2013年11月2日土曜日

源氏と平氏と皇室と

  
 時折、気の向くままに日本の歴史をアレコレ論じるワタシではありますが、その中で知ったことは、


本当の歴史を知ることはムズカシイ


・・・と、いうことです。

 先ず日本に限って言えば、天武天皇による「日本書紀」の編纂という、それ以前の歴史の書き換え作業に始まり、桓武天皇や北条時宗の焚書など、日本の歴史は過去6回、「時の権力者」の手によって書き換えられています。

 日本国内の歴史書が当てにならないのなら、同時期の大陸、半島の歴史書はどうか?・・・と、いうと、秦の始皇帝も焚書を行っているように、どこの国でも「時の権力者」による歴史の改竄は行われており、また海外の歴史書では、日本の国内情勢を詳しく知ることは困難です。

 さらに、欧米による東洋、日本に関する研究も、「恣意的なバイアス」がかけられている可能性が否定できず、一例として「日ユ同祖論」などは、明治期に欧米により仕込まれたのかも知れない・・・とすら思っている次第です。はい。

 で、前回の続きのような話になりますが、作家の坂口安吾(敬称略)が面白いことを言ってます。曰く・・・


源氏は「新羅系」で、平氏は「百済系」だ。


・・・と、いうものです。

 おさらいになりますが、嵯峨天皇(第52代)の時代に臣籍降下により分かれたのが「源氏」であり、桓武天皇(第50代)の時代に分かれたのが「平氏」であることから、坂口安吾の説からすれば、桓武天皇から嵯峨天皇までのたった2代の間に、皇室の血筋が「百済系」から「新羅系」に入れ替わったことになります。

 ときに、「源氏二十一流」に対して、「平氏四流」とは、その数に差がありすぎるので整理してみます。


源氏の一覧

1.嵯峨源氏    嵯峨天皇(52代)子孫

2.仁明源氏    仁明天皇(54代)子孫

3.文徳源氏    文徳天皇(55代)子孫

4.清和源氏    清和天皇(56代)子孫

5.陽成源氏    陽成天皇(57代)子孫

6.光孝源氏    光孝天皇(58代)子孫

7.宇多源氏    宇多天皇(59代)子孫

8.醍醐源氏    醍醐天皇(60代)子孫

9.村上源氏    村上天皇(62代)子孫

10.冷泉源氏    冷泉天皇(63代)子孫

11.花山源氏    花山天皇(65代)子孫

12.三条源氏    三条天皇(67代)の第一皇子・敦明親王の子孫

13.後三条源氏  後三条天皇(71代)の第三皇子・輔仁親王の子孫

14.後白河源氏  後白河天皇(77代)の第二皇子・以仁王(高倉宮)の一代のみ。

15.順徳源氏    順徳天皇(84代)の第五皇子・忠成王、第六皇子・善統親王の子孫

16.後嵯峨源氏  後嵯峨天皇(88代)の孫・源惟康(惟康親王)の一代のみ。

17.後深草源氏  後深草天皇(89代)の皇子で、鎌倉幕府8代将軍となった久明親王の子孫。

18.亀山源氏    亀山天皇(90代) ※臣籍降下の例はないが、尊卑分脈に項目がある。

19.後二条源氏  後二条天皇(94代) ※臣籍降下の例はないが、尊卑分脈に項目がある。

20.後醍醐源氏  後醍醐天皇(96代)子孫

21.正親町源氏  正親町天皇(106代)子孫



平氏の一覧

1.桓武平氏    桓武天皇(50代)の子・葛原親王、万多親王、仲野親王及び賀陽親王の子孫

2.仁明平氏    仁明天皇(54代)の孫・雅望王、行忠王及び惟時王の子孫

3.文徳平氏    文徳天皇(55代)の皇子・惟彦親王の子孫

4.光孝平氏    光孝天皇(58代)の孫・式膽王、興我王及び忠望王の子孫


 ここで気になったのは、仁明天皇(54代)、文徳天皇(55代)、光孝天皇(58代)の三代において、「源氏」と「平氏」の臣籍降下が同時に見られることで、坂口安吾の説に拠るならば、皇室の中に「百済系」と「新羅系」が混在していた・・・と、いうことになるんですかね?

 いずれにせよ、「源氏」と「平氏」とでは、「源氏」=「新羅系」の方が数の上では断然上回っているワケですよね?と、いうことは、極論を言えば「源氏」は日本中に広まり、つまりは「皇室」の遠い、遠wwwい親戚が日本中に存在することになり、そこで前回の話(山本議員のお手紙事件)に戻りますが、皇室に対して・・・つまりは今上天皇に対して・・・


不敬だ!不敬だ!


・・・と、大騒ぎする人たちって、何をそんなに騒いでいるんだろう?・・・と、思ったりもするワケですよ。

 「園遊会」の主旨とは、天皇皇后両陛下が市井の人々と触れ合うための場とチガウんですかね?お言葉を交わすのは勿論ですが、他の参列者の手前もあり、長話は憚られる以上、「手紙」をお渡しするというのも、「市井の人々との交流」という主旨からすれば、両陛下のお心に適うところではないのか?・・・と。

 それを「非常識だ!」・・・と、大騒ぎする「宮内庁」も「宮内庁」で、返って両陛下のお心を傷つけているのではないのか?・・・と。

 結局のところ、「宮内庁」が取り仕切っている「園遊会」にて、「宮内庁」が意図しないハプニングが起きたことで、


面子を潰された!


・・・と、思い込んだ「宮内庁」の意趣返しではないのか?・・・と。 

 「園遊会」が「儀式」として執り行われるものであれば、「儀式」の「手順」に則ったやり方があるワケで、参列者もそうした「手順」を前提に参加する以上は、「手順」を守るべきであり、守らなかったら「非難」もされるのでしょうが、繰り返しお尋ねしますが「園遊会」ってそういう「場」なワケ?

 天皇皇后両陛下が、「市井の人々」との交流を楽しむ場なんじゃないの?堅苦しい「儀式」に縛られたなかでは、フランクな交流など望めないように思うワケで、両陛下がそうした交流をお望みであるのならば、「宮内庁」としてはそう在るように最善を尽くすのが、「お勤め」ってもんじゃないんですかね?

 それをまぁ・・・「非常識だ!」・・・と、切って捨ててしまっては、今後「園遊会」に呼ばれる人たちは、粗相が無いようにと「宮内庁」にビクビクしながら参列するようになるでしょうし、それでは「園遊会」も疲れるだけで楽しめないワケで、両陛下も決してそのような事態はお望みにはならないだろう・・・と、ワタシは思ったりするワケです。はい。








人間ナメんなよ!


でわっ!