2012年4月2日月曜日

イランの立ち位置

  
 「中東戦争」から読み解く「アラブの春」というワケで、前回はエジプトとシリアに目を向けたワケですが、同時に、現在イロイロ物議をかもしているイランについても、「検証」してみたいと思います。


エジプトデモを読み解く3つのポイント




 えmmmと、先ず佐藤氏の弁によれば、イランのアフマディーネジャード大統領は、


「イスラエルを抹殺してやる!」


と、宣言しているそうで、これを以ってイランとイスラエルの敵対関係?を世界中が危惧しているワケですが、ワタシ的には違和感があるワケです。

 第一次から四次までの「中東戦争」においても、イランは一度たりともイスラエルとは交戦していないし、援軍すら派遣していません。時期的に親米であったパーレビ国王(1979年失脚)の時代であったことと、ペルシャ人にとっては、他人事でしかなかったのかも知れません。アラブ人の問題は。


中東全域に拡大する反体制デモの行き着く先は!?2/8




ホスニー・ムバーラク

1973年の第四次中東戦争では、イスラエル軍防衛陣地への電撃作戦で戦局を有利に導き、国民的英雄となった。>


 そんなイランが何故?イスラエルに敵意を剥き出しにするのか?尤も、アフマディーネジャード大統領だけ?かも知れませんが、ワタシにはそれが腑に落ちないワケです。はい。

 同じイスラム教徒としてアラブ諸国に共感している?なワケないでしょ?イスラム教国同士しでありながら、石油の利権を巡ってイラクと戦争してますもの。ま、シーア派(イラン)VSスンナ派(イラク)という宗派間対立でもありますが・・・。


イラン・イラク戦争


 で、ですよ?イラン・イラク戦争当時、イラン革命で国内が混乱していたイラン(シーア派)を、「ヤっちゃおう!」と団結していたアラブ諸国(スンナ派)に対抗して、イランを援助した国は他でもない


イスラエルなのです。


 イランはイスラエルに恩義こそアレ、敵愾心を剥き出しにする理由がワタシには見えないワケですよ。国の危機を助けて貰ったワケですから。

 で、次にイスラエルとイランが組んで、レバノン国内で内戦の鎮圧に当たっていたアメリカ兵を拘束し、兵の解放を条件にアメリカから武器を輸入するワケですが、アメリカは秘密裏に武器の売買を行い、それにより得られた「裏金」を南米ニカラグアの反共ゲリラに流していたのですから、どこまでアメリカが「被害者?」であったのか疑わしいものです。


イラン・コントラ事件


 で、どこをどう見ても、イスラエルとイランが敵意をむき出しに対立する構図が見えてこないんですよねえ・・・。ワタシには。

 
地理B( 西アジア) 



 もしかしてアレ?イスラエルとイランが組んで芝居打ってるとか?仲が悪い振りをして世界中をヤキモキさせてるワケ?だとしたら、「イスラエルを殲滅してやるっ!」宣言も、お互い納得済みの上での「ポーズ」だと腑に落ちます。

 で、アレですか?アメリカがあたふたしているのも、実は了解済みの芝居で、三者の思惑・・・イスラエルは国家の安全保障。イランは「シーア派」勢力の拡大。アメリカは中東地域の石油利権の確保。・・・あたりで一致してるという事ですか?


原爆の日における影の主役はイラン




ROCKWAY EXPRESS
アメリカがイスラエルのイラン攻撃を阻止


 ま、遠く離れた日本からじゃ良く見えませんが、石油価格の値上がりという経済的被害は受けるワケで、そういった猿芝居に踊らされているとしたら・・・


許せませんなあ!

 
 ヒョッとして、IAEAも原子力利権絡みで一枚噛んでます?


人間ナメんなよ!


でわっ!


追記:

<転載>

【レポート】ペルシャ湾岸諸国が原油高で高級車ブームに!

ブガッティ「ヴェイロン グランスポーツL'Or Blanc」の高解像度ギャラリーは下の画像をクリック

金融・経済情報を配信するブルームバーグ社が、アラブ首長国連邦(UAE)をはじめとするペルシャ湾岸諸国で高級車の売り上げが前年比約20パーセント伸びていると報じている。現在、原油価格が1バレルあたり100ドル前後の高水準で推移していることから、アブダビ首長の一族であるシャイフ・ハマド氏のような特権階級がより大金を手にし、ますます高級車を求めるようになったためだという。ちなみにハマド氏は、ピラミッド型の車庫内に200台以上の高級車を所有する筋金入りのコレクターでもあり、コレクションの中には高さ約5mのダッジ「パワーワゴン」や"シースルーのディスコカー"といったものまであるらしい。

また、湾岸諸国における高級車の販売高が業界平均の2倍以上になっている理由の1つには、アラブ系の富裕層は欧米人に比べて自己顕示欲が強いということもあるようだ。例えばフィアットによると、UAEからのオーダーの増加で、マセラティが在庫不足になる可能性もあるという。ちなみに、湾岸諸国ではポルシェ「カイエン」の納車は3カ月待ち、「911」は7カ月待ちだそうだ。

中東の一部地域が政情不安に揺れる中で、ペルシャ湾岸諸国の高級車ブームはいつまで続くのだろうか。

</転載>

 だからさ・・・。石油が枯渇しようがしまいが、もう石油を使うの止めない?結局さ、ヤツラを肥え太らせるために利用されているだけなんだよね・・・。

 
アラブの誇り?
 

があるんがったら、「自分たちで何とかしろ!」・・・と、言いたい気分です。