我ながら過去記事がいい加減だったので、思い切って修正します。
9月7日 中国漁船拿捕
9月14日 民主党党首選挙開票
まず、今回の中国漁船の拿捕は民主党党首選挙の一週間前であった事。従って選挙との直接関連はまず無く、漁船の船長が「鉄砲玉」として海保の船に体当たりする理由も・・・無い。
しかしながら従来は拿捕という方法は取らず、領海外へ追い出すのみだった海保が「拿捕」という協定破り?の行動に出た。何故なのか?1978年に日中平和友好条約を結んだ際に、トウ小平氏の提案で日中は尖閣諸島の領土紛争を棚上げした経緯があり、中国側にしてみれば今回の件は、一方的に「顔に泥を塗られた。」と受け取るのでは?
つまり、今まで「グレーゾーン」で、お互いナアナアでやって来たのに、いきなり日本が領土を主張し始めたと中国が態度を硬化させ、丹羽宇一郎駐中大使を5回にわたり呼び出し、トウ小平氏との約束=日中平和友好条約を反故にする気かと問い詰めたのは想像に難くないです。はい。
で、1978年の日中平和友好条約の立役者は誰かと言えば、それに先立つ日中共同声明を調印した「田中角栄」氏ですよね?したがって日中平和友好条約を反故にする様な行為は、田中角栄氏の業績を否定する事にもつながり、更には田中氏の弟子である小沢氏を貶める事にも通じていくのではないか?・・・と。では誰かがその様な事を画策したのか?
もうね?考えるだけで憂鬱になって来ます。例えばね?お隣の庭から木の枝がこちらにはみ出してしるとします。そこでお隣とどう付き合うのか?そういったレベルに近い話なんですよ。結局。
お隣と仲良くやっていれば、少なくとも感情的にならず、キチンと話し合いが出来る関係にあれば、木の枝が多少はみ出していようと、大きな問題にならずに済むハズです。それを、「白黒つけようじゃねぇか!」とお互いのエゴをぶつけ合うから、
坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い。
といった状況に陥ってしまうワケです。まるで、エゴが制御できない子供のケンカです。ま、そういった「子供の様な大人」が世界中で増えているから、戦争が無くならないんでしょうが・・・。
ひとつ確かな事は、日中平和友好条約を反故にする様な真似は、日本にとっては戦後賠償の問題も含まれると云う点で、自分で自分の首を絞めるに等しい行為だと云う事です。
そして、「中国脅威論」もいいですが、中国にしても何億もの国民を養って行かなければならないわけで、その苦労は、たかだか一億の国民しか居ない日本の政治家の比ではないでしょう。その為には資源も必要でしょう。食糧も必要でしょう。そんな事は、フツーの庶民のワタシでもすぐに分かります。
限られた資源をみんなでどう分け合うのか?世界中の庶民がもっと真剣に考えなければ、この先も奪い合いが続く、殺伐とした世界の未来像しかワタシの目には映らないのですが?とりあえず「バカの壁」でも読み直しますか・・・。
でわっ!