2011年2月22日火曜日

現物差し押さえ

 極東ブログさんトコのコメントを読んで概ねワタシも同じように思うのですが、更にその先を憶測するに、現在の中東における「民主化運動」のウラの意図である、西側諸国による「油田」の差し押さえの意味するトコロは、金融システムの崩壊・・・とまでは行かなくても、世界的な金融システムの行き詰まりの様相が伺えます。

 ありていに言えば、お金が当てにならなくなるので、現物を抑える方向に西側諸国(アメリカが音頭取り?)が動いているのではないか?・・・と。

 もし近い将来、旧来の金融システムが機能しなくなったとしたら、いままで財を溜め込んだ金融資本家は、その資産の殆ど・・・銀行の残高(単なる数字)や、手持ちの債権(単なる紙切れ)が、あっという間に・・・本来の「無」に帰ってしまうワケです。そういった事態を回避するために、


現物(油田)を差し押さえる


方向にシフトチェンジした可能性は十分に考えられます。現物さえ抑えておけばこの先も、彼ら金融資本家連中が経済の主導権、イニシアチブを握ることが出来ますからねえ。つまり現在の中東における一連の民主化運動は、やっぱり「詐欺」になるのか?


報道過熱で米投資家への販売中止!?
ゴールドマン・サックスが富裕層に用意した
フェイスブック・ファンドの光と影



 「革命の先にあるもの」をシッカリ見据えずに、一時的な感情に身を任していては、「サタン」の口車に乗せられてしまうだけでしょう。「サタン」は甘い言葉で囁きかけます。「悪意は常に隠されいる」ものなのです。


独裁者を倒しましょう。

自由を手に入れましょう。


 で、独裁者を倒して・・・自由を手に入れて・・・その後どうするんですか?独裁者が居なくなれば・・・自由が手に入れば・・・生活は必ず良くなるんですか?誰がそれを保障するんですか?「民主化」を応援してくれた国々が助けてくれると?「国連」が何とかしてくれると?それとも自力で国を再建する覚悟があるんですかね?その為の「グランド・デザイン」は既にあるんですかね?・・・ま、ワタシは斯様に思うワケです。

 「軒先を貸して母屋を取られる。」という、ことわざがありますが、ウマイこと言いますね。中東の国々が、「民主化」に浮かれていたら「国」を乗っ取られていた。・・・などという事態にならないことを祈る次第です。そして日本にしても、「開国」に浮かれていたら「アヘン中毒」になっていた。・・・などという事態にならないこと祈る次第です。

 中東の民主化運動の裏に、「油田」を差し押さえるという「意図」が働いているとしたら、その「意図」の意味するトコロは、現在の金融システムの断末魔の悲鳴のようにも聞こえるワケです。そこで賢明な庶民としては、よしんば金融システムがある日突然「心臓麻痺」を起こしても、生き残れるだけのネットワークの構築をしておく必要があるのではないかと。

 一例として、都市部の自治体と農村部の自治体の直接交流=パートナーシップ制度が考えられます。現在でも「姉妹都市」関係を結んだ自治体同士はありますが、それをさらに推し進め、平時から農村部の姉妹都市関係にある自治体の「特産品」や「野菜」などを、都市部の自治体の「直販所」などで販売する、自治体独自の流通システムを構築しておくとか、人的交流として農村部に「開拓農地」を確保しておき、定期的に都市部から研修や課外授業で人員、学生を派遣し、イザ!という時の為の「疎開先」としても確保しておくとか、自治体独自でやれる事はいくらでもあります。

 要は、本当に世界的なカタストロフィー(崩壊)が始まれば、政府に出来ることなど限られているということです。そういったときに頼りになるのは、やはり自分が所属する地域の自治体でしょう。何たって、直接顔を見知っているワケですから・・・。そして自分が所属する自治体であれば、ボランティアであれ、選挙立候補であれ、参加するにもハードルは低いワケでしょ?となれば、若者が政治に参加するチャンスは大いにあります。

 いきなり国政の舞台を目指さなくてもイイじゃないですか。地方自治の方が庶民にとってはより切実な問題です。日本の政治家の老害を嘆く前に、若者はどんどん政治に参加すればイイんです。この先の日本をより長く生きるのは、老人ではなく若者なのですから・・・。自分の未来は自分で切り開く気概を持って欲しいものです。


でわっ!