2011年7月7日木曜日

オスとメス

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 九州電力が社員に対して「原発推進」のメールを、「一国民」の立場から説明会のライブ配信に送信するようにと指示を出したことは、一企業が「自社の利益を守る」うえでの行為として「理解」は出来るワケです。社員の方々にしても、ご自分や家族の「食い扶持」が掛かっているワケだし、取り巻きの関連事業者にしても・・・。社員の方々の立場はお察しします。ワタシも会社勤めの経験がある身ですから。でもよくよく考えて欲しいのは、


健全な社会無くして、経済発展など望めない。


・・・という、簡単な原理です。ま、ここで言う経済とは、「金融」などの形の無い「虚経済」ではなく、ジッサイに手に取り、食することの出来る「実経済」のことですが・・・。


<転載>

九電やらせメール、これが社員らへの「指示」

 九電が社員らに指示した電子メール(抜粋)は以下のとおり――。

 本件については、我々のみならず協力会社におかれましても、極めて重大な関心事であることから、万難を排してその対応に当たることが重要と考えております。

 つきましては、関係者に対して説明会開催についてご周知いただくとともに、可能な範囲で、当日、ネット参加へのご協力をご依頼いただきますよう、御願い致します。

 説明会ライブ配信websiteにアクセスの上、説明会の進行に応じて、発電再開容認の一国民の立場から、真摯(しんし)に、かつ県民の共感を得うるような意見や質問を発信。

 なお、会社のPCでは処理能力が低いこと等から、是非、ご自宅等のPCからのアクセスを御願致します。

(2011年7月7日00時02分 読売新聞)

</転載>


 一般市民を装うなんて姑息な真似しないで、正々堂々と・・・


俺たちの食い扶持を奪うな!


と表に出た方が男らしいのにねえ・・・。九州男児・・・orz

 みんな何かを食べなければ生きていけません。食べ物を作るには「よい土地」が必要です。安らかに寝るためには安全な住居が必要です。それらが満たされれば、より以上を求めて人は消費活動をするのではないでしょうか?逆に満たされなければ、先ず衣食住環境を満たすことが優先され、余剰の消費活動などする気にもなれないでしょう。

 これは誰であろうと逃れることはできません。同じ人間なのですから。電力会社に勤めているからといって、放射能汚染から逃れられるワケではありません。東京電力の社員にしても、自分の会社が自分の家族を危険に晒してしまったワケで、家族に、恋人に、刃物を向けているのは社員自身、お父さん自身なのです。それでいいんですか? 

 よしんば電力各社の社員の皆さんがそれでもイイと言われたとしても、この社会は電力各社の為だけに存在するワケではありません。この日本を生活圏として暮らす、全ての庶民の「共通財産」です。その「共通財産」を一緒に護る気があるのなら、


原子力発電は止めるべき


なのです。

 どんな政治家も母親がいます。母親に注がれた愛情に差があったとしても、母親の愛情を求める心情に差は無いハズです。「放射能ママ」だとかレッテルを貼り、子供に降り掛かる放射能を心配する母親を揶揄する人たちもいるようですが、母親(メス)が子供を護ろうとするのは、動物全般の生存本能です。本能的に「ヤバイ」と感じたら、メスは本能に従えばイイんです。メスが本能に従い子供を護って来たからこそ、今の日本が存在するんじゃないんですかね?

 ワタシは斯様に考えるワケですが、それをオス(お父さん)が馬鹿にして、妨害してどうするんですかね?メスよりオスの方が優れていると思い上がり、頭でっかちになっていませんかね?本当は生物として一番大切な本能(第六感?)が欠落しているかも知れないのに・・・。

 ま、ワタシもオスなので、本能(第六感)はメスよりも大分劣るのでしょうが、その分、原理・原則は踏み外さないようには注意しているつもりです。そのオスとしての原理・原則から観ても、原子力発電は健全な社会を構築する上で「排除」しなければならない、「危険要因」に見える次第です。で、原発を排除した後のことは、みんなで考えればいいんです。

 「よい土地」さえ残せれば、その利用法は後でジックリ考えればいいんです。ワタシたち大人は現代の若者、子供たちに、取り返しのつかない傷(放射能被爆)を負わせてしまいました。そのことはとても謝罪し切れません。であるならば、次の世代の日本は、彼らのやり方に任せてもイイように思います。原発の核廃棄物を背負って生きてゆかなければならない世代に。

 ワタシたち大人に出来ることは、これ以上次の世代の負担(核廃棄物)を増やさないこと。そして放射能汚染の浄化の道筋をシッカリ立てて、次の世代にバトンタッチするのが関の山でしょう。その為に十分に時間をかければイイじゃないですか。急ぐ必要はありません。「よい土地」さえ残せるならば。

 逆に、原子力発電をこのまま続ければ、死に急ぐだけなんですから。


でわっ!