2012年2月18日土曜日

こころのやすらぎ


 昨年の「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 思うに、どんな人であれ、「こころのやすらぎ」を求めると思うワケです。

 で、何に「こころのやすらぎ」=信頼を見出すかとなると、揺ぎ無きものとか、普遍的なものに見出すと思うワケです。

 そうなると、必然的に?移ろい易い「物質世界」よりも、外部から物質的な干渉を受けない「精神世界」に、「こころのやすらぎ」を見出すのは当然の成り行きと言えます。

 アイデンティティーの拠り所がグラグラと不安定では、毎日の生活も不安で不安で、頭が変になってしまうかも知れません。

 つまり「こころのやすらぎ」を求めるという行為は、人間が生存し、社会生活を送る上での、潜在意識の欲求=本能とも言えます。

 潜在意識の欲求であるが故に、自分でも無意識に「常識」だとか、「流行」だとかに染まってしまうのでしょうが、それを「意識的」に受け入れるのが「宗教」なのでしょう。


で?それがどうした?

 
 と、聞かれてもアレですが、「社会常識」も「宗教」も、


根っこは同じ


だと、ワタシには思えるワケです。

 最近芸能ニュースで、某タレントが霊能師に洗脳されて云々・・・という記事をよく目にしますが、アレにしても、自分自身の精神の安定=「こころのやすらぎ」を求めようとする、謂わば「自己防衛本能」の結果なワケで、同じ危険性?は誰にでも潜んでいると思うワケです。

 「オーム真理教」の信者にしても、高学歴と「こころのやすらぎ」は別問題である事を如実に示していますし、同様に、巨万の富と「こころのやすらぎ」もまた、別問題です。

 物質的な満足、やすらぎは、所詮一時的なものに過ぎず、「テトリス」のように、次から次へと落ちてくるブロック(欲望、心配)を、対処療法的に全てクリアーするのは至難のワザで、と、なると、現実=物質世界ではない、精神=自己完結した世界に、「こころのやすらぎ」を求めたくなる心情は、至極当然と言えます。

 いま起きている全ての事は、人の心から産まれ出た結果と言えます。そしてその根本的な原動力は、「こころのやすらぎ」を求めるという、人間の本能的な欲求なのでしょう。

 で、「こころのやすらぎ」を何処に求めるかとなると、それは個人の自由に委ねられるワケですが、一例として「常識」なるものに「こころのやすらぎ」を求めるケースを考えた場合、或る時代の「常識」が、普遍的なものであるとは限りません。

 或る時代には「天動説」が常識であり、やがて後世には「地動説」が常識になったように、「常識」は、学習による理解力の向上により変化・・・更新・・・リニューアルされます。

 「天動説」から「地動説」になったからといって、みんなの精神状態が不安定になったり、世の中がパニック状態に陥ったワケではありません。ただ淡々と、新しい「常識」を受け入れたに過ぎません。それが出来たのも、みんなの正しい理解が得られたから・・・謂わば、理性もリニューアルされたとも言えます。

 話が遠回り?になりましたが、以上の推察から、利己的な理性の根本的な問題とは、「こころのやすらぎ」の拠り所の差異にあると考えられます。例えば、「富を独占」しようとする人たちは、富を独占することで「こころのやすらぎ」を得るのではなく、その行為の背後にある「原理・原則」に奉仕する事で、「こころのやすらぎ」を得るのでしょう。

 以前にも少し触れましたが、人の心が何故?それだけでは不安定な状態にあるかを考えるに、


どんな善人の内にも悪の種があり、
どんな悪人の内にも善の種がある。

    
という事だと思うワケです。そこで「こころのやすらぎ」を求め、どちらに振れるかで世界の対立、在り様が生じるのでしょう。

 或る者は「こころのやすらぎ」を「悪魔崇拝」に見出し、また別な者は「神への愛」に見出すのでしょうが、詰まるところどちらも、


こころのやすらぎを求める


という行為自体は、同じレベルにあると言えます。
 
 したがって、これから先の生活、社会、日本、世界を考える時、人は「こころのやすらぎ」を何に求めるか?という議論を避けて通るワケには行かないでしょうし、その結果、旧来の価値観、常識を入れ替える場合には・・・


個人革命


も必要とされるだろうと、常々思っている次第です。はい。


人間ナメんなよ!


でわっ!


追記:

<転載>

ゴキブリから電池?学者ら開発
17.02.2012, 19:18


米国の学者らは、ゴキブリの体内に「バイオ電池」を仕込むことにより、発電することに成功した。論文が発表されたのは「アメリカン・ケミカル・ソサイアティー」誌。「VESTI」が伝えた。

オハイオ州にあるケース・ウェスターン・リザーヴ大学のダニエル・シャーソン氏が率いる研究グループは、ゴキブリの体内に、酵素でコーティングした電極を入れ、その酵素によって、ゴキブリが摂取する食料から砂糖を分解し、その結果、電子が生まれたとしている。

シャーソン氏は、「ゴキブリが食事をしている間、化学的エネルギーを電気エネルギーに変えることができる。」と述べている。

ただ、「ゴキブリ電池」から得られる電力はそれほど大きくなく、1平方センチメートル当たり0.2ボルトでたった55ミクロ(マイクロ)ワットだ。

</転載>


イグノーベル賞狙い?