2010年9月8日水曜日

世間知らず

 いや、ビックリしました。鈴木宗男衆院議員の実刑確定だそうで。正直なところ、ワタシの鈴木氏に対する知識なんでほんの微々たるものなので、今回の最高裁判所の判断に口を差し挟むことなんて憚られるのですが、それでも疑問が拭えません。

NHKニュース
鈴木宗男衆院議員の実刑確定へ

9月8日 15時8分


 と云うのも、アフガン政府軍の末端に捉えられていた日本人フリージャーナリスト、常岡浩介氏の開放の折にカイザル大統領にいの一番で面会し、お礼を述べた御仁が鈴木氏だったと、つい先日ニュース記事で目にしたばかりなので・・・。

ムネオ日記

<抜粋>

2010年9月6日(月)

13時に5ヶ月ぶりに解放された常岡浩介さんと面会。何よりも無事で良かった。カルザイ大統領が親身になって粘り強く交渉してくれた賜物で、この点、昨日心からお礼申し上げた。

</抜粋>

常岡浩介氏ブログより

<抜粋>

4月上旬にカルザイがクンドゥズを訪れ、地元住民にタリバンを攻撃する米軍との合同作戦の説明を行ったときは、部隊は私の見張りを残して全員、この集会に出かけていました。そして、米軍との合同作戦に参加して、タリバンを攻撃したのです。このとき彼らは政府軍の一部として作戦行動をしていました。
3:18 PM Sep 5th webから .

ぼくを拘束していた部隊は、4月中はタハール州とクンドゥズ州でタリバンと交戦を繰り返していました。オマル師の命令系統に入っていない「ローカルタリバン」は存在しますが、タリバンを敵視して殺し合うタリバンはいません。彼らはタリバンではない。
3:15 PM Sep 5th webから .

上級司令官たちは腐敗しきっていましたが、末端の兵士や支配地域の一般の人たちはまともな人たちでした。処刑されなかったのは、上級司令官が処刑の理由をつくれなかったことと、部下たちからの批判が強まったからだと思います。
3:02 PM Sep 5th webから .

拘束中はずっと、いずれ犯人グループの日本政府への脅迫が終われば処刑されると覚悟していました。彼らは自分たちの正体を隠そうといていましたが、ぼくはなにもかもみて知っているからです。口封じをされると予想していました。
2:37 PM Sep 5th webから .

切れた。発表するはずはないと思います。政府中枢の人間が日本人を拉致して日本政府をゆすったのですから。
1:20 PM Sep 5th webから .

「アフガン当局がタリバンと断定」してるので、日本メディアもそのまま書いてるケースが多いみたいです。軍閥ラティブはカルザイの顧問サバアウン大臣の、ヒズビ・イスラミ内の部下に当たり、カブールに事務所も持って、政府の人間として堂々と暮らしている人物なので、アフガン当局は事実を発表するは
1:16 PM Sep 5th webから .

いくつかのメディアで、「タリバンが誘拐」と、出ているのをみました。犯人はタリバンではありません。クンドゥズのラティブ司令官とタハールのワリーという、現地の腐敗した軍閥集団です。彼らはタリバンになりすまして日本政府をゆすっていました。
11:15 AM Sep 5th webから

</抜粋>

常岡浩介氏ブログより

<抜粋>

■2010/03/23 (火) 02:26:29 今年のザイーフたん

一年ぶりに、ザイーフ師と話をすることができた。去年も師は舌鋒鋭く米国を批判していたが、それでも「この戦争は交渉によってしか終わらせられない。交渉当事者になり得るのはオマル師だけだ」と、和平交渉の必要性を語っていた。しかし、今年の師は米国どころかカルザイとの和平すら「不可能だ」と、全面否定した。

ザイーフ師は、「占領がすべての問題の根源だ。政治腐敗も占領下の傀儡政権だからこそ起きた。タリバン政権下ではなかったのだ。麻薬の問題もそうだ。占領下で麻薬ビジネスが復活したのだ。国家再建・復興支援の名の下に、多くの国や団体がアフガニスタンを訪れているが、占領という現実を追認・正当化し、延命させるような支援を私たちは認めない」と、語った。

占領という言葉を戦争と言い換えると、ぼくが考えていることとほぼ同じだ。日本のメディアも支援団体も、戦争の是非を問わぬままで、アフガニスタンの教育問題や女性の権利の問題、地域の復興について語っているものが目立つ。

しかし、今のお為ごかしの「対テロ戦争」が続く限り、どんな人道支援も復興支援もエクスキューズにしかならない。バカバカしいマッチポンプだ。ザイーフ師はタリバンが責任の一端を負っていると認めたくないから、「占領」を強調するのだろうが、米軍が占領する前からアフガニスタンはずっと戦争だった。タリバンはそれを終わらせることができなかった。現在の諸問題の責任が米国の占領にあることは間違いないが、占領が終わりさえすればすべてが解決するというのは彼らの悪質な嘘だ。

米軍が一方的に撤退すれば、今度はアフガン人同士、ムスリム同士の内戦が再開されるだけだろう。それを避けて、30年続いたこの国の戦争を終わらせるには、米国、タリバンを含めたアフガニスタンのすべての紛争当事者の和解が必要だ。

しかし、米国にはその意志がなく、むしろ秘密裏の和平工作を妨害している。タリバンも去年と違って、和解への熱意を失っている。オバマは「18ヶ月以内に撤退開始」を公約したが、状況は明らかに、著しく悪化している。

</抜粋>

アフガンで拘束・解放され帰国した常岡浩介さんが会見 イスラム武装勢力の犯行を再強調

<記事貼付>

アフガニスタンで取材中に武装勢力に拘束され、およそ5カ月ぶりの9月4日に解放され、帰国した常岡浩介さんが記者会見し、事件が地方のイスラム武装勢力による犯行であることをあらためて強調した。

常岡さんは、「今回の事件はタリバンが行ったのではなく、地方軍閥、それも腐敗した人たちが中央の統制を離れて暴走して行ったと認識している」と述べ、犯行グループについては、地方のイスラム武装勢力「ヒズミイスラム」による犯行だとして、タリバンによる犯行であるとしているアフガニスタン政府とは異なる見解を強調した。

また、自らを拘束していた武装勢力の兵士らについては、「友好的で、食事も3食出され、飢えることはなかった」としている。

(09/07 21:49)

</記事貼付>


 本人の言っている事とちょっとチガウじゃね?まあそのwww、イラクと同様にアフガニスタンでの「テロとの戦い」という大義名分も、ナンかアヤシクなってきました。が、アメリカ追従の日本政府としては認めたくないのでしょうし、その事実を隠蔽しようとするかも知れません。庶民に真実を知られないように・・・。

裏 日 記

<抜粋>

 小沢一郎を潰す勢力と、過去に鈴木宗男を潰した勢力は、同じ勢力です。それは、官僚であり、現代の特高が東京地検である。そして、そのバックには、アメリカが存在している。

</抜粋>


 今回の常岡氏の解放は、奇跡的な出来事だったのかも知れません。カイザル大統領が動かなかったら常岡氏は殺害され、その犯行は「タリバン」のせいにされ、日本でも「タリバン憎し」の世論が形成されていたかも知れません。そして更なるアメリカ追従・・・・と。

 では何故?カイザル大統領は常岡氏の解放に向け動いたのか?本来アメリカの言いなりであったハズなのに(少し言い過ぎ)?ワタシはそこにカイザル大統領の心変わり・・・と言うか、現実的な政策への方向転換があるのではないかと推察します。その理由として考えられるのが、周辺諸国との関係じゃないかと。つまりアフガニスタンを取り囲む、イラン、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンとの近隣外交と云う現実的課題を、避けては通れない事に今更ながら気付いた・・・と。ひょっとしたらタジキスタンのラフモン大統領からカイザル大統領に、常岡氏の解放に向けた進言があったかも知れません。


 例の、8月中東戦争説。アレが回避された事情のウラには、恐らくネオコンと呼ばれるグループの影響力の低下が有るのでしょう。ま、ハナっからその気があったかどうかも疑問ですが、一応8月の危機を乗り越えた事で、流れが変わった可能性もあるワケです。その辺の流れの変化を、日本はちゃんと把握出来ているのかどうか?常岡氏の解放もその流れの中で実現されたとは考えられないでしょうか?

 想像力(妄想力?)が豊かなモンでいろいろな可能性が浮かんで来るのですが、妄想ついでに言うならば、今回の鈴木宗男氏の実刑判決のウラには、もし小沢氏が民主党代表となり総理任命された場合でも、小沢氏の力となりそうな勢力を早いうちに潰しておくという目的と、小沢新総理でさえ、司法の力で潰して見せるぞという意気込みが有るのかも知れません。

 何せNHKのニュースによるならば、鈴木氏が「わいろは受け取っていない」と否定しても、業者がわいろを贈ったと言えばそれが立派な証拠になるらしいですから・・・。

 つまり、自分は何も悪い事はしてなくても、誰かがあいつは悪い奴だと言っただけで罪人にされてしまう冤罪の可能性が、日常的にワタシたちの身に降りかかる既成事実が出来てしまうワケです。オソロシイwww。

 日本は法治国家です。そして「法」と云うものは、一部の人間の為に有るワケではありません。そんな事になったら「法治国家」ではなく、「独裁国家」です。どんなに時間がかかろうと、公正な裁判を行わなければなりません。それが「法治」であり、「法治」を望む「民主主義」の真髄です。はい。


でわっ!