2012年3月23日金曜日

居心地の良い嘘

  
 突然ですが、新党日本の田中代表の意見に賛成です。


12/03/22
「絆」で瓦礫は処理できるのか
◆日刊ゲンダイ


<抜粋>

 他方、JR川崎駅前で環境省が開催した「みんなの力でがれき処理プロジェクト」街頭イヴェントで細野氏は「このままでは2年で処理出来ない。1日でも早く瓦礫を無くしたい」と絶叫し、TVキャスターから神奈川県知事に転身した黒岩祐治氏も「瓦礫受け入れが日本の絆を世界に発信する」と唱和。劣化し続ける日本の政治と行政は、情念・情緒の世界に迷い込んでいます。

</抜粋>


 これをどう解釈するか?各地方自治体が瓦礫を受け入れ広域処理をすることで、「ああ、日本人の『絆』って素晴らしいな。」・・・と、諸外国が思うのか?それとも、「放射能汚染をワザワザ全国に拡散するなんて、日本人て『バカ』だな。」・・・と、思うのか?

 ワタシには後者のように思えますがね。クールな諸外国から見たら。

 「日本の絆を世界に発信する。」って?それでどうなるの?「日本の絆」をロシアに発信したら、北方四島が戻ってくるワケ?「日本の絆」を中国に発信したら、尖閣諸島から手を引くわけ?「絆」という言葉に酔ってるだけじゃないの?神奈川県知事は。ただの自己満足でしょ?そんなのに付き合わされちゃ、カナワンわ。

 被災直後はね?現場も指示系統も混乱気味でしょうから、被災者の不安を鎮めるためにも、「絆」とかいった言葉に「精神的支柱」を求めるのもアリでしょうよ。でもね?もう一年経つワケですよ。あれから・・・。

 今必要なのは、そういった「精神的支柱」とか、「日本人的情緒」よりも、確実に被災地復興を進める「実務能力」なワケでしょ?違うの?
 


<抜粋>

「瓦礫処理は日本人の国民性が試される」と野田氏・・・

</抜粋>


バカヤロmmm!


 ホンと・・・呆れますわ。政治家、官僚の能力が試されているんでしょ?まあ、無能?だということは、とうに海外には知れ渡っていますが、そういった政治家、官僚に従っている日本人の評価も、


爆下げ中!


なのでしょうな。ま、諸外国の皆さんは優しいので、表立っては口に出しませんが・・・。

 被爆の問題にしても然り。低放射線量被爆は問題ありませんと言う東大の学者、医師の方たちは、海外の学会の場でも同じ事を言うんですかね?「笑っていれば問題ありません。」・・・と?はあ?自分の学説、主張が、世界に認められる自信があるんですかね?でなければ彼らは、世界に向けて東大の恥を晒しているだけですな。

 ま、お金(研究費)を受け取って?政府・東電に都合のイイ独自説をブチ上げれば、家族共々生活は安泰でしょうが、学者生命、医師生命は完全に断たれるでしょうなあ。事実を知っている海外の学者、知識人、マスコミに、相手にされなくなるのは目に見えてます。

 以下の、ドイツのマスコミのドキュメンタリーを見れば、スグにでも理解できます。


ドイツZDF製作 フクシマのうそ


ドイツZDF フクシマのうそ bởi sievert311

※詳細は「カレイドスコープ」にて。


 いつまで経っても「原発事故処理」が終息しないし、現場の収拾も不可能な状況に、どうも苛立ちと無力感から、社会にもネット上にも、「精神論」が蔓延しつつあるみたいです。

 それもこれも、政府としての「実務的な対策」が明確に見えないからで、その「苛立ち」を、スケープゴートに向けるようになったら・・・。つまり、放射能汚染地区から避難する人たちや、低放射線量被爆による健康被害を訴える人たちを、「絆」とか「精神論」で攻撃するようになったら、それこそあの!『戦争中』に逆戻りです。

 精神退行を起こしてはいけません。事故原子炉がフッ飛んでしまった時に、従来の、嘘で塗り固められた社会システムが一緒にフッ飛んでしまったとしても、「正気」を失い取り乱してはいけません。



 確かにそれは「居心地の良い嘘」であったのかも知れませんが、


所詮、嘘は嘘。 


いつかはボロが出て、必ずバレるものです。今にして思えば、根拠の無い「共同幻想」に過ぎなかったのです。

 新しいシステム・・・「嘘の無い社会」を、日本はこれから築くのです。従来のシステムがフッ飛んでしまった以上、ひとりひとりの社会的責任は平等です。

 八百屋だろうと、サラリーマンだろうと、学生だろうと、学者だろうと、マスコミだろうと、官僚だろうと、政治家だろうと、新しい社会システムの構築に携わる全ての人が、平等に責任を負っています。「嘘の無い社会」というシステム構築に向かわなければ、旧システムの亡霊に憑り殺されるだけなのですよ。日本は。


居心地の良い嘘はもう要らない! 


・・・という覚悟を求められているワケです。

 そして、「精神論」を振りかざし、ワタシたちを「精神の檻」の中に、「旧システムの牢獄」の中に押し込め様とする為政者たちには、委譲してある権力の座から降りて貰います。ワタシたちが、


光の中を歩む為に・・・。



人間ナメんなよ!


でわっ!