取り立てて記事のネタがあるワケでもないので、お馴染みの「ロシアの声」より、プーチン大統領のアメリカに向けたメッセージを転載します。
【VOR】シリア攻撃によって国連は葬られる ヴラド グリンケヴィチ 12.09.2013, 17:03 シリア攻撃が起こった場合、新たな暴力が引き起こされ、紛争が国境をはみ出てしまう。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はニューヨークタイムズ紙に寄稿した論文の中で以上のように述べた。 プーチンは米国民および政治家に対し、直接の呼びかけを行ったのだ。そこでシリア情勢についてロシアの立場を開陳した。「米国がもしも世界各国の政治・宗教リーダー(ローマ教皇ふくむ)の反対を押し切ってシリアを攻撃したら、多くの無実の人々が犠牲になり、紛争がエスカレートし、規模は拡大してシリア国境を越え出てしまう」とプーチン大統領。また国連安保理を迂回してシリアを攻撃することは、国際連合が国際連盟のたどった運命をたどりなおすことになってしまうという意味でも危険である。国際連盟は国際情勢に対する実効性の欠如のために瓦解した。 米国もまた、シリア紛争への武力干渉の無謀さを理解しはじめている。シリア国内の化学兵器を国際管理下にというロシアの提案は、米国社会およびオバマ大統領政権から肯定的な反応を呼び起こしている。オバマ政権もまた、戦争への参加は出来れば避けたいと思っていたのだ。プーチン大統領は次の点を指摘している。「シリアで化学兵器が使用されたという事実に疑義をさしはさむものは誰もいない。しかし、それでも、それを使用したのが政府軍ではなく、反体制派勢力なのではないかという疑いには、十分な根拠があるのである。使用の目的は、外国の強力な庇護者から、自分たちのための干渉を引き出すことであった。化学兵器が使用されれば大方参加してくるだろうとの読みのもとに」。 米国が軍事干渉を拒否すること、またシリア紛争の政治的解決に向けて力を結集させることによって、中東の惨事が回避されるということばかりでなく、露米2ヶ国の関係にも資するところがある、と北米研究所のセルゲイ・ロゴフ氏は述べている。 「シリア問題を政治的に解決するための突破口となる、稀有なチャンスが訪れた。もしも我々が、国連の庇護のもと、シリアにおける化学兵器使用を予防し、将来におけるその廃絶をともに組織することが出来るとすれば、それはあるいは露米関係を根本的に変えるかもしれない」 ロシアと米国が共通の立場をとることが出来る可能性は相当に高いようだ。ロシア大統領が米国社会に直接メッセージを発したことで、妥協を見つけるためのより好適な環境が整えられたことだろう。 |
思うに、プーチン大統領がアメリカに向けてメッセージを発するということは、アメリカはまだ「聞く耳(理性)」を保っている・・・と、いうことの裏返しなのかも知れませんなw。
それに引き換えフランスは、積極的なシリアへの軍事介入の意思表示は控えていますが、理性的であるような「フリ」をしつつ、内心は・・・
「ロシアは非常にうまく立ち回ったが、われわれは他の国が国連に迫力不足の決議案を提出することを避けたかった。これでわれわれは納得し、原則原理が整う。ロシアは一歩前進したが、これで後退はできなくなる」
・・・という、ロシアへの対抗心満々の、私的感情に押し流されている気配も伺えます。
人間関係もそうですが、「感情的に拗れる」と意固地になってしまうもので、現在のフランスには、ロシアが何を言ってもバイアスが掛かった受け取り方しかしないのかも知れません・・・。
イギリスはイギリスで、腹の底を見せない老獪な「キツネ」であり、「紳士」の仮面の下で何を考えているか計り知れないし・・・。
ま、そうなると、
一番交渉し易いのはアメリカ
・・・と、いうことになるんでしょう、多分・・・。
ワタシとしてもアメリカが、数々のヒーロー・・・「スーパーマン」だの、「スパイダーマン」だの、「バットマン」だのに恥じない、「正義」を貫く精神を見せて欲しいものだと思うワケです。
「スパイダーマン」の育ての親?であるベン爺ちゃんの言葉が、想い起こされます。
大いなる力には、大いなる責任が宿る。
・・・でしかたかね?
シリアに平和を!アラブに平和を!
人間ナメんなよ!
でわっ!