・・・が出店したんで早速買い物に行ってきました。少し前にファミリーマートが進出したということで、ホーチミン在住の日本人の間で話題になったのですが、いかんせん出店した場所がローカル地区で、周辺に日本人はほとんど住んでいません。
聞くところでは、ファミリーマートグループの対象顧客はベトナム人ということで、ま、ベトナムに店を出すので当然と言えば当然なんですが、行った人の感想ではすっかりローカライズされているみたいで、日本スタイルのコンビニの進出を待ち望んでいたワタシは肩透かしを食らったような気分ですわ。自宅からも遠いのでまだ一度も行って無いのですが、日本並みのクオリティーをベトナムで提供するのは無理なんですかね?
で、話は戻りますが、ウチの近所にサークルKがつい先日オープンしまして、さっそく今朝、様子を覗いて来ました。オープンに際しても特に華々しいセレモニーは無く、“いつ開店したんだろう?”という状態だったのですが、まぁ、サークルKはすでに何店舗もホーチミン市内に展開しているので、“いまさら騒ぐ必要も無い”とクールなんでしょうな。
サークルKの営業戦略としては、外国人をターゲットにしているのは明白かと。既存の店舗にしても、周辺に外国人や旅行者が多い場所を押さえています。ファミリーマートとは対極に有る戦略ですわな。
時期的にはサークルKの方が進出が早く、ワタシから見れば結構な冒険だった様に思うワケです。10年くらい前にも「MASAN」と云うマレーシアだったかシンガポールだったかの資本のコンビニチェーンが進出したことがあるのですが、結局、売り上げを伸ばせずに撤退を余儀なくされました。その後も、ベトナムローカル資本のコンビニチェーンが現れたりしてはいるのですが、大きく発展しているコンビニチェーンは未だありません。
ひとえに、ベトナムではいまだに「近所の雑貨屋」というのが、庶民生活の中では大きなウェイトを占めており、「コンビニ」という存在と、「近所の雑貨屋」という存在と、どちらに付加価値を見出すか?・・・そのバランスだと思うワケです。
で、ワタシなんぞも近所の雑貨屋でタバコを買ったりするワケですが、そのつどお店の人と、ひと言ふた言、ほんの軽い雑談をするのですが、コンビにだとそれは無いわけで、人の繋がりを重視するベトナム人にとっては近所の雑貨屋の方が、買い物をして楽しいのではないかと思ったりするワケです。
日本のように市場経済至上主義?に陥ってしまうと、“少しでも安ければいいんだろう”・・・と、価格ばかりが優先されて、買い物を楽しむという行為が忘れ去られてしまうのではないでしょうか?懐古的になってしまいますが、ワタシが子供の頃には「駄菓子屋」によく通ったものです。もちろんその頃はコンビニなど無かったので選択の余地は無かったのですが、駄菓子屋のお婆ちゃんと丁々発止のやりとりを子供ながらにしたものです。「キンタ」、「キューサン」にはホント、お世話になりました。てか、ご迷惑をおかけしました。
翻って考えると現在、日本の外交力、交渉力の低下が酷いのは、先の「普天間基地移設問題」を見ても明らかですが、官僚とか云う類のお方は恐らく子供の頃、駄菓子屋なんぞには行ったことも無いお方なんでしょうなぁ。交渉力、会話力を子供のうちから磨く上でも、「駄菓子屋」はいい修行の場だったのかも知れません。
ムダ話が長くなり恐縮です。サークルKの話に戻ります。で、どうだったかと云うと、陳列された商品の内容は悪くない様に思います。思いのほか食品(サンドイッチ)の種類が豊富で、お昼時に近所のオフィスのOL(ベトナム人)などに需要があるのではないかと思います。最近のレタントン界隈はビジネスオフィスビルが増えてますから・・・。値段的には1パック27,000ドンだったので、競合となるビンザンの1皿25,000ドン程度と渡り合える価格設定ではないでしょうか?
まぁ、クソ暑いビンザンで汗をかきながら食事をする事を思えば、オサレなOLにしてみれば、涼しいオフィスでサンドイッチをパクつくという選択肢が新たに生まれただけでも、サークルKの出店の意義はあるように思えますし、何より24時間オープンなのが近所の雑貨屋に対抗できる魅力でしょう。
今回サークルKが出店したレタントン地区には飲み屋が多く、おねえちゃんと楽しんだ後で自宅に戻る前に、冷たい飲み物を買ったり、夜食用にカップヌードル(ACE COOK製 6,000ドン)を買うのに、ワタシは便利と判断しました。自宅から徒歩数分の場所にオープンしてくれて、ありがとう!
・・・と、いったところでしょうか?
でわっ!