2010年8月7日土曜日

「法輪功」を読む

 前回、中国の明朝は、白蓮教(ミトラ教)による紅巾の乱によって打ち立てられた事を述べましたが、最後に追記として、中国建国の父孫文が、中華民国建国後に、明朝初代皇帝朱元璋の廟を詣でた故事を引き、孫文には「辛亥革命=紅巾の乱」という意識があったのか?…と。

 そこで辛亥革命を調べてみると、それに先立つ義和団の乱に、先の白蓮教が関係していることが分かりました。このことは、モンゴル人の元朝、女真族(満州人)の清朝という異民族の征服王朝を倒したのは、白蓮教と云う宗教団体の存在があったればこそ。…とも言えるワケです。はい。

 白蓮教の教義について詳しくは知りえないのですが、ミトラ教の亜流であるならば、その理念には「友道」があったと思われます。そこで「友道」とわ…

①万人が等しく対等になる。⇒絶対平等・万物一体

②友道の力で自分を変え、社会を変える。⇒白陽大同

③日々成長、日々研鑽〔けんさん〕し、神々とともに育つ。⇒七大天使

④一人ひとりが神、生類、地球に対して責任を持って、自由に生きる。⇒孔雀時代の課題


というのが四大ポイントとの事で、ここで取り上げたいのは②の、「白陽大同」です。これは…

1) 神の思いを実現させるのは、選ばれた個人ではなく、全人類の集合体、すなわち、ぶどうの房〔ふさ〕である。

2) 全人類を対話によってつなぐことで、調和した平和な社会が生まれる。豊かな暮らし、たしかな未来が生まれる。

3) 互いに助け合うことで、生きていてよかった、人生は楽しかったと言えるようになる。そう言える社会にする。


と云う事らしく、何となく「ゆっきー」の「友愛」精神を彷彿とさせますし、ワタシも1)については、重ね重ね繰り返している「個人革命」の考え方に通じるものがあると、ワレながら思う次第です。はい。

 で、この1)の部分は、逆に権力者にとっては、ケシカラン!となるワケですよね?あと、インテリ気取りでいる人たちも…

 思うにミトラ教は、非常に民衆的な宗教であり、であればこそ民衆の間に爆発的に広まり、それらの民衆の力が元朝とか清朝とかを打ち倒した。…と。

 これは権力を欲する側から見れば、「敵に回すと怖い」という事に他ならず、従って、表題に戻りますが、現在、中国共産党員よりも多くの会員を抱える?と言われている「法輪功」は、国家を転覆させかねない脅威に映るワケです。共産党指導部には。だからこその「弾圧」と。

 しかしこの事は、過去の事例を鑑み、モンゴル人の元朝、満州人の清朝と、異民族の支配を跳ね除けて来た経緯に重ね合わせると、現在の中国は、異民族の支配を受けているのか?…と。

 大きな目で見れば、グローバル化と云うのも、異民族の支配形態のひとつなのかも知れません。中国が外国資本の草刈場となり、貧富の格差が広がり、その事に不満を抱く民衆が、第二の紅巾の乱や義和団の乱を引き起こさないとも限りませんわな。その素養は十分にありますから。

 もし「法輪功」に、白蓮教≒ミトラ教の影が見え隠れするとしたら…。事は現代における「カルト宗教」とかの問題では無く、歴史の流れの中に脈々と続いている問題になるワケです。言葉を変えれば、歴史を無視し、封印して来た結果が今、表面化しつつあるとも言えます。

 ま、ワタシ的には日本を含め、世界の歴史は嘘だらけだと、半ば思っていますので、ボチボチ調べて行きますわ。本当の歴史ってやつを。

 取り敢えずはこの前ダウンロードした「法輪功」の教義書?を読み解きながら、ミトラ教との接点を探ってみようか?と。で、今回はその序章と云うか前書きのつもりだったのですが、エラく長くなってしまいました。フランス革命とミトラ教の関連も近いうちに。


 歴史って奥が深いですwww!


でわっ!