きなストーリー(シナリオ)」の中に、各章?の「小さなストーリー」布石として配置されているように、日本の国内問題・・・「米軍基地」だとか、「外国人献金」だとか、「ヤクザ」だとか、「八百長」だとか、「部落」だとかが、最終的に何処かに繋がって行く事を読み解くのが、「優れたシナリオライター」であると思うのですよ。

 ま、残念ながらワタシなんぞにはそんな才能は有りませんが、ただ、「大きなストーリー」が、バラバラに見える個々の現象の裏側に、常に存在していることを心に留めて物事を冷静に見ないと、


 木を見て森を見ず。


 といった具合に、「本質」を見誤るんじゃないですかね?で、またワタシ個人の勝手な妄想ですが、現在世界中で起きているありとあらゆる問題(もちろん日本国内も)は、詰まるところ「金融システム」とか、「お金の存在」とかに収斂されて行くようにも思えるんですわ。・・・ナンとなく。

 「お金」とは何か?・・・労働に対する対価です。その対価を以って、ワタシたちは日々の生活を営んでいます。でわ、大企業と中小企業で、労働者が同じ労働をして、大企業の労働者の方がより多い対価を受け取ったとします。何故ですかね?中小企業の「労働者の価値」が低いからですか?そんなことはありませんよね?同じ人間なのですから。

 では何が違うのか?・・・会社の売り上げですわ。会社の売り上げ(利益)が多いから、労働者にもより多く分配できるだけの話です。しかしこの事は、「労働の価値は、それによって生み出される利益に比例する。」事を意味し、当たり前の様に最終目標が「利益」=「お金」に換算され、それを目指して世界が回っている状態、みんなが仕事に励んでいる状態とは、本来の「労働の価値」が置き去りにされている状態とも見て取れるワケです。そしてそれは、労働=個人の尊厳が置き去りにされている状態とも言えるのではないか?・・・と。
 
 ま、だからどうしろとは、今のワタシには言う資格も、解決方法?も見当たらないんですケドね。正直。

 
でわっ!