2013年5月21日火曜日

理性の扉


「もし知覚の扉が浄められるならば、ありとあらゆるものはその本然の姿、無限を人に顕わすであろう」

- ウィリアム・ブレイク -


知覚の扉 平凡社ライブラリ-
ハクスリー,オルダス【著】〈Huxley,Aldous〉/河村 錠一郎【訳】


 橋下舌禍(従軍慰安婦)騒動が続いていますが、これまで何度も繰り返してきたように、今件の論点はふたつあるワケですよ。

 ひとつは、「従軍慰安婦」に対しての橋下市長の認識の問題。

 もうひとつは、「日米地位協定」に守られた在日米軍兵士による「性犯罪」の問題です。

 現在のワタシたちに過去を裁くことはできず、ただ謙虚に過去を受け止め、反省する点については、反省するしかありません。自分が若かった頃に犯した過ちと同じで、過去に戻ってやり直すことなんてできませんし、犯した過ちにしても、大抵は良かれと思って勘違いしていたことばかりです。

 成熟した自分からは、未熟だった自分の欠点が良く見えますが、「もし、あの時・・・」と、後悔するのはバカげています。未熟な自分がいたからこそ今の自分があるワケで、過去に戻って未熟な自分を変えてしまったら、現在の自分が消失してしまうというパラドクスに陥るだけです。

 大きな目で見れば歴史も同じです。過去の過ちの上に現在の世界は成立しているワケであり、現在を肯定するのであれば、そして現在の延長としての未来を考えるのであれば、過去に干渉し過ぎるのは理性的とは言えず、過去の過ちは過ちとして、素直に受け止めるだけです。


歴史を裁くことは誰にもできない。


 ま、そういうワケで、正直、「従軍慰安婦」に関して大声で騒いでいる人たちを冷ややかに見ているワケです。なんか・・・理性的に見えなくて。

 穿った見方をすれば、「選挙での票集めのために騒いでんじゃねwの?」・・・とも見えるワケですが、そうであればもっとイイ騒ぎ方があります。

 それがふたつめの論点、「在日米軍兵士による性犯罪」と、それを許している「日米地位協定」の問題です。

 孫崎享氏の著書、「戦後史の正体」であるとか、前泊博盛氏の、「日米地位協定入門」とかがクローズアップされ、日本はアメリカの属国である・・・という論調がアチコチで見られるようになりましたが、では、そうした関係を脱却するにはどうしたらイイのか?・・・というところまで踏み込んで語る論客は、まだお目にかかりません。


「戦後再発見」双書
戦後史の正体 - 1945-2012
孫崎 享【著】


「戦後再発見」双書
本当は憲法より大切な
「日米地位協定入門」

前泊 博盛【編著】


 彼らの論調は、「日本国民が目覚めなければならない。」・・・とか、「日本国民が自分で考えなければならない。」・・・とか、確かにね?そうなんだろうけど、最終的には「国民」に責任を転嫁しているようにも聞こえ、なんだかなwww?・・・と、いう気がするワケですよ。歯切れが悪いと言うか・・・。

 真剣に日本の自主独立であったり、在日米軍の撤退であったりを望んでいる者にすれば、今回の橋下市長の舌禍騒動は、


千載一遇のチャwwwンス!


・・・とも言えるワケで、この機に乗じて完全撤退とまではいかなくても、在日米軍の大幅削減に持ち込める可能性だってあるワケです。

 現在、アメリカ国内でも軍隊の風紀の乱れが問題となっており、アメリカ国内のみならず、海外でも米軍が性的な犯罪を繰り返していることをアメリカ国民が知れば、どうなると思います?


【BLOGOS】橋下徹氏を擁護する訳では無いが、こういうデータを見れば「性風俗の活用を」との助言を米軍は聞き入れるべきなのでは?
takosaburou 2013年05月16日 13:10


 おそらく、アメリカの国内世論は海外への軍隊派兵縮小に傾くでしょうし、そのことは「テロ」に対する国内安全保障の面でも、悪い話ではないはずです。

 現在、アメリカ国内には「UN(国連軍)」が多数駐留し、国内の治安活動に就いていますが、オカシイでしょ?


アメリカ市民奴隷化政策 1/3



アメリカ市民奴隷化政策 2/3



アメリカ市民奴隷化政策 3/3



Thu.2012.12.06
自民党のFEMA創設計画と米国の共産主義化

米国マスコミが言う「日本の右傾化」こそ、実はワシントンの意に沿っている


 自国の軍隊がありながら、多国籍軍(UN)がアメリカ国内に展開しているなんて不条理ですし、アメリカ国民にしても、言葉の通じない外国人兵士より、自国軍に守ってもらいたいと思うのが人情です。

 であれば、海外に駐留する米軍を本土に帰還させることに、何の異存がありましょうか?・・・という話になるワケですよ。

 そこで日本側からさらにプッシュを掛ければイイんです。「おたくの兵隊が悪さをして困る。」・・・と。効果があるかどうかは分かりませんが、


やってみるだけの価値はある!


・・・と、ワタシは思うワケですが、そうした「自主独立」への気概が無いのか、日頃威勢のイイ方々も、「従軍慰安婦」の事ばかりを取り上げ、「米兵の犯罪」の件については知らんぷりです。

 それどころか事もあろうに、「アメリカに睨まれたハシモトは、もう終わりだ♪」・・・と、喜んでいる始末です。


アンタら自主独立する気あんの?


・・・と、聞いてみたいですなwww。

 普段は、「アメリカの圧力ガwww」、「アメリカの干渉ガwww」・・・と、アメリカを目の敵・・・とまでは言いませんが、日本の自主独立を阻止しているのはアメリカだと言わんばかりなのに、事、橋下市長の件に関しては、アメリカの圧力大歓迎なワケですか?


都合良すぎませんかね?


 ここはひとつ、橋下市長の件は日本の国内問題なので、余計な口を挟まないでいただきたい・・・くらいのことは言えないとダメなんじゃないの?外交的にも?

 確かに周辺諸国にも波風を立てていますが、橋下市長は、謂わば家族の中の問題児、クラスの中の問題児のようなもので、それを外部の力を借りて黙らせようとでもいうんですかね?そんな国が「自主独立」を語っちゃうワケですか?え?

 「アメリカに睨まれたハシモトはもう終わりだ♪」・・・などと喜んでいる連中は、所詮強い力になびくだけの「事大主義者」でしかなく、そうした連中が「自主独立」を口にする事自体が、矛盾しているワケですよ。  

 「従軍慰安婦」の件で橋下市長をつるし上げたいのなら、「在日米兵の性犯罪」の件とは切り離して、好きなだけどうぞ。

 コッチとしては橋下発言を利用して、「在日米兵の性犯罪」および「日米地位協定」に切り込み、少しでも日本の「自主独立」に向けた道を切り開いておきたいので、どうか・・・


足を引っ張らないでください。





人間ナメんなよ!


でわっ!



追記:

レイ・マンザレク、お亡くなりになったのね・・・orz

天国でジムと再会できるとイイですなw。


南無阿弥陀仏