2012年1月28日土曜日

情報が出て来ない


 昨年の「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 昨年の3.11以降、ずっと同じ過ちが繰り返されています。それは・・・


情報を公開しない


・・・という過ちです。

 武田センセイも仰っている様に、いま一番問題なのは「放射性物質の飛散」であり、それは原発事故発生からずっと変わっていません。

 除染にしても、放射性物質の飛散が収まらない限り、何度も同じ事を繰り返すだけになりかねず、地表をイッタイ何cm?何十cm?それとも何m?削り続ければイイのかさえ、答えは見えません。住民が安心して暮らせる環境を確保する為に、どれだけの費用が掛かるのかは未知数なのです。

 そこで論理的に考えるならば、汚染の深刻な地区とそれ程でもない地区とを区分し、先ず、汚染が深刻な地区の住民は避難させる。その為に補助金・義捐金を使うのが先でしょう。

 ハッキリ言って、無駄な除染で貴重な義捐金を浪費してしまうよりも、汚染地区からの避難住民の生活を保障する方が先決です。

 ま、ジッサイ?地震・津波による被害者と原発事故による被害者とでは、補助金・義捐金の使用区分が違う?のでしょうが、とにかく、急を要する案件から先に片付けるのが「スジ」でしょ?

 次に、放射性物質の飛散に関しては、過去にも提案したように事故施設をスッポリ覆う外装を建設し、排出される放射性物質をろ過すればイイんですよ。


 ここまで対処した上で気象庁は、事故原発から排出される微量の放射性物質に関する注意勧告として、毎日の気象ニュースの中で情報を提供すべきで、こんな事は当初から分かっていたハズです。

 この期に及んで「スギ花粉」の飛散と「放射性物質」の飛散と、どっちがより重要な情報か?イイ大人である「気象庁職員」の方々であればお分かりですよね?


えぇっ?!どうなんでいっ!


 それでもなお情報の開示、提供を拒むのであれば、もはや気象庁には存在価値がありませんなあ・・・。自然災害の多い日本の「国民の安全」に寄与するのが気象庁の役目であり、仕事なワケでしょ?

 ま、気象庁に限らず、各省庁が軒並み情報の隠蔽を図るようであり、既存のメディア・情報機関がそれに同調するという事であれば、新たな「国民情報局」のような、何処からも圧力の掛からない第三者機関が必要とされますな。・・・自分の身を守るためには。



 そこでひとつのヒントとして、ドイツのハッカー集団が自前の通信衛星の打ち上げを考えているというニュースをご紹介します。


<転載>

ドイツのハッカー、検閲を避けるため独自の通信衛星の打ち上げを計画中

地球上のあらゆる回線は、ある日突然政府によって運用を停止させられる危険があります。2011年のエジプト革命では、政府の手によってあらゆるインターネットや携帯電話網が完全遮断されたことが国際的な批判をあびました。こうした事態に備え、ドイツのハッカーグループがいつでも誰でも自由に使えるオープンな衛星回線を確保するため、独自の通信衛星の打ち上げを計画しています。

アメリカで物議を醸している「オンライン海賊行為防止法(SOPA)」は著作権の保護を強化する法律案。最大の特徴は、これまで著作権の保持者でないと訴えることができなかった権利の侵害について、司法省など国の機関でも訴えることができるようになった点です。

これまでも違法なポルノサイトへのアクセスを捜査機関がブロックした事例がありますが、これを拡大して「著作権違反」を理由にそのサイトへのアクセスをブロックする権限を国がもつことになると、将来「検閲」に用いられる不安もあり、議論となっているようです。

ドイツのハッカーグループは、こうした動きに対し「どの国の持ち物でもない宇宙空間に通信衛星を浮かべ、地上局から通信すればいいのでは」というアイディアにつきあたりました。


人工衛星の打ち上げについては費用さえ工面できれば民間企業でも可能ですが問題は打ち上げたあとの追跡。衛星はじっとしているわけではなく、かなりフラフラと動き回るので追跡が必要になりますが、これには莫大な費用がかかります。以前、日本の東大阪宇宙開発協同組合が打ち上げた「まいど1号」は、管理費が工面できずに運用を中止することになりました。

これについては、衛星使用料を含む100ユーロ(約9900円)で配布されるオープンソースの小型地上局キットを開発・配布、多数の地上局でグリッド「Hackerspace Global Grid」を作れば大がかりなシステムがなくとも衛星の位置を追跡できると考えているようです。

代表のNick Farr氏は「目的はあくまでも技術的な興味から」とコメント。宇宙でも使える信頼性の高いハードウェアの開発し、将来はアマチュアとして月に人を送り込むという壮大な計画ももっているようです。

この衛星は単に通信経路を提供するだけで、データそのものは地上に置かれるわけですが、将来こうした衛星に巨大なストレージを積み、絶対に取り締まれない「データ・ヘイブン」ができあがるのかと思うとそら恐ろしい思いですね。

</転載>


 著作権は著作権として、情報は全ての人の共通財産であるというのがワタシの考えで、ま、情報を売買する人たちもいますが、道路に例えれば「有料道路」のようなもので、お金を払わなくても「一般道」を使えばイイのと同じで、「本質」は、インフラとしての「道路」=「情報経路」にあるワケです。或る日突然、「道路封鎖」されてしまったら「孤立」してしまうのですから・・・。

 で、ドイツのハッカー連中はサスガ!・・・というか、現状の情報管理体制に危機感を持ち、リスク回避の為に衛星を打ち上げようってんだから、惰眠?を貪る「ウサギ」とは大違いですな。ワタシたちも少しは考えた方がイイかも知れません。

 ちなみに日本においても、現在タイの企業が衛星インターネットの運用を開始しているので御参考までに。


IPSTAR衛星ブロードバンド


 ワタシが理想?と考えるのは、BC無線・・・所謂ハム通信(アナログ波)をネット化できないか?というアイデアで、これが実現されれば、個人個人が放送基地局を開設するのと同じで、全く誰の規制も受けずに情報の発信・受信が可能であると同時に、例え大災害に見舞われようと、どこかしらの生き残ったネットワークの一部が情報を発信し続け、災害・天変地異に負けないネットワークの実現が可能です。

 衛星もイイのですが、維持・メンテナンスや、宇宙線・太陽風などの影響を考えると、ハム・ネットワークの方がより信頼性が高い様に思えるのですよ。ま、「ダイ・ハード4.0」に感化されたのかも知れませんが・・・。

 要は、現代社会のシステムは、金融にしろ、情報にしろ、物流にしろ、人の移動にしろ、


一局集中に向かっている


ワケで、その原因は「効率」にあるワケです。で、何故?「効率」を重視するかというと、「コスト」の削減にあります。根本思考が「お金」優先なのです。

 で、その結果がどうなったかは、タイでの洪水の被害を見れば明らかです。「お金」の事ばかりを考え、「危機管理」を疎かにした結果、おそらく現在でもHDD(ハードディスク)の価格は、洪水前の2倍の価格で秋葉原の店頭に並んでいることでしょう・・・。


平時において、乱世を忘れず。

乱世において、平時を忘れず。



人間ナメんなよ!


でわっ!