2011年12月8日木曜日

優生学=人種差別のルーツとは? 1


 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 先ずはこの地図 をご覧ください。


 日本の部分 を拡大すると、Quarantines Japan (検疫地帯 日本) と書かれていますが、この地図が作成されたのは真珠湾攻撃の3ヵ月後 です。


 さて?「検疫地帯」 とはどういうコトでしょうか?小林よしのり氏の漫画 にヒント(5/7)があるのでリンクを貼っておきますが、早い話が先の大戦の以前より、特にアメリカでは「日本人はバイ菌」 といったような世論が形成 されていたワケです。

真実の近現代【日本史編】1/7

真実の近現代【日本史編】2/7

真実の近現代【日本史編】3/7

真実の近現代【日本史編】4/7

真実の近現代【日本史編】5/7

真実の近現代【日本史編】6/7

真実の近現代【日本史編】7/7


 とても信じ難い事ですが、実際ワタシも「戦場にいる恋人から贈られた日本兵の頭蓋骨と、それを眺めながらお礼の手紙を書く女性」 という写真を見て、「時代の狂気」 とやらを目の当たりにした次第ですが、それは、一過性の狂気 として片付けられるのか?アメリカの「国是」 として、依然、日本人の殲滅 が脈々と受け継がれていたとしたら・・・。



「一杯飲み屋の親父の酒と酒の日々」

<抜粋>

 有名なのは日本兵の頭蓋骨を送ってくれた米兵に礼状を書くガールフレンドの写真として、ライフの昭和十九年(一九四四年)五月二二日号に掲載された写真 だと思います。

"This is a good Jap - a dead one picked up on the New Guinea beach." Natalie, surprised at the gift, named it Tojo.

 ナタリーというこの女性に対し、

<「これは状態の良いジャップ です。ニューギニアビーチで死んだのを切り取ってきました」 サプライズな贈り物 にナタリーは、それを『東条』 と命名しました。>

というような記事です。

</抜粋>


 ひとえに日露戦争に日本が勝利 してしまった瞬間、従来の白人絶対の世界観は崩壊 し、同時に日本は白人主体の国際社会の中で「ヒール(悪役)」 にされてしまったワケです。「黄禍論」が欧米で騒がれ始めたのが19世紀半ばから20世紀前半 ということで、ちょうどこの間、日本は明治維新と日露戦争 を経験しています。


 つまり、極東の片隅 に引き篭もっていた日本が、世界に進出し始める時期と重なるワケで、日本人に対する欧米の警戒心 が「黄禍論」を生んだとも言えます。そして日本が日露戦争に勝利したことで、警戒は「確信」 に変わった。・・・と。まあ、薩英戦争下関戦争 で欧米に歯向かいましたからねえ。

 で、当の日本人は全くその事実に気付いていない ワケで、明治維新後の「国家の近代化」 に向けて、ひたすら欧米をお手本 とし、欧米が突き付ける無理難題にも最大限譲歩し、欧米列強と同格 になろうと優等生を演じ続けた ワケですが、欧米列強の本質的な目標が日本の国力を殺ぎ、欧米列強に従順な国にするコト を画策しているのなら、早晩、外交的に確執が生じる のは目に見えています。

 明治新政府を作るに際してあまりに多くを欧米より持ち込んだ が故に、欧米に対して「頭が上がらない」 状態になっていたとも推測できます。そんな日本人の欧米に対する想いとはウラハラ に、「黄禍論」という、謂わば「日本人脅威論」 が欧米を席巻するワケです。極論すれば「黄禍論」は単なる人種差別ではなく、「日本人排除論」 なのです。

 そしてその意識の顕われ が、先頭に紹介した地図に見られる「Quarantines Japan = 検疫地帯 日本」 であり、日本は「隔離」 しておく方が欧米にとっては都合がイイとの判断なのでしょう。


日本人が気がつかないTPPの罠




 ただし断っておきますが、ワタシは小林よしのり氏の言う「真実」 を、全て真に受けているワケではありません。ただ、ひとつの「事実」 として、戦前・戦中と(戦後も?)少なくともアメリカでは、日本人を排除しようという気運 があったのは確かだと言いたいワケです。


American mutilation of Japanese war dead


 それが現在まで続いているかどうかは不明ですが、少なくとも戦争前に、「黄禍論」を隠れ蓑にした欧米の「日本人嫌悪」 に気付いていたら、外交のやり方だってもっと別な道 があったように思えなくもないワケです。早い話が、「欧米に嫌われている」 のを承知の上で、あえて好かれようとはせず、「我が道を行く」 という選択肢もあったのではないか?・・・と。

 とは言っても、あの「学問のススメ」で有名な福沢諭吉翁 をして、「欧米に喰われるくらいなら、欧米と共に喰う側になろう!」 って言ってるようじゃ、まあ、無理な話ですかね?「士道」の「し」の字も見当たりませんなあ。 まったく・・・。

 つまりアレです・・・開国早々、国としての在り方 を欧米におもねてしまったのが、今日まで続く、日本が抱える歪の根源 とも言えるのではないか?・・・と。


人間ナメんなよ!


でわっ!