2012年6月7日木曜日
オリンピックやる気あんの?
今朝のニュースは国内外の各社とも、シリアでの「政府軍による民間人の虐殺」という見出しの「大盤振る舞い」ですなあ。
政府軍や民兵攻撃か、78人死亡…シリア
2012年6月7日11時00分 読売新聞
>>シリアの反体制派の情報によると、中部ハマ近郊クビールで6日、政府軍や政府支持派の民兵組織「シャビハ」によるとみられる攻撃があり、女性や子ども多数を含む78人が死亡した。>>
(後略)
シリアでまた虐殺か 村民少なくとも24人死亡
朝日新聞
>>シリアの在外反体制派、シリア人権監視機構などによると、シリア中部ハマ近郊の村で6日、政権支持派民兵が住民を殺害した。少なくとも24人の死亡が確認されたという。死者数について、別の反体制派、地域調整委員会は86人、シリア国民評議会は100人としている。>>
(後略)
シリアで100人虐殺か 「連絡調整グループ」設置検討
2012/6/7 11:04 日本経済新聞
>>フランス公共ラジオによると、シリア反体制派「国民評議会」の報道官は6日、シリア中部ハマ県の村で同日、女性や子供約40人を含む約100人が政権支持の民兵などに虐殺されたと語った。英国を拠点とする「シリア人権監視団」は死者を87人としている。>>
(後略)
シリアで新たな「虐殺」の情報、「女性と子供含む100人殺害」
2012年06月07日 09:23 AFP
>>シリア中部で6日、同国のバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領派の部隊が女性と子供多数を含む約100人を殺害したと、シリア反体制派のシリア国民評議会(Syrian National Council、SNC)のスポークスマンがAFPに語った。>>
(後略)
シリア親政権派また虐殺か、人権団体が国連に調査要請
2012年 06月 7日 08:22 JST ロイター
>>人権活動家らによると、シリア中部ハマ近郊で6日、親アサド政権の民兵組織「シャビハ」と治安部隊が、少なくとも78人を殺害した。同国では5月25日に西部ホムス近郊のホウラで108人が殺害される事件が発生したばかり。>>
(後略)
で、中にはこんな記事も。
シリア反体制派が停戦破棄、アナン氏は米国務長官と会談予定か
2012年 06月 5日 12:13 JST ロイター
>>英国に拠点を置く人権団体「シリア人権監視団」は4日、反体制派が週末にかけて政権軍を攻撃し、少なくとも80人の政権軍兵士の死亡が確認されたと発表。反体制派は、首都ダマスカスや北西部イドリブ県など各地で100人の兵士を殺害したほか、戦車を破壊したと明らかにした。>>
(後略)
で、シリアや中東の情勢を丹念に追い続けている「ROCKWAY EXPRESS」さんのトコに、興味深い記事があったので転載させて頂きます。
<転載>
ギリシャ正教修道院長:シリアでの虐殺の背後に外国人傭兵とテロリスト
<ホムスの崩壊と情報戦争>
「シリアの平和」は、皆が真実を語れば確保できる。一年間紛争が続いた後の現場の状況は、欧米のメディアが押し付ける偽情報が示す内容と、あまりにもかけ離れたものである」と、フランス人司教のフィリップ・トゥールニョル・クロス・ギリシャ正教修道院長が送ってよこす目撃証言で語られている。彼は最近、シリアに入り、ダマスカス、アレッポ、ホムスなどを訪れた。
「殉教者の町」と呼ばれているホムスでは、反政府組織が二つの地区、ディワン・アル・ブスタンとハミディエを占領している。そこに全ての教会と司教管轄区が存在している、と修道院長は語る。「その光景は、完全に荒廃しきっているというものだ:マール・エリアン教会は半分破壊されてしまっているし我々の平和の聖母は反逆者らによって占領されたままである。クリスチャンの住宅は戦闘のためひどく破壊され、住民が取るものも取らずに逃げ出したので空っぽになっている。
ハミディエでは、それぞれ独立した武装グループが潜んでいる。彼らは重武装でカタールとサウジ・アラビアから資金を得ている。13万8000人のクリスチャンは全員、ダマスカスかレバノンに逃げ、その他の者たちは周辺の地域に非難した。一人の聖職者は殺され、もう一人の聖職者も3発の銃弾を受けて負傷した。まだ二人がそこで生きているが、5人の司教たちはダマスカスとレバノンに避難せざるを得なかった。
修道院長は更に続けて語っている:アラウィ派政権の終焉を目論んで、首都のダマスカスではイスラム主義者の自爆攻撃に代わって車爆弾と暗殺が起きているため、人々が恐れている。現在のところ、この国はシリア人ではない「ごろつきども」の流血沙汰のため不安定化が進められているところだ。
前フランス大使のエリック・シュバリエはこの情報は拒絶したが、シリアに対する戦争を続ける為に多くの詳細部分を利用をした、と司教は非難した。
ダマスカスではここ数週間、凄惨な攻撃が続き、34人の子供を含む130人ほどの死者と400人ほどの負傷者が出て、また多くの家屋も破壊された。「恐怖が支配し言いようもない沈痛な思いが蔓延していた」と語り、「シリア人は素朴で陽気な人々だった」と思い出しながら語った。
クリスチャンに限って言えば、「クリスチャンは苦難を分かち合いながら平和の中に生活している。しかし、かれらは、過去の生活がとても自由であったことを改めて感じ、政府によって彼らに彼らの権利が完全に認められていたのだ、ということを今更ながらに感じている」と述べている。
フィリップ・トゥールニョル・クロスは、シリアのクリスチャンとイスラム教徒に対して:「シリアの敵は、イスラム教徒とクリスチャンの間に伝統的にあった兄弟愛的関係を破壊する為にムスリム同胞団の者たちを仲間に入れた。しかし、彼らは反対の結果を引き起こしている。分裂を引き起こす代わりに、二つの集団は以前にも増してなお一層一体化を強めている」と語った。
シリア兵は実際、外国人戦士、リビア人傭兵、湾岸、アフガン、トルコからきた闘士たちと戦っている。「スンニー派のサラフィスト闘士らは、市民に対する犯罪行為を犯し続けたり、強制的に戦士を狩り集めている。狂信的なスンニー派の急進主義者らは、誇らしげに聖戦を、とりわけアラウィ派に対して、戦っている。テロリストたちが怪しい人物の宗派を調べる時、モーセまでの系譜を述べさせる。そして、アラウィ派が削除した祈りの内容を唱えさせる。これでアラウィ派の人々は見つけられ殺されてしまうのである」
</転載>
まwね?大手新聞社の...
「シリアの反体制派の情報によれば...(読売)」とか、
「シリアの在外反体制派、シリア人権監視機構によれば...(朝日)」とか、
「シリア反体制派のシリア国民評議会のスポークスマンによれば...(AFP)」とか、
「人権活動家らによれば...(ロイター)」とか、
どうも報道の軸が偏っているようにしか見えないのですが、彼らの情報収集能力ってその程度なの?
夫婦喧嘩とは比較になりませんが、片方の意見だけを聞いてそれを報道することが、
正しい報道
の在り方、姿勢なんですかね?それを「事実」として公共の電波で流すには、「事実確認」とか「反証・検証」を重ねた上で、
ワタシは嘘は申しません!
と、責任を持って報道する姿勢で臨まなければ、「あの人がこう言いました...」とか、「...と、思われます。」じゃ、「都市伝説」や「噂話」と変んないでしょ?
状況が不明なら「不明である」ことを報道すればイイだけの話で、イイカゲンな情報で社会を「ミスリード」することは、一応?社会的責任を自負している報道業界の人間であれば、アルマジロ...もとい、あるまじき行為ではないかと。総理大臣が嘘を言うのと子供が嘘を言うのとでは、
嘘の重さが違う
という話です。
ところで「ユダヤの告白」にも書かれてますが、「ムスリム同胞団」はイギリスが創設した「工作機関」を母体とし、拠って彼らの行動はイギリス(黒幕)の意に沿っているのでしょう。「アルジャジーラ」にしても同じく、西側メディアとは一線を画しているように装いながら、元々は「BBC中東支局」ですからね?外面だけを変え、やっていることは「ムスリム同胞団」といっしょ。巧妙に「味方の振り」をしながら、イギリス(黒幕)の指示通りに報道することもあるでしょうよ。
そうなると日本の「右翼」もアヤシイもので、「愛国者の振り」をしつつも、裏では「誰かの意図」が働いているかも知れませんなあ。尤も「ムスリム同胞団」と同じく、「末端の構成員」はそんなことは全く知る由も無いのでしょうが。
さて、このところのシリアやエジプトの情勢は流動性を帯びつつありますが、その背景にはやっぱり「ロンドンオリンピック」が何らかの影響を及ぼしているんですかね?そもそも「ロンドンオリンピック(別名シオン・オリンピック)」、ちゃんと開催する気があるのか...無いのか...。
ロンドンオリンピック (2012年)
Wikipedia
来月の27日からですが、それにしては「現地のニュース」がほとんど流れないのが不気味です。最近のニュースにしても、「聖火リレー」に使われたトーチがネットオークションに出品されたとか、ショボイ話しか聞こえてきません。
聖火トーチがオークションに大量流出! ロンドン五輪
産経新聞 5月30日(水)17時51分配信
もうボチボチ会場の様子とか、目玉の競技場とかのニュースがあってもいいのに、一向に現地の様子が伝わってきません。イギリス国内は盛り上がってないの?「北京オリンピック」のときは、会場の建設は間に合うのか?・・・とばかりに、頻繁に現地リポートがあったように記憶しているのですが、「ロンドンオリンピック」は静かなもんです。
で、イギリス(黒幕)はシリアやエジプトに介入している暇があったら、もっと「ロンドンオリンピック」を世界に向けてアピールしていなければならない時期なのに、嗚呼それなのに。
「ロンドンオリンピック」やる気あんの?
と、イギリス人に聞てみたいです。多くの国から訪れるゲストの「ホスピタリティ」とかは万全なワケ?ボランティアは足りてるの?
その昔、ドイツがまだ東西に分断されていた時代、西ドイツで開催された「ミュンヘンオリンピック」の会場にアラブ過激派が乱入し、多くのイスラエル選手が殺害された事件は、まだ多くの人の記憶に残っていることと思います。
現在のシリアの状況...アルカイダを含む自称イスラム原理主義者(ごろつき)がシリア国内を跋扈し、しかもそれを西側諸国が見て見ぬ振りをし続けるという状況は、何がしかの大規模テロに向けた伏線、レールが敷かれつつあるようにも予感されたりするワケです。はい。
ミュンヘンオリンピック事件
Wikipedia
で、その先にあるのが「ミュンヘン」の悲劇の再来であったり、オリンピックを標的にしたテロをキッカケにした「第三次世界大戦」の勃発でないことを、無力で心配性なワタシとしては心から祈るのみです。
ま、「オリンピック」が近いもので老婆心(男ですが)ながら。
人間ナメんなよ!
でわっ!