2012年7月26日木曜日
消費と生産
当たり前の話でアレですが、人間は食事をしないと死んでしまいます。つまり、生まれついての「消費者」と言えますが、何もこれは人間に限った話ではなく、生物全般が、外部からエネルギーを補給(捕食)しないと生命活動を維持できません。
そうした生物全般の中で、「生産」という行為によって消費分を自給する生物って、人間以外にもいるんですかね?ま、世の中は広いので、他にもいるのかも知れませんが、ひとまず人間以外にはいないと仮定して話を進めます。
ここで、有名な「卵とにわとり」のたとえ話を、「消費と生産」に置き換えて考えてみると、「消費」のほうが遥かに「生産」に先んじてたことは誰でも理解できます。人類の永wwwい進化の過程からすれば、「生産」を始めたのなんてつい最近の話です。
紀元前9000年頃、メソポタミア(チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野)では、シュメール人が移住して来て農耕が始まっていたそうですが、その頃には「農耕」により食糧を「生産」し、消費分を「自給」する社会が成立していました。
それ以前の時代にも「石器」の「生産」は行われましたが、主な使用目的は狩猟であり、食糧の自給までには至りません。
青森県HPより
確かな事は、「消費と生産」の関係においては、
消費が生産に先んじる。
という「原則」であり、したがって、
消費する分だけ生産可能なシステム
を持った社会が、進んだ社会(文明社会)と言えます(よね?)。
そこで現在の社会状況を鑑みるに、消費する分だけの生産を賄うシステムは、すでに確立されています。...というよりも、明らかに生産力が消費力を上回っていることは、例えば、一年間に日本で廃棄される残飯の量であるとか、増え続けるゴミの処理に苦慮する各地方自治体の状況などから、容易に推察できます。
さらに、「消費と生産」の同義語である「需要と供給」のバランスにしても不均衡が見られ、「需要」を満たす分は十分に「生産」されながらも、「需要」のある所に「供給」が行き届かず、そうした「供給格差」が紛争の原因となる場合もあります。
こうした不均衡の問題を、従来は「先進国と後進国」というモデルで捉えていましたが、果たしてそれだけなのか?
「消費と生産」、「需要と供給」は、本来重なり合うものだと思うワケですが、何故バラバラに機能しているのか?その原因を検証してみる必要があると、ワタシ的には思うワケです。はじめに述べたように、
人間は消費しなければ生きられない
のですから、「消費」と「生産」は
人間の持つ業(カルマ)
とも言え、自らの業(カルマ)に無関心であるということは、
人間であることに無関心である
ことに他ならず、人間であることに無関心であるのに、
どうして人間が「進歩」などできようか?
という疑問が生じるからです。
...つづく(たぶん)。
イルカ 「いつか冷たい雨が」.
人間ナメんなよ!
でわっ!