2012年3月19日月曜日

文明の優位性

   
 オスマン帝国が、欧州に端を発した「産業革命」に乗り遅れ、それが要因となって没落したことは、「文明の優位性」の競い合に負けたことを意味します。新しい生活スタイルは多くの場合、「新しい技術」によってもたらされるという事実は、現在のインターネットの普及状況からも、皆さん納得されることでしょう。

 スマートフォンの普及にも目覚しいものがあり、「便利なツール」であり、尚且つメーカー各社も普及に力を入れているワケですが、さてそこで、「便利なツール」という観点から見れば、「スーマートフォン」も「人工衛星」も、その存在価値は同等です。


<転載>

北、衛星発射に外国の専門家や記者招待 「透明性」狙う
2012.03.18 Sun posted at: 14:22 JST

(CNN) 北朝鮮は17日、同国が最近予告した人工衛星3 件の打ち上げ基地に外国の宇宙開発専門家やジャーナリストを招待する計画を明らかにした。朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

専門家らの招待は、衛星打ち上げと弾道ミサイル技術開発の関連性に懸念を強める国際社会に打ち上げの「透明性」を示す狙いがあるとみられる。招待する専門家らの人数や国名所などは伝えられていない。

打ち上げは4月に予定され、衛星は地球観測が目的と主張している。国際社会は北朝鮮による衛星打ち上げは核実験禁止に関連する国連安全保障理事会の決議に違反する可能性があるとも指摘している。

また、衛星打ち上げが実行されれば米朝が先月合意した米国による食糧支援の破棄につながる可能性もある。北朝鮮は栄養補助食品24万トンの援助を受ける代わりに核実験、長距離ミサイル発射やウラン濃縮活動の一時停止を約束していた。

米国務省によると、米国は食糧支援に同意した際、北朝鮮に対し長距離ミサイル発射は合意事項に反するとの見解を伝えていた。

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 スマートフォンの普及には問題が無くて、人工衛星の普及には問題があるというのも、可笑しな話です。人工衛星を打ち上げる技術が軍事利用されると懸念する人はいますが、スマートフォンの技術は軍事利用されないと断言出来るのでしょうか?

 近頃・・・というか、もうインターネットの初期の段階から、「コンピュータウィルス」が問題とされていますが、電子情報が行き交う社会においては、電脳空間すら立派な「戦場」となり、したがって有事の際には、スマートフォンだって「兵器」の役目を担い得るワケです。

 どこに「スマートフォン」と「人工衛星」の線引きがあるのか?ワタシには、「文明の優位性」を守る為に「技術」の線引きをしようとしているかの様に思えます。

 もし日本が、自前の「人工衛星」を持っていなかったら・・・。毎日の天気予報も、例えばアメリカの人工衛星の回線を分けてもらい、使用料を支払いつつ、肩身の狭い思いをしながら利用し続けなければならない上、自分の好きなように利用することも儘ならないでしょう。

 幸い日本は、自力で人工衛星を打ち上げる技術を開発することが出来ましたが、そうした技術の無い、謂わば「文明の優位性」が低い国は、「文明の優位性」の高い国に従うか、自国の技術力を高めるしかありません。

 戦争にしてもまた、総合的な技術力・・・「文明の優位性」の闘いです。より強力な武器=殺傷力の高い技術を持っている方が有利なワケですから・・・。

 原子力にしても然り。日本と同じように「核の平和利用」を北朝鮮が目指しているのなら、日本がそれにケチをつけ、技術開発を妨害しようなどとは、


筋が通りません。 


 お隣さんであれば協力してあげてもイイくらいですし、フクイチの事故を鑑みれば、日本と同じ目に合いたくなかったら・・・


原発は止めといたほうがイイ!


と、アドバイスしてもイイぐらいです。


<転載>

北朝鮮次官 IAEA査察「近く実施」
2012年3月13日 夕刊

 【ソウル=辻渕智之】北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外務次官は十二日、米国との間で合意したウラン濃縮活動の一時停止について、停止措置を監視する国際原子力機関(IAEA)の査察が「近く行われると思う」と訪問先のニューヨークで述べ、合意履行に積極的な意思を示した。韓国の聯合ニュースが伝えた。

 二月の米朝合意では北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の核施設に対するIAEA監視要員復帰を認めたが、受け入れ時期に言及したのは初めて。李次官は北朝鮮の核問題を扱う六カ国協議の同国首席代表。「合意履行のための具体的措置が継続して取られている」とも述べ、停止措置と査察の方式について米朝間で最終調整が進んでいることを示唆した。

 IAEAの天野之弥(ゆきや)事務局長は今月六日の時点で、要員復帰には「まだ時間がかかる」との見通しを示した。李次官の発言は、停止措置の見返りとなる米国からの食糧支援獲得を急ぐ狙いで、IAEA側に早期復帰を促した可能性もある。

 李次官は米大学など主催のセミナーに七日から出席した。米朝の首都に連絡事務所を開設したいとセミナーで表明したとの一部報道を「具体的提案はしていない」と否定し、「朝米間の敵対関係が終わるのが問題解決の出発点だと原則的立場を話した」と述べた。

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 人工衛星にしても、何処の国も皆、「自前の人工衛星」を持ちたいと望んでおり、そして自力で開発できるのなら、それを妨害する権利は、如何なる国にも無いのです。


<転載>

2012年 2月 20日(月曜日) 18:09
イラン国防軍需相、「近く、衛星ファジルを打ち上げ予定」

 イランが、近く新たに人工衛星を打ち上げます。

 イランのヴァヒーディー国防軍需大臣は20日月曜、記者らに対し、「イラン暦の来年となる3月20日以降、人工衛星トルーが打ち上げられる」とした上で、「人工衛星ファジルも、近く打ち上げられることになっている」と語りました。

 ヴァヒーディー大臣はまた、人工衛星トルーの最も重要な特徴は、軌道内での動きであるとしています。

 さらに、イランの軍艦が地中海に向けてスエズ運河を通過したことは、イラン海軍の軍事力の証であるとし、「イラン海軍が国際海域に駐留することは、イランの当然の権利である。そして、イラン第18艦隊は現在、決められた航路を航行中である」と述べました。

 また、イラン航空宇宙分野での活動に関する別の報道によりますと、イラン航空宇宙協会の第11回会議が、ヴァヒーディー大臣の列席のもと、20日に開幕したということです。

 この会合は、イランの航空宇宙分野での能力の向上と発展及び、イランの学術発展を目的に行なわれ、航空宇宙分野の発展に貢献している研究センター、産業界、大学関係者の参加のもとに開催されています。

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 日本も含め西側のメディアは、イラン、北朝鮮の技術を軍事問題として報道し、それが「戦争」に利用される事を憂慮しますが、では?今までアメリカが打ち上げた人工衛星は、全て平和目的だったのでしょうか?

 アメリカが軍事衛星を打ち上げれば、「スペースウォーズ」時代の到来だと言い、日本も遅れを取ってはならないという論調を張りながら、北朝鮮には、イランには、それが許されないのは何故なんですかね?

 アメリカは理性溢れる国だから、イラン、北朝鮮といった


悪の枢軸(懐かしい響きです)


とは違うと?は?笑わせますなあ。世界の警察?女性と老人がメインのデモ隊に、機関銃を向けて排除するような国が、マトモな国ですかね?


Occupy With International Women's Day




 人の国の人権を問題にして大騒ぎする前に、


自分の国の人権を守れよ!


・・・と、言いたいですなあ。日本にしても然り。原発事故の影響で生活を奪われた人たちは・・・そして、放射能汚染された地に住み続けなければならない人たちは・・・


人権を侵害され続けている!


・・・に等しい状態に在るワケです。

 ま、よく言われる「ダブル・スタンダード」。要は、自分の優位性・・・「文明の優位性」を失いたく無いが故の勝手な理屈で、かつてオスマン帝国を滅ぼしたときの精神構造と、ナmmmンにも変わっていないワケです。


日本人が気がつかないTPPの罠




 更に言うなら、「文明の優位性」と「経済の優位性」とは表裏一体であり、自由競争と言いながら、実は大人と子供が一緒に競争する様なもので、子供に対しての「ハンデ」=「関税自主権」を取り払って競争しようという、まったく「大人気無い」ハナシに思えてなりません。



人間ナメんなよ!


でわっ!