2010年9月25日土曜日

これでいいのだ

 ネット上では今回の中国漁船拿捕の一連の流れについて、中国における北京と上海の確執が語られており、それも「さもありなん。」とは思いますが、船長の釈放に向けて頭を付き合わせた三者、中国、日本、そしてアメリカを並べてみるに、中国だけが内輪揉めしているように見るのは片手落ちではないか?と。

 で、上海閥が今回の「鉄砲玉」を送り込んできたかの分析ですが、ワタシ的には疑問です。なぜなら現在、上海万博の真っ最中で(10月31日まで)、中国が問題を起こせば万博に何らかの影響が及ぶことを、お金に目ざとい?上海の人間が憂慮しないとは考え難いので。現に海外のメディアの取り上げようは、「日本が中国の圧力に屈した」と云う論調が見られ、どちらと言えば中国に好意的には見えません。

 そうなる事が分かってて今回の事を上海閥が仕組んだとしたら?自爆行為のような真似をしたとしたら?その目的は何なんでしょうね?それ故、ワタシは先の「上海VS北京」と云う構図に疑問を持つワケです。はい。

 そこで、もし「上海万博」以上に重大な問題がそこにあったら?と、考えた時、やはり先の民主党党首選挙に立ち戻るワケです。

 中国が上海万博で浮かれている間に日本では民主党党首選挙が行われ、いつの間にやら日本は完全にアメリカの支配下になってしまった。そうなると上海万博どころじゃないワケですよ。中国としてわ。万博なんてものは次期が来れば終わりますが、うかうかしてる間に強固な日米中国包囲網が出来てしまえば、未来永劫に禍根を残すことになる。それだけは絶対にマズイ。

 斯様にですね、もしもですよ?ワタシが中国の指導部の人間であったなら考えますよ。そしてアメリカに目を向ければ、オバマ大統領の支持率は急降下中(ま、マスコミ発表ですが・・・)。と云うことは、反オバマ勢力、反ネオコン勢力も勢いづいていると考えられるワケです。つ・ま・り、アメリカにしても決して一枚板ではない。そこに中国が漬け込むチャンスが生まれるワケです。はい。

 アメリカも中国も決して一枚板ではない。ま、日本もそうですが、そういったグタグタの状況の中での船長の釈放は、ベストな選択とは言えないまでも、数多くない選択肢の一つのように思えるワケです。どの道いつかは釈放するワケだし?事がヤヤコシクなる前に、先の状況が見えない現状においては、アメリカ組と中国組の覇権争いに当面は巻き込まれずに済んだと云う点で、

ま、これでよかったんじゃないの?

と、一庶民として思う次第です。所謂「損切り」ってヤツですか?

 所詮ね?海外のメディアがどう騒ごうが、これは日本の問題ですから。

外野が勝手なこと言うな。

と云うスタンスでイイんじゃないでしょか?マスコミがどう騒ごうが、分かる人には(国には)分かってますって。例えばキューバのカストロ元首相とか・・・。


でわっ!