2013年9月7日土曜日

人質にされているのは石油なのだ

  
 前回、アメリカのパワー国連大使が国連にて、「(ロシアは)安保理を人質にとり、国際的な義務を縮小させている」と、発言した旨の記事を転載しましたが、ワタシの目にはアラブの王族連合


石油を人質にしている


・・・という様に映りますし、「戦争」を起こしたがっているかの様にも観えます。


NY原油:2年ぶり高値、ロシアがシリア支援継続を表明

9月6日(ブルームバーグ):ニューヨーク原油先物相場は続伸。2年ぶりの高値を付けた。米国がシリアに対する軍事攻撃を実施した場合、ロシアはアサド政権への支援を続けるとプーチン大統領が発言。緊張がエスカレートし、中東からの原油輸出に悪影響が出るとの懸念から買いが続いた。

 プーチン大統領は米国がシリアに軍事介入した場合、高性能地対空ミサイル「S300」の対シリア輸出を再開する可能性があるとの見解を示している。米国の雇用の伸びが予想を下回ったため、金融緩和の規模縮小が限定的になるとの思惑も買い材料となった。

 IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクター、カイル・クーパー氏は「ロシアが関与すれば、状況がエスカレートし、シリア国外にも飛び火する恐れがある」と指摘。「シリア情勢は流動的で、それが懸念材料となっている。雇用統計が失望される内容になったことは緩和縮小が先送りされるとの思惑につながっているだろう」と話した。     

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日比2.16ドル(1.99%)高の1バレル=110.53ドルと、終値としては2011年5月3日以来の高値となった。週間では2.7%高。


 現在、中東の石油産出国の殆どはアラブの王族に支配されています。ですよね?で、この王族たちの放漫な振る舞いが、時たまニュースでも報道されます。


英裁判所、サウジ王子に終身刑 男性使用人を性的暴行・殺害
2010年10月21日 18:51 発信地:ロンドン/英国




サウジ王子を使用人殺害で起訴

【10月21日 AFP】サウジアラビア国王の孫にあたる王子が、英国のホテル滞在中に男性使用人に性的暴行を加えて死亡させた事件で、ロンドン(London)にある中央刑事裁判所(Old Bailey)は20日、被告の王子に終身刑を言い渡した。少なくとも20年間は恩赦はない。

 この事件は、サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)国王の孫のサウド・ビン・アブドルアジズ・ビン・ナシル・アッサウド(Saud Bin Abdulaziz Bin Nasir al Saud)被告(34)が、ロンドンのホテルで今年2月15日、使用人のバンダル・アブドラ・アブドルアジズ(Bandar Abdullah Abdulaziz)さん(32)を殴り、首を絞めて殺害したもの。被告は数週間にわたって被害者に暴行を加えていたという。

 デービッド・ビーン(David Bean)裁判官は量刑言い渡しにあたって、「一国の王子が殺人罪で裁かれることは極めて異例だ。この国においては何人であっても、法の上に立つ者はいない。サウジ王室の一員だからという理由で、私が被告の刑を裁量することは誤りとなる」と述べた。
 
 被告は、ホテルで同室に泊まっていた被害者の遺体が室内で発見され逮捕された際、外交特権による訴追免除を求めていた。報道によると、被告は外交旅券は所持していたが、警察に事情聴取された際にはいかなる外交上の地位にもなかったことを、英外務省が確認している。(c)AFP



アムネスティ日本

カタール情報
アル−アジャミの刑が15年に減刑される

最新情報: 2013年3月 4日
国名: カタール
対象者: モハメド・アル−アジャミ(男性)
期限: 2013年4月 8日
配信日: 2013年3月 4日
UA No: 319/2012

カタールの詩人モハメド・アル−アジャミは、2011年11月以来、手がけた詩に関連した「違反」による刑で拘禁されている。この詩人が終身刑から15年の禁固刑に減刑された。彼は平和的に表現の自由の権利を行使しただけで拘束されている、良心の囚人といえる。

モハメド・アル−アジャミの控訴審は2013年1月に始まった。首都ドーハでの控訴裁判所は2月25日、刑を15年の禁固刑に減刑した。メディアによれば判事は減刑の理由に触れなかった。モハメド・アル−アジャミは最高裁判所に上告する。彼はまだドーハの中央刑務所で独房に監禁されている。

モハメド・アル−アジャミは2011年11月16日にドーハで国家保安機関に逮捕された。容疑は、「政治体制の転覆を扇動した」ことと、「首長を侮辱した」ことである。 彼は保安機関の召喚に応じると、すぐに逮捕された。その後、面会が許されるまで数カ月間、外部との接触を絶たれた監禁状態にあった。

湾岸地域の人権活動家によると、検察はモハメド・アル−アジャミが2010年に首長に批判的な詩を書いたとして訴追した。しかし、本当の理由は、2010年に始まりアラブ世界全体に広がった反政府運動のさなかに彼が書いた、2011年の「ジャスミンの詩」ではないかとこの活動家は考えている。この詩は湾岸の国々を批判し、「我々はみな、抑圧的なエリートの顔をしたチュニジアである」と歌っている。

裁判は、2011年11月にドーハの刑事裁判所で始まったが、審議は非公開で、不正行為で混乱していると言われている。弁護人はある審議に出席を認められず、文書のみで弁護をしなければならなかった。2012年11月29日に彼は同法廷で終身刑の判決を言い渡された。傍聴人のうち何人かは入廷を許されず、判決のときモハメド・アル−アジャミ本人は欠席だった。


 サウジアラビアに対して好意的な観方をするのであれば、イギリスに王子を「人質」にとられている状態で、止むに止まれず「国際金融カルテル」の指示に従い、欧米・・・というか、もはやアメリカ一国ですが、シリアへの軍事介入を支援しているという観方もできます。にしても、


身から出た錆


・・・であり、身内を助けるために世界を巻き込む戦争になろうと厭わない・・・というのは、やはり「特権階級の我侭」としか言い様がないワケです。

 カタールにしても、「民主化運動」が弾圧されているのは知る人ぞ知るところであり、ここでも「王族の強権」が発動されているワケです。そしてそれはバーレーンでも同じ状況にあります。





 世界中の大手メディアが撒き散らす「偽善」に立ち向かう、良識ある議員のいる国が羨ましいですなw。



ベルギー国会議員の告発


 毎度毎度引用するグラフですが、日本が輸入する石油の1/3は「ガソリン」に消費されます。その他の分は「衣服」になったり、「家具」になったり、「電気製品」になったりと、日常生活の必需品の原料としてどうしても必要なワケです。


 つまり、石油に代わる資源が無い限り、ワタシたちの暮らしは


石油に依存せざるを得ない


・・・というワケです。「ウラン」なんて、石油より埋蔵量が少ない上に、「原爆」もしくは「原発」以外には使い道が無いし、「核のゴミ」を増やすだけなのですから、


問題外


・・・でしかありません。簡単な事でしょ?

 で、話を「石油」に戻すと、残念ながらアラブの王族たちに、「石油を人質にとられている」という現実を受け入れなければならないワケです。

 ソコを理解した上で、これからの世界をどう構築するのか?という


ヴィジョン


・・・が求めらるワケで、日本に限って言えば、先ずは「ガソリン」として消費される石油の輸入分を極力下げる・・・即ち、ハイブリットカーなり、電気自動車なり、天然ガスとかによる「脱石油」から着手するのが「筋」であるということです。

 あの「オイルショック」の時に本気で「脱石油」を始めていれば、現在の様な「石油」に振り回される日本(世界)にはなっていなかっただろうに・・・と悔やまれるワケです。はい。

 事実関係は確認できませんが、「石油」をカードにサウジアラビアがロシアを「恫喝」したという情報もあり、これが事実だとしたら


やりたい放題


・・・ですなw。産油国王族連合わw。


【カレイドスコープ】★シリア化学兵器テロの黒幕はサウジの情報庁!?
Tue.2013.09.03

・・・「ロシアが、いつまでもNWOにとって目の上のタンコブであるシリアを守るというなら、来年のソチ冬季オリンピックで、チェチェンの過激派を使って、テロを起こすぞ」と恫喝。・・・


 この「カレイドスコープ」さんの記事に関連するのが、毎度お馴染みの「櫻井ジャーナル」さんの記事です。


【櫻井ジャーナル】カフカス出身者で構成された戦闘部隊が反シリア政府軍の内部で結成されたという話が流れているが、これは中央アジア、中東、北アフリカの戦乱が同根ということを示す
2013.09.06

・・・反シリア政府軍兵士の話として、APはカフカス(コーカサス)出身者で構成された戦闘部隊がシリアで作られたと伝えている。カフカスといえば、黒海とカスピ海にはさまれた地域を指し、反ロシアの軍事勢力が活動しているグルジアやチェチェンも含まれる。・・・

・・・この地域では、来年、ソチでオリンピックが開催される予定。そのオリンピックで「テロ」を実行するとサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官は示唆、ロシアのウラジミル・プーチン大統領を脅したと言われているが、この作戦に使うため、グルジア人を雇っているともいう。・・・


 AP通信の情報が確かであるとすれば・・・即ち、反シリア政府軍兵士の話を信じるならば、サウジアラビアによるロシアの恫喝も信憑性を帯びてくるワケで、それよりも先に


ボストンマラソン爆弾テロ


・・・の犯人とされた兄弟がチェチェン人(系)であったことが既に、ロシアに対する「恫喝」という疑惑も浮上してきます。

 「ボストンマラソン」という国際的なイベントを「ソチ冬季オリンピック」になぞらえ、「偽旗テロ」を実行することで、


俺たちはヤルぞ!


・・・と、脅しをかける。まるでマフィアの遣り方ですなw。

 つまり、アメリカもサウジアラビアと「グル」=「一蓮托生」ということになります。で、そこまでしてシリアに軍事介入したいのか?・・・と。


【AFP】ボストン爆発の容疑者、意識回復 筆談で取り調べに応じる
2013年04月22日 11:25 発信地:ボストン/米国

・・・【4月22日 AFP】(一部更新)ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆発事件で身柄を拘束されたものの重体が伝えられていたジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者(19)が、意識を回復し筆談で質問に答えていると、複数の米国のメディアが21日夜報じた。・・・


 意識が回復してから、もうずいぶんと時間が経っているワケですが、事情聴取は進んでいるんですかね?例の、犯人を逮捕した「FBI捜査官の事故死」・・・アレが5月17日ということは、テロ被疑者が意識を回復し、事情聴取を始めた後・・・ナンか?引っ掛かりますなw。





人間ナメんなよ!


でわっ!
 
 
 
追記:

 うっかりしてました。今日は・・・


祈りの日


・・・だったんですねw。

 バチカンでの、シリアの平和を祈る集会の始まりは、日本時間の夜中の2時(8日未明)ということで、日本では教会に集まる人もいないのでしょうが、ま、ワタシ個人としては、シリア平和を祈りつつ、眠りに就くことにします。

 ひょっとしたら?夢の中で、「サンピエトロ広場の祈りとシンクロ」できるかも知れませんなw。


シリアに平和を!アラブに平和を!