先進各国において「格差」の問題が取り沙汰されていますが、「格差」なんて人類が地球上に誕生した瞬間から存在しているワケでしょ?
ここで私が言う「格差」とは個体の生体活動機能に順ずる優性・劣性の事で、より多くの獲物を獲得することができるか?外敵から身を守ることが出来るか?といった、獣と同レベルの「先天的格差」。
しかしながら人類だけが何故か進化の道を歩み出し大脳が肥大化すると、生体活動機能が劣る個体であっても、「知恵」を利用する事によって優性の個体よりもより多くの獲物を獲得することが可能になり、「先天的格差」の絶対性は終焉を迎えるわけですネ。
そして「知恵」によって飛躍的に増えた獲物(富)を効率よく分配し、「群」を治めるために共同体の「掟」が必要になり「社会」が生まれた。と、遠いとぉ~い昔、歴史の授業で教わったような記憶が・・・
恐らくこの様な「優性の個体」に対する「劣性の個体」の「下克上」は、人類の進化の段階で、隔絶された地域に点在する「群」の相互間において、ほぼ時を同じくして発生し、現在の世界の「民族」の版図の原型になったのでわ?(などと想像するのも楽しいのでアリマス♪)
もっとも「知恵」とは必要に迫られないと生まれないものですから、厳しい環境で生きている「群」と、恵まれた環境で生きている「群」とでは「知恵」の発達(進化)のレベルにも違いが現れるでしょうし、このことが「知恵の格差」=「後天的格差」の要因になるのも当然の成り行き。この「後天的格差」による搾取が始まったのが大航海時代だったのでしょう。
当時のヨーロッパ人にとって、有色人種が「サル」にしか見えなかったとしても、「知恵」のレベルが低く、肌の色も、話す言葉も違うのですから無理からぬ話カモ?
「人種差別」、「植民地主義」というのも「後天的格差」の産物。
まぁ、「先天的格差」にしても「後天的格差」にしても目指すべきところは一緒。「より多くの獲物(富)を得る」ということが行動原理になっているのですから、「略奪」「侵略」は当たり前。「ジェノサイド」だって何のその。南米のウルグアイでは先住民族がスペインにほぼ絶滅させられていますから、それを思えばアジアの植民地だった国々はまだ幸せだったのカモ?
そして「後天的格差」による「負のサイクル」が、
相も変わらず地球上のどこかで日々繰り返されているわけで・・・