ここ最近の世界情勢を観る限り、欧米よりも、どうもロシアの方に「正義」があるように見受けられるのですが、かといって、諸手を上げてロシアを・・・プーチン大統領を賞賛する気になれないのは、ロシアが依然として
原発推進国
・・・だからです。
ま、核兵器の保有は、ある程度は妥協することも出来ます。何しろ核兵器は使用しない限り、
核のゴミ
・・・が出ることは無いワケですから。
その意味でいうと、原子力発電所は核兵器よりもタチが悪いと言えます。毎日毎日鉄板・・・もとい、核のゴミを生産し続けるし、その処分方法は無いし、そのうえ「原爆」と違って、一回の爆発で事が済む・・・という表現は適切ではないかと思いますが、現実的に福島第一原発は、事故後すでに３年も経過してるのに、いまだに放射性物質を吐き出し続け、日本の国土を、周辺海洋を汚染し続けているワケです。
どう考えてもこんなもの、エネルギー＝電力のために維持し続けるなんて、ワリに合いません。
そんな原発を、頭のイイはずのプーチン大統領が推進する理由が、ワタシにには見えてこないワケですよ。チェルノブイリ原発事故も、地震によって引き起こされたことが当時の様々なデータから解明されており、また、ソ連崩壊のトリガーともなった経緯を鑑みれば、ロシア崩壊のトリガーにもなり兼ねないんじゃないですかね？
それなのに何故？ロシアは・・・プーチン大統領は原発を推進するのか？ロシアの大自然を愛しているんでしょ？シベリアには膨大な量の天然ガスが埋蔵されいるんでしょ？
だったら、天然ガスによる火力発電に切り替えた方が、よっぽど低リスクなワケですよ。日本の火力発電技術もアレですが、なんたってロシアは、自前での有人宇宙飛行や、宇宙ステーションを管理、維持できるだけの科学力、工業力を持つ国なワケですよ。
したがって、日本の技術並か、それ以上の技術力によって、高性能・低環境負荷の火力発電設備を開発するくらいワケないはずです。
にも拘らず、何故に原発推進なのか？・・・が、ズッと疑問であり、ロシアの真意＝プーチン大統領の真意が読み解けないワケです。
もしかしたら何か大きな理由があるのかも知れませんが、だとしたらそれこそが
世界変革の肝
・・・ということになるのでしょう。
核兵器を所有するために、核製造施設としての原子力発電所を建設するというのも、「両刃の刃」であり、先に述べたように、原発が日常的に核廃棄物を生産している事実を鑑みれば、戦争になって核兵器を使用するような事態にならない限り、
緩慢なる自殺の道
・・・を選択したことでしかありません。未来における必然的な国家の崩壊を選択したに過ぎません。
ワタシとしては、「緩慢なる自殺」も、「国家の崩壊」も、まっぴら御免なワケで、したがって、
全原発の廃炉
・・・を言い続けているワケですが、聡明なはずのプーチン大統領が原発推進派であることに、大きな懸念？疑念？を抱き続けているワケです。
逆に言えば、もしロシアが脱原発を宣言すれば、世界は一日で大きく変わる可能性があり、そして、プーチン大統領がそれを恐れているのだとしたら、プーチン大統領も、片足を旧来の既得権益の中にツッ込んだままであり、
真の改革者
・・・としての「器」ではない・・・ということなのかも知れません。
幾分妄想混じりですが、ロシアの・・・プーチン大統領の、原発推進の理由がイマイチ見えてこないので、アレコレ詮索してしまうワケですよ。
石油に関して言えば、エネルギー・・・即ち「電力」云々もアレですが、産業資源（原料）としての有用性は未だ揺ぎ無いワケで、その点、ウランからは「食器」も「服」も「ガソリン」も生まれません。ただただ、有害な放射性廃棄物が生まれるだけです。
したがって、「石油」が枯渇すれば生活全般に影響が現れますが、原発を止めたところで、影響が出るのは「電力分野」だけに限られ、日常生活における電気の使い方の工夫や、別な発電方法の導入によって、電力の問題は解決可能なワケですよ。
これは何も日本に限った話ではなく、世界中が同じ状況にあるワケで、当然、ロシアも同様なのですが、であれば・・・何故？ロシアは原子力発電から足を洗えないのか？・・・という最初の疑問に戻るワケです。
それが「経済」の為だと言うのであれば、ロシアも・・・プーチン大統領も・・・所詮、
金融システムの中の歯車のひとつ
・・・に、過ぎないということなんでしょう。
ま、そういうアレで、プーチン大統領の活躍にはある程度期待をしていますが、「原発」という「世界変革の肝」を押さえていないという点で、まだまだ信頼を置くには足りないというのが、ワタシの個人的な見解です。はい。
翻って、日本からロシア（ロシアの市民団体）に「脱原発」を働きかけるというのも、ロシアの・・・プーチン大統領の真意＝本心を引き出すには、有効な一手かも知れませんなｗ。
人間ナメんなよ！
でわっ！