ヒロシさんの記事と極東ブログさんの記事が、私の中で妙に気になったので、自分用としてまとめる事にしました。
ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報
中国のソフトパワー:鄭和航海とアフリカ資源外交
極東ブログ
フリジア帽はミトラ教の帽子
今回、中国とケニアが共同調査する鄭和の沈没艦隊ですが、中国では「明朝時代」のもので、そもそも「明」とは、どう云う王朝であったかと云うと、白蓮教徒が蜂起した紅巾の乱により、元王朝が打ち倒された後に興った王朝です。
建国の母体が宗教団体であり、「明」という名称も宗教的な理由からで、建国の原動力となった白蓮教とは一体どんな宗教かというと、キリスト教以前にほぼ世界宗教の地位を占めていた…「ミトラ教」です。
「明」という名前は明教=ミトラ教に由来するので、このミトラ教の教義から「朱子学」、「陽明学」が生まれ、日本においては、弘法大師空海が持ち帰った「密教」の秘儀も、ミトラ教に由来し、さらには、弥勒菩薩信仰も、ミトラ教の流れの中にあります。
で…話を鄭和の沈没艦隊に戻しますが、鄭和がどう云ういう人物であったかと言うと、先祖はモンゴル帝国の時代に中国の連れてこられ、その後、元朝の時代に雲南地方に移住したイスラム教徒で、アーリア系(ペルシャ人)の血を受け継いでいた様です。
その当時、日本はどうだったかと云うと、「室町時代」で、明と「勘合貿易(日明貿易)」を行い、結果として、北山文化や東山文化が花開いたという背景があり、明との貿易の恩恵を受けているわけです。
要は、明は貿易に力を入れていたワケで、その理由として、鄭和が「ペルシャ商人」の血を受け継いでいたからと考えれば、アフリカとの貿易も何も特別な事ではなく、ペルシャ商人にとっては「自分の庭先」くらいの感覚だったのではないでしょうか?
まあ現在の中国と、大商船団を組んでいた明朝とは、歴史的、国家的には別物の様に思うんですわ。ヒロシさんが言う様に、今回の沈没船調査はアフリカの利権を狙って中国が云々…とカリカリすることもない様に思えます。謂わば、中国にとっては商売のプロモーションであり、第三者が他人の商売にケチをつけるというのも、いささか大人気ない気がしますです。自由競争の時代ですから…
アフリカの独裁政権を、商売の為に中国がバックアップしている!といった意見も見られますがね?まだカワイイもんでしょ?欧米列強がして来た事、現在している事に比べれば。日本も過去、同じ事をしたワケですよ。欧米列強に習い、「植民地政策」を。
…で、表題の「紅巾の乱」と「フランス革命」に、何の繋がりがあるのか?年代順では、紅巾の乱が1351年~1366年で、フランス革命が 1789年~1794年ですから、紅巾の乱がフランス革命に先んじること430年なのですが、今回はこのくらいにして、この先は改めて続きを書きます。
ヒントは「赤い帽子」と云うことで…
追記:孫文が辛亥革命にて清朝を倒し、中華民国を建国した後に朱元璋の陵を訪れたそうですが、してみると、「辛亥革命=紅巾の乱」という意識があったんですかね?孫文には…
でわっ!