そして、日本人として、きょう、12月8日を忘れてはいけないと思うのだな。うん。
「終戦記念日」には戦争の愚かさをあれほど噛み締める日本国民も、
「開戦記念日?」のことになると、まったくの素通りなのだな。
不思議だ。
始まりが無ければ終わりが無いわけで、始まりがあったから終わりがあった。(当たり前)
すべての物事には「因果関係」があるワケで、まぁ、「新テロ特措法」における
日本の国際社会(主にアメリカ)に対する献身的なまでの協力や、
沖縄での米軍基地の滑走路移転問題、グアムへの基地移転費用負担etc...
諸々の「問題」は今日という日があったから、現在、日本に存在するワケなんだな。うん。
「開戦記念日?」をどう位置づけるのか?どう総括するのか?
ここらでジックリ考えたほうがいいのだな。
<抜粋>
反米嫌日戦線「狼」(アカにサヨおなら)
宣戦布告の日
http://anarchist.seesaa.net/article/71702657.html#more
(前略)
1941年 -
午前2時(以下日本時間)に日本陸軍はマレー北部に上陸し、午前3時19分に日本海軍機動部隊が、ハワイの真珠湾攻撃を開始した。太平洋戦争勃発、米英と開戦。
(中略)
美しい冬日とはこんな日であろうか、紅葉した梢が凛としずまり、葉の素枯れかけた菊が花の凛々しさを掲げて咲き誇っている。
まばゆいばかり白く散る陽の下に朝刊を開くと、英米の腹黒さが見透かせるような敵性行動の数々が報道してある。
「あまり甘く見なさるな」と海の彼方まで叫んでやりたいような気のする時、突如としてラジオは、英米との間に戦端を開いたことを告げた。どきりとして息を呑み込んだ。西太平洋において戦闘状態に入ったという。
国中の空気が、すべてこの音響に充ち満ちているように刻々の報道がなされる。どの家でもラジオを入れて聴き入っているので、人声もざわめきもひそめられた。民族の同じ血潮は、この大事に直面して、ふつふつと紅濃く脈打ち無言のうちに覚悟を決め誠志を誓っているのであろう。号外を呼ぶ声が、常ならば聞こえぬ遠方から伝わってくる。戦線を突破するような勢いで号外売りの威力ある姿が近づいて来る。
(中略)
今日の妻達が、男性の足手まといにならぬのはもとよりのこと、深い高い愛情に徹して、夫を国家に捧げ切り、絶対に後顧の憂なからしめる雄雄しい心情でなければならぬ国家と個人はつとに一体である。
気がつくと、路地には子供達が集まって、先刻ラジオ放送した愛国行進曲を歌いながら石蹴りしている。続く時代も健康だ。
婦人は心を静かに、今日の日のような晴れやかさで、戦う人々の慰めとも、うるおいともなりながら、日々のつとめを果たそう。
茜雲も暮れかけて、警戒管制の夜に入る。(阿部静枝 週刊朝日12/21)
</抜粋>
この記事を読んでわかったことは、
「突如としてラジオは、英米との間に戦端を開いたことを告げた。」
という部分から、国民の合意があったから米英に対して「宣戦布告」がなされたワケでなく、
ある日、突然、「それ」は始まったというコトなのだな。うん。
(モチロン、それ以前から国民に対して十分な”教育”が成されていたワケだが・・・)
「ある日突然、戦争は始まる」
おもえばコワイことなのだな。
一般の市民には何も知らせれず(当たり前と言えば当たり前なのだが)、
例えば、どこか遠い国での局地的な紛争が引き金になって、
多くの国を巻き込んだ大きな戦争に発展する危険性は現代でも十分にあるワケだ。
「本日、現地時間午前11:30ころ、中東のA国に駐留する自衛隊の駐屯地に
迫撃砲が打ち込まれ、これにより自衛隊員に死傷者が多数出た模様です。
迫撃砲を打ち込んだのはA国政府軍とみられ、その後もA国政府軍の
自衛隊に対する攻撃は続いており、日本国政府はアメリカ政府とも慎重に協議した上で、
先ほど、A国に対して正式に「宣戦布告」をしました。
日本国民のみなさんには、本日より日本全土が戦時体制に入ったことをお知らせいたします。
また、日本国内でのテロ発生の可能性が非常に高まりましたので、不審な人物を見かけたら
まずは最寄の警察署に通報をお願いします。
一時間後に政府より正式な発表がありますので、テレビ、ラジオのスイッチは切らず、
そのままの状態でお待ちください。」(by 犬HK)
なんて未来は御免こうむる。
「或る日」
「突然」
庶民のまったく知らないところで戦争がはじまるなんて・・・
ア~、ヤダヤダ!
でわっ!