2013年3月28日木曜日

「TPP」と「EPA」


 「オカシくないか? 2」で、「TPP」の黒幕はイギリスなんじゃねwの?・・・と、お得意の妄想を働かせたワタシではありましたが、あながち、妄想とも言えなくなってきた状況のようです。


EUとEPA交渉開始 首脳会談で正式合意 安倍首相「できるだけ早期妥結をしたい」
産経ニュース 2013.3.25 21:30

 日本と欧州連合(EU)は25日、貿易や投資の自由化を進める経済連携協定(EPA)の交渉開始で合意した。4月に初会合を開き、輸出入にかかる関税の撤廃などを議論する。政府は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の参加表明に続き、巨大市場との自由貿易圏作りに乗り出す。

 安倍晋三首相が同日夜、EUのファンロンパイ大統領と電話会談し、EPA交渉入りで正式合意した。安倍首相は「日本とEUのパートナーシップを一層強化していく必要がある。4月には交渉を開始して、できるだけ早期妥結をしたい」と述べ、大統領側も「交渉開始に速やかに合意することが適当だ」とした。

 日本にとって、世界の経済規模の2割以上を占めるEU27カ国は、これまで結んだEPAの相手国・地域として最大。安倍政権は、米国主導のTPP交渉に続き、EUとも交渉を始め、世界の主要市場との経済連携を強化し、日本経済の再生に結びつけたい考えだ。

 日本側は交渉で、EUが域外の工場からの輸入自動車にかけている関税10%などの引き下げを求める方針だ。これに対し、EU側は自国内に自動車産業を抱えるフランスやイタリアが、日本車の輸入増につながる関税削減に慎重で、交渉は曲折が予想される。

 日本とEUは当初、25日に開く定期首脳会議でEPA交渉入りを宣言する予定だったが、キプロスの財政危機が深刻化。キプロス支援をEU側が優先したため首脳会議は見送られ、電話会談での合意となった。


日本とEUがEPA交渉開始で合意、4月に初回会合
ロイター 2013年 03月 25日 22:12 JST

[東京/ブリュッセル 25日 ロイター]
 日本と欧州連合(EU)は25日、欧州自動車メーカーの反対にもかかわらず、経済連携協定(EPA)交渉を開始することで合意した。

 安倍晋三首相と欧州委員会のバローゾ委員長、ファンロンパイEU大統領が電話会談を行い、今後の計画について協議した。

 EUはキプロス金融危機への対応を理由に、25日に東京で開催する予定だった日・EU首脳会議を延期していた。

 安倍首相とバローゾ委員長、ファンロンパイ大統領による共同声明は「政治的な協力や国際協力、セクターごとの協力について合意に向けた交渉を開始することを決定した。各首脳は4月の交渉開始を歓迎し、可能な限り早期に結論を出せるよう注力する方針を表明した」としている。

 4月に始まる正式交渉は、欧州市場の開拓に向け大きな節目となる。

 首脳らは声明で「日本とEUの成長促進、および世界経済の発展に寄与するため、(自由貿易)協定は包括的で、共通の利益に関するすべての問題に対処するものでなくてはならない」とした。

 EUは日本にとり3番目、日本はEUにとり7番目の輸出相手国。EPAにより、日本はEUに自動車、電子機器など、EUは加工食品や鉄道などの輸出推進目指す。

 欧州委はEPAによって、日本国内およびEU域内総生産(GDP)が約1%押し上げられると予想する。

 日本はすでに、EUから輸入する自動車やスコッチ・ウイスキーなどへの関税を撤廃、他のEU製品に対しても低関税を適用していることから、EUにとっては、自動車などへの非関税障壁の撤廃などが焦点となる。

 ただ、欧州自動車業界からは、日本の市場開放へのコミットメントをめぐり懐疑的な見方が根強い。

 米フォードのフォードの政府間問題担当副社長を務めるスティーブ・ビーガン氏はこれまでにロイターに対し「日本には海外(の自動車)メーカーが1社もない。市場に参入できる可能性はない」と語っている。

*内容を追加して再送します。


 この、「EPA」なる協定がどういった内容なのか?現在まったく情報がない状況ですが、Wikipediaによれば内容的には「TPP」のようなもので、「TPP」と違うのは、今まで日本が締結してきた「EPA」は二国間で結ばれたものであり、したがって、条件交渉も対等の立場で行われたものであるということです。

 それに対して「TPP」は、多国間の枠組みの中で一方的に条件を突きつけるものであり、交渉の余地すらないのが実情ですが、それもこれも、交渉の現実を考えてみれば、多くの国が交渉に参加れば必ず利益相反が発生し、妥協点も見出せなくなるワケです。そして結局は、力のあるものに押し切られる・・・と。

 こうした現実を踏まえれば、EU(欧州連合)との「EPA」交渉にしても、EUの加盟各国がすでにイニシアチブを握っている協定に日本の要求を盛り込むのは不可能であり、「TPP」と同様に、一方的にEU側の条件を受けるようになるでしょう。

 そして「EPA」と「TPP」の内容が似たり寄ったりであれば、将来的にEUの「EPA」と「TPP」が合体するスケジュールだって立てられるワケです。なんたって、その「内容」が同じであれば、地域は関係ないワケですよ。自由貿易主義にとっては。

 そうなればワタシが危惧しているような、自由主義経済による世界の「ワンワールド化」および、アジアの再植民地化の一丁あがり!・・・という、アジアの住人にとっては悪夢のような未来が待ち受けているワケです。

 ま、これもワタシの妄想の類に過ぎないのかも知れませんが、「TPP」に気を取られて、EUとの「EPA」に対する注意を怠ってはならないと思うワケです。金融資本による世界の私物化=「ワンワールド化」は、


絶対に許してはならない!


ワケで、同じ「ワンワールド」なら、世界中の国民がお互いに「普遍的人間性」に目覚め、人間同士の思いやりで満たされる、そんな「ワンワールド」を目指さなければならないと思うワケです。はい。

 くれぐれも、「TPP」もですが、EUとの「EPA」に対する注意、警戒を怠ってはなりません。


外務省HP
経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)






人間ナメんなよ!


でわっ!