2012年3月15日木曜日

中東史概略 2


オスマン帝国とその時代
を検証してみるに、欧州においての「産業革命」を見逃すことは出来ません。イギリスでは1760年代から産業革命が始まりますが、それと同時に「資本主義」も発達します。

 産業革命=機械化による大量生産が可能になったということは、製品の原料も大量に必要となることを意味し、この事が欧州各国による植民地政策に、いっそうの拍車をかける結果となるのは当然の成り行きでしょう。


 蒸気機関による船、蒸気船の登場は欧州各国の海運力を飛躍的に向上させ、かつてオスマン帝国が支配し、フランスなどに許可していた北アフリカ地域での通商の主導権は、欧州の産業革命による近代化に伴う優位性の逆転で、次第にオスマン帝国から欧州諸国へと移り、やがて欧州の植民地政策へと進展するワケです。

 近代化の波に乗り遅れたオスマン帝国は、その後ズルズルと第一次世界大戦に巻き込まれてゆくワケですが、その最中に、オスマン帝国支配下のアラビア半島のアラブ人の独立を煽り、オスマン帝国を切り崩す為に表明されたのが、「マクマホン宣言(1915年)」なワケです。

 ちなみにこの年、世界初の石油を燃料とした船(クイーン・エリザベス)がイギリスで建造されます。

 で、「バルフォア宣言」はその2年後、1917年になるのですが、シオニストの資本家、ロスチャイルド家に対する支持表明にどんな背景があったのか?


とても気になります。
 

 つまり、産業革命以降、資本家が巨万の財を成した事。そして、その財から戦争の戦費が賄われた事。戦争終結(1918年)の前年に、戦勝が明らかになった時点で見返りを求めた事。で、その見返りが「ユダヤ人国家の建国」・・・と?

 どうも・・・ワタシはへそ曲がりなせいか、


にわかに信じられませんなあ・・・。


7大メジャーズの出現


 アメリカの石油産業に押されていた欧州資本家が、中東の石油産業で一儲けしようと考えるのは当然であり、その中でも有力者であるロスチャイルド家がシオニズムを掲げ、アラビア半島の一角、パレスチナの地を求める。そしてイギリスも、それを後押しする・・・。


 当然そこには「石油利権」という目論見もあるのでしょうが、それだけであれば、「イスラエル建国」などという面倒くさい真似をする必要も無いワケで、「それ以上」の別な目的・・・「国家」でなければならない理由があったと、ワタシには思えるワケです。

 そこで思い出されるのが・・・


「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」
 - マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1790年の発言)


という言葉なのですが、ロスチャイルド家がイングランド銀行、FRBの通貨権限を握ったとしても、現在アメリカにてFRB解体が取り沙汰されているように、所詮は国家からの「仮の権限」に過ぎず、その権限を磐石のモノにしようとするなら、


自分の国家を打ち建てるしかない。

 
と、考えたとしても不思議ではありません。


 そこで、「イスラエル建国」はどうしても不可欠になるワケです。「ユダヤ人居留地」じゃダメなんです。「国家」でなければ通貨の支配は磐石とならないのですから、イスラエルという国体を守るのは至上命題になるワケです。

 さて、そう考えると、中東の問題にもまた別な側面が見えてきます。人権だの、石油だの、騒がれていますが、結果的には金融問題(イスラム金融)も含めた「イスラエルの安全保障」に帰結するようにも思え、その先にある未来像とは・・・。
 

2012年 3月 14日(水曜日) 16:07
アメリカ人の4分の3がイスラエルのイラン攻撃に反対


USSエンタ-プライズ偽旗作戦
 対イラン戦争 イスラエル





 ・・・で、いつもの妄想を巡らせるならば、欧州の金融危機やアメリカの金融危機、それらが破綻・・・デフォルトし、さらにはイスラエルの暴走?による第3次世界大戦が勃発した後に、基軸通貨の地位が、米ドルからイスラエルの通貨、シェケルに取って代わる予定だとしたら?それが、NWO(ニュー・ワールド・オーダー)、ONE WORLDの壮大な計画だとしたら?
 
 何となく、いま世界で起きている諸問題が、ひとつに繋がるような気もするんですよねえ・・・。ま、現在のイスラエルの経済状況、金融事情も知らないので、あくまで妄想ですが・・・。


新シェケル両替レート





 現在とは、過去から敷かれたレールの上に乗っているワケで、要は、過去の因果関係の上に存在しているワケです。そこでですよ?もし、過去のある時点で、レールの切り替えポイントを操作したとしたら、現在の姿も変わってくるワケですよね?


そんなこと出来る訳がない!


 と、大抵の人は考えますが、よくよく考えてみれば、歴史の教科書にしても、新しい事実が発見されれば書き換えられていくワケですよ。つまり、過去の書き換えによって、現在の世界の在り様も変わるワケです。ということは・・・


過去は変えられる!


という簡単な事実に気が付くワケです。

 ただし、従来の間違った過去、歴史認識を修正するには、シッカリとした「検証」が不可欠です。でなければそれは、「歴史の改竄」になってしまいます。

 「歴史は勝者によって創られる。」・・・などと言われますが、これなど正に「群盲、象を評す」が如く、特定の嗜好性を持った集団の判断にて、「歴史の真相」の一部分を捉えているに過ぎません。

 象の周囲を満遍なく取り囲み、それぞれの観点からの「象(歴史)」を検証し、それらを統合して初めて、「歴史の真相」が浮かび上がるのではないでしょうか?それこそが、現代に生きるワタシたちの「理性」というものではないか?・・・と。


人間ナメんなよ!


でわっ!