福島第一原発の事故以降、「絆(きずな)」・・・というキャッチコピーが、メディアを通して垂れ流され続けていますが、オカシイですよね?そもそも・・・
絆を壊したのは原発
・・・であり、「原発村」からお金をジャブジャブ受け取り、当たり前のように「原発CM」を流し、タレントまで動員しておいて、いまさら「絆」を口にしますか?え?
開いた口の顎が外れるっつーの!
で、「絆」というものについて考えてみると、「横の絆」と「縦の絆」の、ふたつの絆があることに気づきます。
「横の絆」とは、現時点において助け合う関係のことであり、「縦の絆」とは、親子間であったり、さらに大きな世代間の関係になります。
有名な小林虎三郎の「米100俵」の逸話にしても、もし虎三郎が「横の絆」しか考えられなかったら、そして長岡藩士が、「今日の食い扶持」のことしか考えられなかったら、長岡藩・・・現在の新潟県民は、また違った未来を歩んでいたことでしょう。
あの時、米を分け合って食べてしまえばよかったのか?それとも、次の世代のために学校を設立した方がよかったのか?
「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」
ワタシはこの言葉を、「脱原発」にも当てはめたいと思います。
「原発が無くなれば電気が足りなくなると言うが、その予算を教育にあてれば、原発を凌駕する技術が確立できる」
ま、ジッサイは、「原発なくても電気は足りる」・・・という状況にあるワケですが、その事実を、頑なに認めようとしない人たちがいるワケですよ。
現在日本中で稼動している原発は、「大飯原発」の二基のみであり、その事実を踏まえた上で、イッタイこの日本の何処で「電力不足」が発生しているんですかね?電気はフツーに足りているワケですよ。
動かせない原発を抱えていることが、「電力会社」にとって負担となるが故に、「再稼動」を政府に申請したり、膨大な補助金を受け取るワケですが、これって謂わば、
米100俵を食い潰している
・・・ようなもので、次の世代の「糧」を奪っているのと同じです。
米100俵は、今の時代で言えば「国民の税金」ということになるのでしょうが、それを次の世代のために活かすことなく、政治家、官僚、役人、企業、マスコミ等々が、寄って集って食い荒らしているワケですよ。
家族をお持ちの方なら、自分の子供の将来を案じますよね?さらには、お孫さんをお持ちの方もおられるでしょうが、そうした「子孫」に対する思いやりが
縦の絆
・・・な、ワケですよ。で、十分な食べ物が無いとき、自分の空腹を満たす前に、まずわが子の空腹を満たそうとするのが「親心」であり、「縦の絆」の原型であると言えます。
さらにコミュニティー単位でも、コミュニティーを維持するためには「次の世代」のことを考えなければ、コミュニティーの崩壊を招くだけです。
つまり今回の福島第一原発事故で明らかになったことは、日本人全体が、「次の世代」との絆を忘れてしまった・・・という」ことであり、小林虎三郎のような先人の「恩」に対して報いないという・・・
とても恥ずかしい
・・・ことなのです。目先の利益・・・「横の絆」も大切ですが、この日本を、自分の故郷を、自分の地元を守るためには、「縦の絆」がより重要になります。
そして、「縦の絆」を紡ぎ続けるためには、「原子力発電」はどうしても排除しなければならない「リスク」なのです。
国敗れて山河在り
・・・という、杜甫の五言律詩「春望」の最初の一句は、日本でも知らない人はいない?くらい有名ですが、ワタシたちが「絆」を維持するには、コミュニティーを維持するには、先ずは安全な生活環境が必要になります。
で、福島では何が起きたのか?
原発壊れて山河無し
・・・ですよね?生活環境を失ってしまったワケですよね?したがって、
「絆」の基盤を失ってしまった
・・・ということです。残念ながら。
そしてその原因は、次の世代を考えない=「縦の絆」を忘れてしまった、日本人全員にあるということです。
ま、ワタシは自分の地元、多摩に愛着を持っているので、より「縦の絆」というものについて考えてしまうのかも知れませんが、大阪の、難波の人たちが、太閤さんと共に築いた大阪の街に愛着を持っているのなら、
脱原発に無関心
・・・であるハズが無いと思うワケですが、どうなんですかね?
また、大阪に限らず、日本全国に点在する原発の周辺地域の住民にしても、同じことが言えるワケですよ。
アンタら、地元を愛しているのか?
・・・と。
地元愛は、カネで売り渡せるのか?
・・・と。
「原発がなくても経済は回る」 中小企業がネットワーク 約120社が参加、3月20日に都内で設立総会 2012年3月15日中日新聞 経済界のトップたちが「経済活動の安定には原発の再稼働が必要だ」と足並みをそろえる中、全国の中小企業や団体の経営者らが脱原発を掲げ「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げることになった。まずは約120社が参加し、20日に都内で設立総会を開く。単に脱原発を唱えるだけでなく「原発がなくても経済は回る」ことを地域からの実践で証明していく考えだ。 同会議には鈴廣(すずひろ)かまぼこ(神奈川県)、出雲殿(愛知県)など全国の企業経営者ら約120人が世話役として参加。地元で仲間を募り、会員企業を増やしていく。アドバイザーには首長や飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長、哲学者の内山節さんらが加わる。 「ネットワーク」では、勉強会や地方視察などを通じて、再生可能エネルギーの先進事例を調べて情報を共有。自治体と連携してエネルギーの自給自足体制を目指す。脱原発によって健全で持続可能な社会ができる具体案も発信していく。 呼び掛け人の鈴木悌介・鈴廣副社長は「1基ずつ原発が止まるたび再稼働を求める“経済界”の声が大きくなっている。『私たちの考えは違う』と訴え、行動しなければならない」と設立の趣旨を説明している。 経団連、経済同友会、日本商工会議所などの主な経済団体は、生産や設備投資などの経済活動には安定的な電力供給が不可欠という立場から、原発再稼働が必要との姿勢だ。経団連は昨年11月のエネルギー政策に関する第二次提言で「安全性の確認された原発の再稼働が非常に重要」と言及。日商も今月、電気料金値上げを抑制する観点からも再稼働が必要と訴えている。 中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012031590090323.html |
人間ナメんなよ!
でわっ!