エジプトのおかげ?で、シリアが忘れ去られそうな今日、この頃なワケですが、これが、それを意図しているとしたら、現在、正に「情報戦」の渦中に世界は在ると言えます。
もちろん、シリアだけに限ったハナシではなく、欧米の金融危機にしても、その状況が報じられる頻度が減り、つい先日のキプロスの銀行預金封鎖にしても、問題が解決したワケではなく、EUの金融危機は継続中なんじゃないの?
フランス、シリア反体制派統一組織を承認 2012年11月14日19時47分 朝日新聞デジタル 【アテネ=稲田信司】フランスのオランド大統領は13日、パリで記者会見し、シリア反体制派の新しい統一組織「シリア国民連合」を承認すると表明した。前日のアラブ連盟による承認を受けたもので、フランスは今後、米英など他の主要国の支持を促す考えだ。 オランド氏は会見で、11日に発足した「シリア国民連合」について、「シリア国民の唯一の代表組織」と位置づけ、「アサド政権に終止符を打つ将来の暫定政府として承認する」と明言した。ただ、武器提供については、他国と協議してから是非を決めるとして、慎重な姿勢を示した。 |
都合の悪いことを覆い隠すために別な問題を騒ぎ立てるのは、よくある「常套手段」なワケで、エジプトの状況を軽く見ることは出来ませんが、何万人もの避難民がキャンプで生活しているシリアの現状も、決して後回しに出来るような状況ではない事も事実です。
シリアに平和を!アラブに平和を!
その点で、何度も繰り返しますが、シリアの反政府軍(アルカイダ)を支援することを表明した「ムスリム同胞団」が、ムルシー大統領の拘束によって政権の座から遠ざけられたことを、ワタシは「好し」と観ているワケです。
エジプト大統領、アサド政権を強く批判 シリア反政府勢力支援を呼び掛け 2012.08.31 Fri posted at 11:29 JST (CNN) エジプトのムルシ大統領は30日、イランで開催されている非同盟諸国の首脳会議で演説し、シリアのアサド政権を強く非難し、反政府勢力への支援を呼び掛けた。 ムルシ大統領は、アサド政権を「正当性を失った抑圧的な政府」と非難し、反政府勢力の支援は「道徳上の義務であり、私たちの信じる新しい独立国シリアへの政治的、戦略的なステップだ」と語った。 同会議に出席していたシリア代表団は、ムルシ大統領の演説の間、一時退席した。シリアのムアレム外相は国営テレビで、大統領の発言はシリアの内政干渉にあたると批判した。 ムルシ大統領は、2週間前に開かれたイスラム協力機構(OIC)の首脳会議で、シリア情勢の打開にむけてエジプト、イラン、サウジアラビア、トルコが協力すべきだと語っていた。エジプトのメディアによると、大統領は「シリア現政権は去るべきだ」とも主張していた。 エジプトはアラブ諸国の中で最大の人口を擁し、影響力が大きい。ムルシ大統領の発言は、アラブ圏におけるアサド政権の孤立化を浮き彫りにした形といえそうだ。アサド政権は、サウジアラビアやカタールなどスンニ派が主流の国々から非難されていた。 |
差し出がましいようですが、「ムルシー大統領は民主的に選ばれた!」・・・と、声高に喧伝するメディアは、大統領選出当時の状況をもう忘れたんですかね?それとも意図的に隠しているとか?
エジプト大統領選挙 「ムスリム同胞団」勝利宣言 18.06.2012, 08:38 V.O.R. イスラム運動体「ムスリム同胞団」は、エジプト大統領選挙決選投票での自分達の候補の勝利を宣言した。18日ロイター通信が伝えた。 「同胞団」系のムハンマド・ムルシ候補の選挙本部のデータによれば、彼の得票率は52.%、対立候補でムバラク政権時代首相を務めたアフマド・シャフィーク候補の得票率は47.5%だった。「ムスリム同胞団」は、この数字は開票率98%の段階でのものだと主張している。 選挙結果の公式データの発表は今のところまだなく、いつそれが明らかになるかも不明。先月5月24・25日に実施された大統領選挙第一回投票の際には、データ発表にほぼ4日を要した。 選挙終了後、エジプト最高軍事評議会は、国の臨時憲法である憲法宣言の修正を発表、立法機能を自らに負わせ、新憲法の作成と採択のための臨時の枠組みを決めた。 なおシャフィーク候補は、軍事評議会系の候補とみなされており、AFP通信によれば、彼の選挙本部の代表者達は、選挙結果にショックを受け、コメントを拒否した。 |
ムルシー氏(ムスリム同胞団)を支持したのはエジプトの有権者の半分であり、残り半分は支持していないワケでしょ?これを以って、
民主主義の成立
・・・と呼ぶワケですか?100人で投票をして、51人の得票が得られれば、残り49人の意見は黙殺ですか?それが本当に「民主主義」と呼べるワケですか?
どういうワケか?ワタシにはソレが「民主主義」とは思えないので、「ムルシー大統領は民主的に選ばれた!」・・・と、喧伝するメディア、言論人には与する気になれないワケですよ。
エジプト軍部と全エジプト国民が対立しているような「煽り記事」を書いていますが、半数の国民は「反ムスリム同胞団」なワケでしょ?選挙結果からすれば・・・。違うの?どうなの?・・・と。
国民連合への参加拒否 シリアのイスラム武装組織「欧米がつくったもの」 MSN 2012.11.20 14:53 シリア北部アレッポでアサド政権の部隊と戦闘を続けているイスラム武装組織十数団体が20日までに、反体制各派が結成した統一組織「シリア国民連合」への参加を拒否するとのビデオ声明をインターネット上で発表した。 声明を出したのは、アレッポで死亡したジャーナリスト山本美香さんに同行していたとされる「タウヒード旅団」や、国際テロ組織アルカイダとの関連が疑われる「ヌスラ戦線」など。 声明は、国民連合は欧米がつくったものだと批判し、十数団体はイスラム国家樹立で合意したとしている。 一方、中東通信によると、国民連合のハティーブ議長は19日、本部をエジプトの首都カイロに置く方針を明らかにした。10日以内にカイロで会合を開く予定だという。(共同) |
様々な状況を繋ぎ合わせてみれば、その先に見えてくるのはどうしても
シリアのアサド政権の打倒
・・・という、欧米が描くシナリオなワケですよ。そしてその筋書きの主題となるのが「金融支配」であり、「金融支配」の目指すところは
ワン・ワールド
・・・ということなんでしょう。
そしてこのシナリオは世界中で展開されており、「TPP」だとか、「自由主義経済」だとか、「安全保障」だとか、「エネルギー」だとか、「資源」だとか、もうね?すべてが・・・
1%のための利益確定
・・・に向かって流れていて、99%は情報を操作、もしくは遮断されることで、それを理解することすら出来ない状況に置かれているのではないか?・・・と。
加えて、意識操作・・・つまり「洗脳」は、現在も日常的に行われていると思うワケです。一例として「ゾンビ映画」を取り上げますが、みなさん・・・「え?」・・・と、思われることでしょう。
「ゾンビ映画」の主題とは・・・ある日、原因不明の病原菌によって、善良な隣人がいきなり「ゾンビ」に豹変し、「正常」な人たちは、「人間以外」と化したかつての隣人を「容赦なく」抹殺する・・・というものです。
で、「ゾンビ映画」のメタファーは「伝染」にあるワケで、「伝染」するのは何も「病原菌」だけとは限りません。「思想」も人から人へと「伝染」するものなのです。
勘のイイ人はもう・・・「ピピッ!」・・・と来たことでしょうが、「旧来の体制」に対して反抗する「新しい思想」は、支配層にとっては好ましくないワケですよ。そうした「思想」が広まれば自分たちの立場が危うくなるワケで、「新しい思想」とは「病原菌」のようなものであり、99%側とは、まさしく「ゾンビ予備軍」に他ならないワケです。
で、「ゾンビ映画」では、ゾンビ化した隣人を有無を言わさず抹殺するワケですが、それは取りも直さず、「支配層による強権的な市民の弾圧」を肯定する意味あいを持っているワケです。
したがって、「ゾンビ映画」を見せることで、市民に対する弾圧の、「精神的なハードル」を低くする効果があり、「ゾンビ映画」を観た人も
ゾンビじゃ、しょうがないよねw。
・・・と、自分が「ゾンビ側」に置かれていることにも気付かずに、呑気に構えているワケです。
要は、ハリウッドやメディアによる「洗脳」は現在も有効であり、俳優、タレントを動員して、粛々と継続されているというコトです。
人間ナメんなよ!
でわっ!