オルタナティブ通信
http://alternativereport1.seesaa.net/2008年02月20日
代換エネルギーの嘘
<抜粋1>
誰が担い手になるかという視点の無い代換エネルギー論のウソは、ここにある。
技術開発で世の中が「変革し得る」という、相変わらずの「技術盲信」で、
世界を変えたいという市民の志を「挫折」させ、「空振り」させようという欺瞞の理論である。
エネルギー民主主義の視点が必要になる。
</抜粋1>
ま、オルタナティブ通信の情報はディープなんで、ワタシのごとき
一般人には、雲の上のハナシくらいにしか捉えられないんですが
陰謀論モドキの一情報源としてチェックしているワケですわ。
それでもたまに、どこから見ても「正論」がありまして、
で、今回抜粋したコレですが、この件に関してはワタシも全く同意見。
<抜粋2>
過去、原発の危険性に市民が抗議しても原発は無くならなかった。
東京電力、関西電力等の発電独占体制が、市民の意見を排除する独裁的な権力体制であったためである。
発電を一部の人間が独占する事によって、市民の意見等に「耳を貸さない」封殺が行われてきた。
原発問題とは、発電を一部の人間が独占する「発電独裁体制」を本質的問題としている。
火力から原子力になり、それが他の「環境を破壊しない」代換エネルギーに変わったとしても、
問題は技術論では全く無い。
</抜粋2>
ハナシの流れが前後しますが、日本国内では庶民がエネルギーを
電力会社、ガス会社などの企業から買い取り、各企業もまた
石油、ガスを海外の企業から買い取っているワケですね。
そして、代替エネルギーが一般化したとしても、最終的に庶民が
エネルギーを企業から買うという構図に変わりは無いワケです。
エネルギー格差を考えてみるに、都市部のエネルギーを賄うために
地方に発電所を建設して自然破壊、環境破壊しているワケですから、
都市部の繁栄は、地方の人間の犠牲の上に成り立ってます。はい。
その尤も最たるものが原子力発電所ですね。
「だからどうしろというんだ?石器時代に戻れと言うのか?」
と言うような短絡的な思考しか出来ない人は、すでに
「奴隷化」がかなり進行している様に思われわす。
実際問題、各家庭で何Kwの電力が必要なのでしょうか?
便利な生活に慣れてしまったワタシたちには
洗濯機も必要でしょう。TVも必要でしょう。エアコンも必要でしょう。
それらをひっくるめて一体ひと家族にどれだけ電力が必要なのでしょうか?
ワタシの場合ヨメとふたりで生活していますが、パソコン使用、
エアコン使用、冷蔵庫使用、シャワー用温水器使用など、
もろもろひっくるめて350Kw/月あれば十分足りるかと。
(ヨメには電気を無駄使いしていると怒られてますが。)
したがって、それだけの電力を賄える「自家発電設備」があれば、
電力会社から電気を買わなくて済むわけです。はい。
もし自家発電設備が広く一般に普及すれば、革命的な事です。
まず、大地震とかが発生しても心配アリマセン。自家発電ですから。
インフラ面でも、電力網の整備にかかっていた費用が浮きます。
送電線や、鉄塔などの設備に費やされる資材は他に有効利用。
もちろん原子力発電所なんて必要アリマセンから、
原発フリーのクリーンな自然環境を取り戻せます。いいでしょう?
それに、環境が良くなれば、農水産業にも良い効果をもたらします。
問題は「国の規制」です。規制を無くし、電気を買いたい人は買い、
自給したい人には自給させればいいのです。
効率の良い「自家発電設備」があれば、生活レベルを維持しつつ
環境と調和し、資源獲得競争に巻き込まれない
安定した生活を全ての庶民が享受出来るようになるのです。
「食う」ことと、「寝る」ことが自分の力で何とかなれば
奴隷のように働かなくても済むんじゃないでしょか?
きれいな服を着たり、高級な車が欲しかったり、贅沢したい人は
その分、余計に働けばいいだけのハナシで、
ワタシのように着る物、食べる物に無頓着な人間は必要なだけ働き、
残りの時間を読書に充てたり、友人とのオシャベリの時間に充てたり、
何かこう、生きている実感が得られるように使いたいものです。
人生とは死ぬまでの時間です。そしてこの時間は自分だけのモノです。
であるならば、死ぬまでの時間に自分は何をするか?
死ぬまでどう生きたいのか?自分の人生の主役は自分です。
人生を脇役のまま過ごす気ならば「奴隷」の身分もラクでしょうが、
せっかくこの世に生まれて来たのに、それじゃぁつまらんでしょう?
おっと、ハナシが逸れましたが、エネルギー問題に限らず、
個人個人が自給自足的な生活を送れるようになれば
おそらく、現代の社会体制そのものが大きく変革するというコトです。
そこに英雄的な指導者や革命など必要はなく、自発的に瓦解するのです。
毛虫がさなぎを破り蝶になるように、それは全く自然なコトなのです。
でわっ!