2012年9月29日土曜日
ウwさん、チョット違うんじゃね?
田中のウwさんが以前より「隠れ多極主義論」を唱えているのは知ってますし、その論も、現状分析から導かれた結論だとは言えますが、今回の記事を読んでチョット「焦点」がズレているように思えた次第です。はい。
尖閣問題と日中米の利害
2012年9月27日 田中 宇
現在の尖閣諸島を巡るゴタゴタに関するウwさんの見立てには、概ね同調します。尖閣の問題と南沙諸島はセットであることは、ワタシも繰り返し述べてきたことですし、共産党大会直前に領土問題をぶつけてきたアメリカの戦略も看過ごせません。
結局のところ、現在の領土問題のゴタゴタは、共産党大会が終わるまでは収まらないでしょう。右派にしろ左派にしろ、「愛国的精神」の見せ場なワケですから、強行的な態度をエスカレートさせることはあっても、協議によってどうこうという方針は取らない・・・というか、取れないと見たほうが妥当かと?
であるならば、日本としては共産党大会が終わるまで「タバコでも吸いながら」待っているしかありませんなw。何たってあちらさんは「取り込み中」なワケですから、話し合いをするにしても、テーブルに付く余裕が無いワケですよ。日本にしたって、「オスプレイの件」とか、「原子力規制委員会人事の件」とか、「被災地復興の件」だとか、目の前にぶら下がっている問題があるワケでしょ?
共産党大会の日程は存じませんが、党大会が終了するまでに日本も「国内問題」に目処を付け、その上で領土問題に集中すればイイんじゃないんですかね?・・・ま、私見に過ぎませんが、そのくらいの「器量」があってもイイように思うワケです。
何かね?中国の子供のほうがよっぽど「政治」とか、「経済」とかを冷静に見ているようで、
末恐ろしやwww!
・・・と、思った次第です。それともコレ、「ヤラセ」なんですかね?にしては子供たちの反応が自然・・・。
<転載>
【尖閣問題】愛国教育を受けているという中国の子供はどう見てる? インタビュー動画が話題に 「暴動は結局中国人が損してる」「日本のいいところは見習いたい」
2012年9月28日 ロケットニュース24
-第二次世界大戦で日本はどうやって投降したか知ってる?
(2人組)
「中国が追い払ったんだ、あとアメリカが原子爆弾を日本に落としたから」
(3人グループ)
「日本がアメリカのパールハーバーを奇襲して、それからアメリカが日本に原爆を2発落とした
-魚釣島(尖閣諸島の中国名称)はどこにあるか知ってる?
(2人組)
「台湾からちょっと行ったところ!」
「(台湾の)上の方!」
(再び3人組)
「本当に日本製品がボイコットされちゃいそう」
「でも僕は中国だってあんな風に襲撃したり(日本メーカーの)車を壊したり、やりすぎは良くないと思うんだよね」
「ウヨクだよー」
「結局彼らが壊しているのは自分たち中国人の財産でしょ」
「しかも中国の法律にまで違反してる。ちゃんと法律を守るのが愛国だと思う」
「彼らは中国製品がって言っているけど――」
「僕は中国のメーカーはもっと製品のクオリティを上げていかないといけないと思う。今、日本は中国の国土に対してあんな風だけど、やっぱり他人のいいところは見習うべきだと思うんだ」
</転載>
この子たちと同年代で、ハッキリ自分の意見を言える子供が日本にいるのか?はなはだ疑問であると言わざるを得ませんw。
ま、子供のことですから、そのうち気も変わるかも知れませんが、重要なのは「自分の頭で考える」という事であり、この子たちが成長した20年後、30年後を想像した時、果たして日本人は彼らと対等に渡り合えるのだろうか?・・・と、一抹の不安を覚える次第です。はい。
20年後、30年後、日本が相変わらず「旧世界のゾンビーズ」に支配されていたなら、まず日本は世界はもとより、アジアでも生き残れないでしょう。「教育の荒廃」、「経済の荒廃」、「産業の荒廃」、これらは全て「旧世界の弊害」がもたらしたものであり、一部の既得権者による「利益の囲い込み」の弊害の顕われです。
なぜ?「利益の囲い込み」に走るのかというと、利益=資産が増えることが「発展」だと信じているからですが、しかしよくよく考えてみると、「発展」という概念と「進歩」、もしくは「進化」という概念の間にはズレがあることが分かります。
「10」の力で「10」の仕事を成し遂げる社会と、「7」の力で「10」の仕事を成し遂げる社会とでは、
どちらがより「進歩」した社会か?
・・・と、考えてみれば、恐らくほとんどの人が後者の社会の方が「進歩」した社会と考えるでしょう。
で、日本は既に、「7」の力で「10」の仕事をするポテンシャルを持っているワケですよ。にも拘らず、無理に「10」の力で仕事をしようとしている連中がいる理由は、「3」の分だけ利益が減ることを嫌がっているからなワケで、すなわち、「発展」=「数字の増加」だとしている経済システムの存在があるからです。
違うでしょ?ワタシたちが本質的に求めている・・・というか、人類という大きな「生命の流れ」から見ても、
本質は進化であり、進歩にある。
・・・と、言えるワケですよ。違います?
「GDP」の数字が低かろうと、物さえ潤沢に流通していれば何の問題も無いワケです。故にスムーズな物流を構築することが肝要であり、それを阻害するような経済システムこそが「進化の妨害」をしている「旧世界の弊害」=「利益の囲い込み」をして、99%を苦しめているワケです。
で、再びウwさんの説に戻りますが、アメリカの覇権を衰退させるのが「隠れ多極主義者」の目的であり、その心が、資本家が国家という「枠」に囚われずに自由に商売するためだとしたら、それって、所謂「新自由主義」とどう違うんですかね?
それに、例えばアメリカの国策によって「経済制裁」などを受けている国を「多極化」によって「開放」できたとしても、解放された国が金融資本家にとって都合のイイ政策を実行するとは限りません。逆にナショナリズムに目覚めて、国内産業を保護するとは考えられませんかね?「TPP」に反対する日本の様に。
であれば、アメリカに限って見れば、「強大な軍事力を背景に経済政策をゴリ押しする」のが経済界、資本家にとっても都合がイイと言えるワケですし、「隠れ多極主義者」のパートナーである「軍産複合体」が世界を多極化に向かわせることによって「紛争」を世界中にバラ撒き、「利益」を上げようとしているなんて、チョットいただけませんなw。
そうなると最終的に見えてくるのは、「金融資本による世界支配」という構図でしかありません。世界の「多極化」とは、軍事力を手にした金融資本家による「ワン・ワールド」の仮の姿でしかないワケで、ご勘弁願いたいですなw、そんな世界、そんな未来は。
先の話に戻りますが、社会が「進化」、「進歩」すればするほど「お金が掛からない」ようになるのは、
文明の必然性
とも言えるワケで、であれば、「デフレ」というものは社会の「進歩」の度合いを測るバロメーターのようでもあり、それ程悲観する必要も無いんじゃないか?と、思えたりもするワケです。
要は、「収入と物価の相対関係」が維持できていれば、「実経済」的には何ら問題はないワケで、それを「GDP」だとか、「格付け会社」だとかの数字的な「発展」を基準に考えるから、世の中がオカシくなるんじゃないですかね?
「原発」も然り。「原発」が無くても十分に「進歩」する力を日本は持っているワケですが、数字上の「利益」が減る事を嫌がる既得権層=経団連などが無理やり「原発」を推進しようさせている姿は、「発展」=「お金」という考えに凝り固まっている「旧世界の住人」であることの証明であると言えます。
えwwwと、ウwさんの「隠れ多極主義説」から飛躍してしまいアレですが、「発展」と「進歩」とは、ビミョwに意味合いが違うということがひとつ。そして、生命の本質は「進歩」「進化」にあるということがひとつ。さらに、現在の日本は十分に「進歩」のポテンシャルを持ちながら、「旧世界の悪弊(金融主義)」によって「進歩」が妨害されていることがひとつ。
以上の3点ですかね?まとめると。
人間ナメんなよ!
でわっ!