2012年4月2日月曜日
繁栄の弧・・・でしたっけ?
そういえば最近パキスタンのニュースを目にしないなあ・・・。と思っていたら、こんな記事がありました。
<転載>
パキスタン大統領、8日にインド訪問計画か
2012/4/1 20:29
【ニューデリー=共同】PTI通信は1日、パキスタンのザルダリ大統領が、インド西部ラジャスタン州にあるイスラム教の宗教施設への私的訪問を8日に計画していると報じた。
インド政府はパキスタン側の訪問要請を認めるかどうかや、認めた場合にインド政府関係者との会談が可能かどうかを検討している。訪問は日帰りの予定という。
インドのシン首相との首脳会談が実現すれば、2009年にロシアで開かれた上海協力機構首脳会議の際以来となる。
</転載>
一時期はね?タリバンだのビンラディンだのパキスタンだのの名前が、連日ニュースで流れたものですが、何と言ってもタリバンの名を一躍有名にしたのが、「バーミヤン(ファミレスではありません)」の石仏の破壊ですかね?もう何年前の話ですかねえ・・・。10年ですか?
中学?高校?の美術の授業で、仏教美術の流れ・・・法隆寺に辿り着くまでの仏像彫刻の流れの中に、バーミヤンの天蓋石仏があると習った気がするのですが、ま、その当時は、バーミヤンて何処?くらいにしか思いませんでした。
で、ファミレスの「バーミヤン」が現れたのはずっと後のことで、はじめて「バーミヤン」で食事した時、何か・・・懐かしい名前に思えたことと、看板に描かれた「桃」の絵を見て、
バーミヤンて中国にあるんだ・・・。
と、大間抜けな勘違いをしたのはワタシひとりでは無いはず?(・・・と、思いたい)
それがね?TVのニュースで石仏が破壊されるのを見て、アフガニスタンという未知の国があることを知り、また、「何も壊さなくてもイイのに・・・。」という思いと、「イスラム教徒からすれば、単なる過去の遺物なんだろうなあ・・・。」という思いがゴッチャでした。
イスラム教徒だから、「偶像」を否定するというのは、
筋が通っています。
しかしそれは「信仰の対象」として見た場合で、例えばですよ?日本の神道が嘗てアフガニスタンで信仰されていたとします。で、神道においては「石」だとか、「木」だとかも「信仰の対象」になるワケですが、そこにタリバンがイスラム教を持ち込むと、全ての「石」を破壊して回るんですかね?全ての「木」を伐採して回るんですかね?
アホくさっ!
「石」は「石」でしかないワケですよ。信仰心の無い人にとっては。したがって石仏も、仏教信者がいなくなった時点でただの岩の塊に過ぎなくなるワケです(ワタシの屁理屈では)。
後に残るのは、風景の一部としての壁窟の仏像に、「美」を感じるか否かだと思うワケです。富士山を見て美しいと感じたり、季節の移ろう姿に「美」を感じたりするのと一緒だと思うワケです。それを無理に宗教観を結びつける必要はありません。
はうっ!すみませんっ!パキスタンの話でした。で、パキスタンは、あの!「9.11」以降、アルカイーダと、それを匿うアフガニスタンのタリバン政権を敵視するアメリカの、「最前線基地」の役目を担うようになるワケですが、ムシャムシャ・・・もとい、ムシャラフ大統領は協力を惜しまない?のに対して、同じイスラム教徒である国民の不満が募るワケです。
パキスタン政治の基礎知識2007
AllAbout
タリバンを善人に見せるためにやってきたようなもんだ
昨年もNATO軍による誤爆事件があり、ムシャラフ大統領の後を継いだザルダーリー大統領は、パキスタン国内の、アフガニスタンに向かうNATO軍の輸送路を閉鎖しましが、近々それも解除されるようです。
<転載>
パキスタン アフガン輸送ルート 再開へ
20.01.2012, 00:33
パキスタンは近い将来、アフガニスタンのNATO軍への補給のため、自らの領土を通過するルートを提供する。パキスタンの治安部隊報道官が19日声明を発表した。
その際、報道官は、パキスタンは補給ルートの通過に対して税金を徴収するとしている。補給ルートの開設時期と税金の金額については明らかにしていない。
昨年11月26日、NATO軍の戦闘ヘリがパキスタン領内の検問所を攻撃する事件が発生しており、その結果、25名ほどの国境警備兵が犠牲になったとも言われている。その事件に対して、パキスタン政府は米国との関係を見直すと発表した。米空軍に対してシャムシ空軍基地の使用を禁止し、パキスタン領内を通過する補給ルートも閉鎖していた。
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で、最初の記事に戻るのですが、「パキスタン政府は米国との関係を見直すと発表した。」のであれば、「BRICS」に接近していくのは、自然な流れと言えるでしょうし、日本としても、対米隷属的?な「TPP」に加盟するのか?それとも加盟を見直し、BRICS側に経済発展の比重を置くのか?思案のしどころですなあ。
<転載>
BRICS 世界の安定へ貢献
29.03.2012, 16:38
ニューデリーで開かれたBRICSサミットで、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、BRICSが将来にわたっても世界経済を安定したバランスの取れた発展へと向かうよう貢献していくとの声明を発表した。
メドヴェージェフ大統領は、IMF改革を最後までやり遂げ、より「バランスのとれた、安定した、かつ予測の出来る国際準備システムを作り上げていかなくてはならない」ことを指摘し、BRICS諸国の決済において国別通貨を使用する必要性を強調した。それに向けて、各国銀行間協力メカニズムの枠内で、国別通貨での融資提供に関する全体合意が調印された。メドヴェージェフ大統領は、BRICS諸国の天然資源は、各国経済だけではなく、グローバル経済の成長においても大きな潜在力を有していると指摘した。
メドヴェージェフ大統領はまた、BRICSが将来、グローバル・ガバナンスシステムにとっても重要な要素のひとつとなることを指摘し、既存の偏見や仕組みにとらわれない、新しい関係モデルとしての「ブリッジ」もしくは「フィクサー」であると述べている。
メドヴェージェフ大統領の考えは、中国のフ・チンタオ国家主席によっても事実上支持され、相互の利害に基づいた政治関係の模範を世界に示していかなくてはならない、と指摘している。フ・チンタオ国家主席は、グローバル経済の改革において、「新興市場や途上国の発言力を高める」ことが重要だとしている。
国家主席はまた、G20や国連などの組織において、BRICSの共同行動の必要性を指摘している。そのような協力によって、「我々が世界政治において多角的なアプローチを支持していること」が示されるだろうと述べており、国際社会は、現在の状況と未来を見据えながら、共同の努力によって、途上国への条件を整備していかなくてはならない、と語った。
BRICS諸国の首脳は、イラン問題が武力紛争に発展することは許されない、としており、イランは国際発展と地域の繁栄のために重要な役割を果たすべきだと指摘している。
BRICSはイランをめぐる状況に懸念を示しており、国際的義務を果たすことによってイランの平和的核利用の権利は認められていると考えている。IAEAおよびイランの対話も含めて、政治的、外交的な問題解決を支持している。
ロシア各通信社
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そういうワケで、現在の中東地域における混乱の背後に、必ず「アルカイーダ」の影が見え隠れする事実を鑑みれば、パキスタンからシリア、エジプトまでの諸問題の根底はひと繋がりになっている。・・・と、見做した方が無難なように思えるワケです。ワタシ的には。
人間ナメんなよ!
でわっ!