2011年10月6日木曜日

命の火花

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 きのう「NHKワールド」が新型iPhoneのニュースを何度も流していたのは、S.ジョブス氏の死を知っての「香典」代わりだったのかなあ・・・。にしても、


特定の企業に肩入れするのはどうか?


・・・とは、思うんですケドね。


UPDATE5: 米アップルのジョブズ前CEOが死去、類まれな才能で業界を革新

 この記事の中でのS.ジョブス氏の語録が、これからの日本の在り方を模索する上で大きな指針となるのではないか?・・・と。


<記事抜粋>

自分が近く死ぬだろうという意識が、人生における大きな選択を促す最も重要な要因となっている。外部のあらゆる見方、あらゆるプライド、あらゆる恐怖や困惑もしくは失敗など、ほとんどすべてのことが死の前では消え失せ、真に大切なものだけが残ることになる。やがて死ぬと考えることが、自分が何かを失うという考えにとらわれるのを避ける最善の方法だ。自分の心に従わない理由はない。

</記事抜粋>


 ここで言っている事って、正に孔子の・・・


七十而従心所欲、不踰矩


に他ならないワケですよ。ま、若干はチガウでしょうが、大筋において、S.ジョブス氏は孔子と同じ境地に達したのだと。

 で、S.ジョブス氏が齢70に至らずして孔子と同じ境地に至れたというのも、


死を意識した


からに他ならないワケで、ただ死を恐怖するのではなく、死と向き合いつつも生を謳歌するポジティブな生き方が、次の言葉に表れていると思います。


<記事抜粋>

「自分の命が限られれていることが、ビジョンを生む原動力になっている。」

</記事抜粋>
  

 えMと・・・、ナンか「葉隠」の有名な一節、


武士道とは死ぬことと見つけたり。


にも通じているワケで、してみるとS.ジョブス氏は「サムライ魂」も兼ね備えていたワケですねえ。スゴイですねえ。で・・・


ワタシたちはどうなのか?


・・・と、問いたいワケです。ワタシたち日本人はどうなのよ?・・・と。

 フクイチの事故以降、日常的に放射線物質に脅かされつつ暮らしているワケですが、本当に命の危機を実感しているのでしょうか?自分の命と真剣に向き合っているのでしょうか?

 もしワタシたち一人ひとりがS.ジョブス氏の様に、「自分の命は限られている。」と、実感出来たとして、それをビジョン・・・新しい社会への、脱原発社会への原動力と出来るのか?・・・と。その為の「サムライ魂」はまだ持っているのか?・・・と。


スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞



 それにしても56歳という死は早すぎます。ワタシもボチボチ?ですなあ。


でわっ!