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2013年12月26日木曜日

時代の脆弱性

  
 例の海底ケーブル切断事故によりネットが使い物にならなくなっているワケですが、こうなってみると「ブレジンスキー」の言う、


「情報はエリート層に管理される」


・・・と言う言葉が、身に染みて現実的に感じられます。

 現在、割合スムーズに接続できるサイトとそうでないサイトの差が見られ、前者は「グーグル」が筆頭であり、後者は弱小プロバイダーです。

 「グーグル」は資金力もあり、ブっ太い回線を物理的に確保しているワケで、不測の事態や事故により回線の物理的容量が限られていまうと、弱小プロバイダーが残された容量(回線)に殺到するため回線の速度が低下するのは、水道の蛇口をひねるのと同じ理屈です。

 で、問題となるのは、同じ状況は事故などが発生しなくても、「通信回線」を抑えている企業が出し惜しみ?というか回線の蛇口をひねれば発生することです。

 すなわち「ブレジンスキー」が言うように、「エリート層」が通信回線を物理的に支配している以上、「情報」はいつでも簡単に操作できるということです。

 デマなどを流さなくても、情報を遮断することや選別することで簡単に社会を操作することが可能であり、それは取りも直さず「情報」というものを「当たり前のもの」と考えてきた、「現代文明の脆弱性」に他なりません。

 「特定秘密保護法」が成立したことにより、「ステルス領域」・・・すなわちネットの世界から攻撃対象になるだろうと言ったのは、正にこのことなワケです。

 「特定秘密保護法」が成立するとタイwホされるかも知れないからといって、早々にブログを自主閉鎖した「知的」な方々もいますが、タイwホなんて目立ったことは最後の最後にすることで、「反体制的」と指定したブログなどをネット上で抹殺・・・とまではいかなくても、人為的に常時繋がり難い状態に「設定」し、人知れず葬り去るなんてことはカンタンなことなのです。

 つまりネットそのものも「エリート層」の所有物であり、その中で「自由」だの「反権力」だのを叫んでいるのが、所謂「ネット言論」の本質的な姿だということです。

 この現実を理解した上で、「自由」と「民主主義」の闘いをどう展開させていくのか?

 ひとつの答えは、「人間同士のつながり」ということになるのでしょうし、数の上では圧倒的に「少数派」である「エリート層」にしてみれば、それを一番恐れるでしょう。

 その点で、「デモは無力だ」・・・という人もいますが、とりあえず人が集まるということだけでも、「情報」の交換であるとか、インターネットとは別な情報網の構築という目的からすれば、十分に意味のあることだと言えます。

 「チェ・ゲバラ」も言ってますが、人は一人では弱い存在であるから、力を合わせなければ独裁者には勝てない・・・という言葉は、ネットで「繋がった気になっている」多くの現代人に向けて、今なお色褪せない言葉だと思います。

 人と人が、「手に手を取って」繋がっているか?・・・それとも「他人の仲介」で繋がっているか?

 他人の仲介で繋がっているのが、正に現代のネット社会の実相であり、人間同士が手を取り合って繋がることができるような・・・少なくとも国民が一切の物理的制約を受けることなく、公平に利用できるネット環境の構築が求められます。

 つまり、国民の出資による「国営ネットプロバイダー」の設立なくしては、日本に真の言論の自由は育たないだろうと。

 と、いうワケで、相変わらずネットの接続状況が悪いので、最近ネットから離れて生活しています。

 一番の問題は「ロシアの声(Voice of Russia)」がゼンゼン開かないことで、ロシア発信ではなく、どうも日本国内にサーバーがあるよです。

 繋がり難い状況のせいで、逆に見えてくるものもある・・・と、いうこうことですなw。

 これが本年最後の記事になると思います。たぶん・・・。


それではみなさん、良いお年をお迎えください。








人間ナメんなよ!


でわっ!
 

2013年2月7日木曜日

本物とはシンプルなものである

    
 久しぶりに「フリーエネルギー」ネタを書こうと思います。で、大方の「常識あるひとたち」は、「エネルギー保存法則が云々」・・・と、「フリーエネルギー」に対して否定的なのですが、先ず勘違いして欲しくないのは、「永久機関」なるものと「フリーエネルギー」とは、その概念が違うのではないか?・・・ということです。

 身近な例で言えば、太陽光は「フリーエネルギー」の一種であり、してみれば太陽光発電による「売電」とは、原料費タダのものでお金を貰おうってんですから、ズイブン虫のいい話にも聞こえます。設備費がどうこう言ったところで所詮は有限的なものであり、無限(今のところは)の太陽光からタダで電気を発電し、それで商売しようというんですからオイシイ商売です。大手企業が太陽光発電に前のめりになるの納得ですw。

 つまりもう、「フリーエネルギー」は実用化されているワケですが、太陽光ばかりが「フリーエネルギー」ではありません。太陽光=光は「電磁波」の一周波数帯であり、目には見えない周波数帯・・・赤外線、紫外線、放射線、宇宙線も、太陽光と同じ電磁波なのです。

 太陽光による発電とは、たまたま「太陽放送局」にチューニングが合っている状態であって、「赤外線チャンネル」も「紫外線チャンネル」も存在するのに、それを受信する受信機を持っていないので聞くことができない・・・即ち、エネルギーを取り出すことができないだけなワケです。

 したがって、既に太陽光を「フリーエネルギー」として利用しているワケですから、「エネルギー保存の法則云々」を理由に「フリーエネルギー」を否定している人たちの頭の中を覗いてみたいものです。「フリーエネルギー」の否定論者の頭の中には、おそらく「永久機関」があるのでしょう。外部からの入力無くして、自発的に動き続ける機関。つまり、自ら運動エネルギーを生み出す機関です。





 そこで、先ず区別しなければならないワケですよ。「フリーエネルギー」と「永久機関」を。

 太陽光発電で明らかなように、「フリーエネルギー」は疑う余地も無く存在するワケです。ただ、そのエネルギーソースにアクセスする技術を持たないが故に、人類は膨大な量のエネルギーを利用できずにいるだけなのです。

 さて、前置きはこのくらいにして、最近、非常にシンプルな「フリーエネルギー」捕獲装置?の動画を見つけました。






 コイル2本と磁石1個の組み合わせで、「DC6V」を起電しています。ついでに、測定に使用している計器も調べてみました。以下がそれらしいのですが、スペイン製なんですかね?


TECNO STORE.CA

Multimetro (Tester) Modelo UT33D
Marca: UNI-T



■Funciones Básicas:

■Voltaje DC: 200mV/2000mV/20V/200V/500V ± (0,5%+2)
■Voltaje AC: 200V/500V ± (1,2%+10)
■Corriente DC: 2000µA/20mA/200mA/10A ± (1%+2)
■Resistencia: 200Ω/2000Ω/20kΩ/200kΩ/20MΩ/200MΩ ± (0,8%+2)


■Funciones Especiales:

■Diodo
■Continuidad con Buzzer
■Display con luz de fondo
■Indicador batería baja
■Inpedancia de entrada para medida de voltaje DC: 10MΩ
■Salida Onda cuadrada
■Display Max. 1999


■Caraterísticas Generales:

■Bateria 9V (6F22)
■Tamaño del display: 48 x 16mm
■Color: Rojo y gris
■Dimensiones: 130 x 73.5 x 35mm
■Accesorios: Puntas de prueba, batería, manual (ingles), funda


 磁力線をコイルが横切ると起電力が発生(モーターの原理)するワケですが、この動画の装置の場合、磁石はホットボンドで大きいコイルに接着され、磁力線は静止した状態にあるので、このままでは起電力(電子の移動)が起りません。つまり、電子と磁場とのバランスが吊り合った状態にあるワケで、そのバランスを崩す必要があるワケです。

 発電のためにモーターを回しますが、その逆に、モーターに電気を流して仕事をさせることもできますよね?この理屈からすれば、大きいコイルの内部の電子に何らかの移動エネルギーを与えてやれば、その影響で磁場も変化し、磁場の変動がコイルに起電力を生み、あとはそのループで起電力を維持し続ける・・・と。

 で、その役目を果たすのが小さいコイルなのだろうと推測されるワケですが、あくまでも推測に過ぎません。



 ま、たかだか直流6V程度の起電力ですが、物事の始まりなんていつだってそんなモンです。ライト兄弟の最初の飛行機「ライトフライヤー号」のエンジンは、4000cc・・・4リッターエンジンで、出力が12HP!ですよ。飛行機のエンジンがですよ?「カブ」でさえ50ccで約3HPですから、単純計算でもし「カブ」が4000ccにスケールアップしたら、約240HP・・・200倍も高出力ですw。


ホンダ スーパーカブ50


 ま、最初はそんなもんなワケです。だから「基本理論」さえ理解できれば、出力を上げる=発電量を増やすということは、そう問題にならないワケです。

 前々から「自家発電」の普及を望んでいた・・・というか、本来そうあるべきだろうと考えているワタシとしては、こうした「フリーエネルギー」の利用法が次々に発見?されるのは、やはり時代が変わったからなのだろう・・・と、感慨深いものがあります。

 で、気を付けなければならないのは、そうした社会変化が起きる時代には、胡散臭い連中もたくさん現れるということで、そうした連中に騙されないためのモノサシとして、冒頭に書いた、「シンプル」であるかどうか?が挙げられます。

 「本物」は、何時の時代でも「シンプル」なものなのです。「偽物」は、「本物らしく」見せるために「虚飾」したり、意識的にものごとを「複雑」にして、「正体」を誤魔化そうとするものです。





 再度言いますが、「本物」とか「真実」とかは、いたって「シンプル」なものなのです。誰にでも理解できるものなのです。逆に言えば、頭のイイ人しか理解できないとか、教養が無いと理解できないなんて類のものは、ゼwンブ偽物(者)と言い切っても過言ではありません。

 あw、原発問題で言えば、原発の安全性だとか、エネルギー問題だとか、経済が云々だとか言っている連中は全部ニセモノ政治家・学者・知識人です。問題はいたってシンプルなワケですよ。


人類は核廃棄物を処理できない!


 この一点に尽きるワケです。処理できないゴミを増やし続けてどうするのか?誰が最終的に処理を担わなければならないのか?・・・至極当然の考え方ですし、そうした当たり前のことを当たり前にやるのが「本物」の政治家であり、「本物」の知識足りうるワケですよ。

 ま、ソレはそれとして、上記の「フリーエネルギー」捕獲装置・・・ですか?誰にでも作れると思うので、是非、作ってみては如何でしょうか?たった6Vですが、何か使い道があるかも知れません。





人間ナメんなよ!


でわっ!
 

2012年12月3日月曜日

原子力産業の実態

  
 今回の選挙の争点のひとつは、間違いなく「廃原発」であるワケですが、以前にも示したように、原子力関連行政機構にしても複雑に入り組んであり、つまりそれは、監督する関連産業が膨大な広がりを持つということでもあります。


原子力関係行政組織(PDF)
(平成 20 年 12 月末日現在)



 したがって「廃原発」に向かうということは、それらの関連企業の整理、そして官庁の関連機関の整理を行うワケでもあり、生半可なロードマップ・・・ま、ワタシから言わせればフィクションにも等しいワケですが、そんなものは何処の政党のものを比べても、「ドングリの背比べ」と変わりません。


内閣府

├ ------原子力委員会

├ ------原子力安全委員会
│           │
│           ├ ---- 総務課
│           │
│           ├ ---- 審査指針課
│           │
│           ├ ---- 管理環境課
│           │
│           └ ---- 規制調査課

├ ------国家公安委員会
│           │
│           └ -警察庁
│               │
│               ├ --生活環境課
│               │
│               └ --警備課

├ ------食品安全委員会

└ ------原子力政策担当室
           │
           ├ -政策統括官 (科学技術・イノベーション担当)
           │
           ├ -政策統括官 (防災担当)
           │
           └ -政策統括官 (共生社会政策担当)


 しかしながら、枝葉が複雑に分岐していようが「幹」が必ず存在するワケであり、その「幹」を理解すことが、「廃原発」への最も確実な道筋とワタシは考えます。

 で、そもそも日本において原子力産業が発足した発端は何か?・・・といえば、


核兵器の保有


という、当時の「国策」に従ったものであり、この点を見過ごしてしまっては今後の「廃原発」へのロードマップにも支障が出るワケですよ。


外務省

├ ------総合外交政策局
│           │
│           └ -軍縮不拡散・科学部
│               │
│               ├ --不拡散・科学原子力課
│               │     │
│               │     ├ -国際原子力協力室
│               │     │
│               │     └ -国際科学協力室
│               │
│               └ --軍備管理軍縮課

└ ------経済局
           │
           └ ----経済安全保障課


 で、現在「脱原発」を掲げている政党に、この件に関して・・・つまり、原子力産業の「本体」は国である事実に言及している政党はあるのか?・・・と、見渡してみるに、残念ながらひとつもありません。よね?

 全ては「日本の核保有」という目的から始まったワケですよ。そして、いまだにそれを望んでいる連中がいて、グダグダと「廃原発」の足を引っ張っているワケです。

 何度でも言います。日本の原子力産業は、「核兵器の保有」を目的とした「国策」・・・つまり、国が音頭を取って始めたものであり、電力会社だけを槍玉に挙げても、実質的な解決には回り道である。・・・と。

 そんなことは原子力産業の黎明期に係わった人であれば、誰でも知っていることなのに、この期に及んでまで口を閉ざしているのは、


不誠実極まりない!


・・・と、糾弾されて然るべきでしょうなw。

 そういった「国」の後押しがあったからこそ、電力各社は強大な利権に浴することもできたワケだし、ワタシたち消費者に対して尊大な態度にも出れたワケですが、事、東京電力に関しては、もはや国営企業に等しいワケで、行政的にはいの一番に手が付けられるワケです。


経済産業省

├ -資源エネルギー庁
│   │
│   └-----電力・ガス事業部
│             │
│             ├ ---政策課
│             │
│             ├ ---電力市場整備課
│             │
│             ├ ---電力基盤整備課
│             │
│             ├ ---原子力政策課
│             │
│             └ ---原子力立地・核燃料サイクル産業課
│                    │
│                    └ -放射性廃棄物等対策室

├ ------製造産業局
│           │
│           └ ----産業機械課

└ ------原子力安全・保安院
           │
           ├ ----企画調整課
           │        │
           │        └ -国際室
           │
           ├ ----原子力安全広報課
           │
           ├ ----原子力安全技術基盤課
           │
           ├ ----原子力安全特別調査課
           │
           ├ ----原子力発電安全審査課
           │
           ├ ----原子力発電検査課
           │
           ├ ----核燃料サイクル規制課
           │
           ├ ----核燃料管理規制課
           │
           ├ ----放射性廃棄物規制課
           │        │
           │        └ -総合廃止措置対策室
           │
           ├ ----原子力防災課
           │        │
           │        ├ -核物質防護対策室
           │        │
           │        └ -原子力事故対策・防災対策室
           │
           ├ ----火災対策室
           │
           └ ----電力安全課


 発送電の分離にしても、新規発電業者の参入にしても、知恵を出し合い政策をまとめれば、全国に先駆けて東京電力が「雛形」となる次世代電力網の構築が可能なワケです。

 後は、その「雛形」を全国の電力網に適合させていけばイイというのがワタシの考えで、漠然としたロードマップより具体性が高いように思えません?

 ま、これはひとつのアイデアであり、もっとイイ考えをお持ちの方もおられるでしょから、福島原発事故直後のようにみんなが知恵を出し合えばイイんです。

 大切なのは「やる気」であり、せっかくの「やる気」が空回りしないように事実関係をシッカリ認識することが重要なワケです。つまり、


原発の親玉は官僚機構である。


・・・という現状です。


文部科学省

├ ------科学技術・学術政策局
│           │
│           └ ----原子力安全課
│                   │
│                   ├ -原子力規制室
│                   │
│                   ├ -防災環境対策室
│                   │
│                   ├ -放射線規制室
│                   │
│                   └ -保障措置室

├ ------研究振興局
│           │
│           ├ ----基礎基盤研究課
│           │        │
│           │        └ 量子放射線研究推進室
│           │
│           └ ----研究振興戦略官

├ ------研究開発局
│           │
│           ├ ----開発企画課
│           │        │
│           │        └ -立地地域対策室
│           │
│           ├ ----原子力計画課
│           │        │
│           │        └ -放射性廃棄物企画室
│           │
│           ├ ----原子力研究開発課
│           │
│           └ ----研究開発戦略官

└ -水戸原子力事務所


 で、その先に・・・つまり「官僚機構」のその先に、アメリカの軍事産業とか「安保」とかの影響を見る人もいるでしょうが、取り敢えず今は日本国内の問題として、「廃原発」に取り組むしかありません。

 「ガイアツ」によってブレる政治家もいるでしょうが、そうした政治家を国政の場から排除するためにも、「選挙」は疎かにはできないワケです。

 いずれにせよ、「廃原発」はすでに世界的な潮流であり(フクシマのおかげでもありますが)、以前と比べても「廃原発」へのハードルは格段に低くなっているワケで、しかもインターネットの普及によって、必要があれば海外の「廃原発派」と連携することも可能なワケです。

 しかしそれは、世界中から「廃原発」に向けた日本の取り組みが注目されていることでもあり、「日本人の理性」が・・・いやさ、「人間の理性」が問われているワケでもあり、ここでヘタを打てば今後の日本人に対する評価も下がり、ま、外交面でも?あまりイイ影響は及ぼさないでしょうなw。

 過去、名も無き先人たちが築き上げてきた日本人に対する「高評価」に、現代のワタシたちはタダ乗りしているようなもので、次の世代のことを思うのなら、今ここで評価を下げないためにも「廃原発」は、


日本人の理性の試金石


でもあると、ワタシ的には思うワケです。




人間ナメんなよ!


でわっ!
 

2012年11月9日金曜日

発送電分離のヴィジョン


 原子力発電はオワコン・・・というか、最早、「廃炉」に向けた流れに入りつつあるのが目に見えているワケですが、そうなると、嫌でも「次のヴィジョン」を持つ必要があるワケです。

 そこで今回の原発事故で明らかになった諸問題を整理してみるに、大きく、「原発の危険性(含む核廃棄物)」と、「電力市場の独占体制」が挙げられます。

 そうした事実を踏まえて役人も、ようやく次の時代のエネルギー(電力)の供給について真剣に?考え始めたようなのですが・・・。


発送電分離、2方式で意見割れる 経産省専門委
日本経済新聞 2012/11/7 20:29

<転載>

 経済産業省の電力システム改革専門委員会(委員長・伊藤元重東大教授)は7日、電力改革の議論を4カ月ぶりに再開した。年末の取りまとめに向け、電力会社の発電と送配電の事業を分ける「発送電分離」の議論が本格化した。

 専門委は再開してすぐに2つの分離方法で、委員の意見が割れた。1つは電力会社の送配電部門をグループ内で分社化する「法的分離」だ。安念潤司氏は「(分社化など)法律の面でわかりやすく、制度設計もしやすい」と利点を指摘した。

 もう1つの方法の「機能分離」を推す声も出た。電力各社の送配電網の運用を独立した外部の機関に任せる手法で、「(電力会社の供給区域をまたぐ)広域の電力融通に適している」(松村敏弘氏)。

 発送電分離後も規制が必要との意見も相次いだ。大田弘子氏は「(電力会社の部門間で)情報や人事、予算を遮断し、取引を外部チェックできるようにすべきだ」と強調した。例えば、機能分離で送配電網を外部機関に切り離しても、電力会社関係者が外部機関の意思決定を左右すれば、公平性が骨抜きにされかねないからだ。

 発送電分離は東京電力の取り組みが試金石になりそうだ。東電は政府の改革案に沿って、来年2月に燃料・火力部門を、同4月に送配電と小売部門をそれぞれ社内分社化する方針だ。

 ただ電力会社の改革への姿勢は慎重になりつつある。関西電力の岩根茂樹副社長は専門委で「発電、送電、小売りをわけるリスクは大きい」と述べた。専門委が7月に改革の基本方針をまとめた時は、電気事業連合会が発送電分離を容認した。しかし、原子力発電所の再稼働の遅れなど「従来と状況が変わった」(岩根氏)。電力会社の慎重姿勢が今後の議論に影響を及ぼす可能性がある。

 専門委は基本方針で、発送電分離や小売りの全面自由化の方針を盛り込んだ。年内に詳細を詰め、来年の通常国会に電気事業法の改正案を出す方向で検討している。

</転載>


 ワタシとしては、発送電の分離を議論する前に、まず、エネルギー(電力)の在り方を策定する必要があるんじゃないの?とも思うワケです。廃原発後の電力の供給方法よって、送電の形態も様変わりするワケでしょ?

 発電側が分散(小規模地域発電など)されると、それに対応した送配電のインフラも必要とされるワケで、さらには自家発電余剰電力の買取が今後も継続されるとなれば、送配電線に掛かる負荷も増加するワケです。

 具体的に考えると、まず、「エコ・エネルギー」と呼ばれる、太陽光、風力、水力、波力、地熱などによる発電方法。そして、「バイオ・エネルギー」と呼ばれる、藻、鶏糞などを利用した発電方法。さらには従来の火力発電などの技術改善による発電の高効率化が挙げられるワケですが、そうした様々な発電施設が供給する電力を統合し、送配電するインフラの整備が求められるワケです。



 現在の日本の電力会社送配電網の概略は上図のようになるワケですが、これの再構築を、これからみんなで考えましょうというワケです。で、このニュースが目に入ったワケですが・・・。


東京都 中部電に供給再要請 複数施設を提案
TOKYO Web 2012年11月9日 朝刊

<転載>

 東京都が中部電力に対し、都の施設へ営業区域を越えて電力を供給するよう要請していることが分かった。都は二月に都庁舎への供給を求めて中部電に断られており、今回は比較的規模の小さな他の施設への供給を再提案。中部電は全国的な電力需給の状況を見極めながら検討する。

 猪瀬直樹副知事が八日、名古屋市の中部電本店を訪ね担当役員と協議。都側は複数の施設をリストで示して電力供給を要請した。猪瀬氏は本紙の取材に「競争こそが安定供給を生む」と述べた。都が中部電の供給を受けることで、東京電力のコスト削減努力を促す考えだ。

 猪瀬氏は供給元に中部電を選んだ理由として、発電量に占める原発比率が他の電力会社より低いことなどを挙げた。

 都が二月に都庁舎への電力供給を要請した際、中部電は「西日本地域への応援融通を優先する」として断った。一方、将来的に電力需給が安定すれば都へ供給できることを両者で確認していた。

 ただ、中部電は全面停止している浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働のめどが立たず、火力発電の燃料費増で業績が悪化している。今冬も原発停止で供給力が低下している九州電力から応援融通を求められており、都へ供給できるかどうか慎重に検討する。

</転載>


 中部電力から東京都の施設に、ピンポイントで直接電気の供給を受けるのは、既存の送配電線の都合からも不可能なワケですよね?したがって、中部電力が供給する電気を東京電力の送配電線に相乗りさせ、最終的な電力消費量の分の電気代を中部電力に支払う形になると思われます。

 そしてその電気代には、中部電力が東京電力に支払う送配電線の使用料も含まれるハズなので、電気料金+送配電線使用料金が東京電力の電気料金よりも安ければ、コストカットのメリットがあるワケです。・・・が、それよりも先に、


そんな事ができるのか?


という、実証試験の意味合いもあるように思えるワケです。

 日常的に電力会社間での「電力融通」は行われていますが、もっと小さなユニット=各家庭に、地域を越えた電力会社からの送電が成り立つかどうかの検証は、これから先の「電力グリッド化」に向けたデータの蓄積にもなるワケです。

 前にも言ったように、これからのエネルギー政策・・・特に電力に関しては、発電側よりも、送配電側の技術革新に比重が置かれると考えられます。先進国のインフラにしてもそうですが、日本にしても、資源には恵まれなくても自然災害には恵まれている国柄を考えれば、送配電網の管理と維持は発電以上に重要な課題と言えるでしょう。


茨城県で震度4の地震
NHKニュース 11月9日 13時13分

<転載>

9日午後0時52分ごろ、茨城県で震度4の揺れを観測する地震がありました。

この地震による津波の心配はありません。

▽震度4を観測したのは、茨城県日立市と常陸太田市、高萩市、それに、北茨城市で、▽震度3が、福島県いわき市や水戸市、茨城県下妻市、ひたちなか市、栃木県大田原市、埼玉県加須市などでした。

このほか震度2や1の揺れを東北と関東甲信越の広い範囲で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は福島県沖で、震源の深さは20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。

</転載>


 何で?「福島」で発生した地震を、「茨城」にすり替えて報道するのか、NHKの報道姿勢が問われるニュースですが、それはアレとして、直近の出来事で言えば、「サンディ」の直撃?を受けたニューヨークの送配電インフラがズタズタにされ、各地では今だに停電が続いている状況です。


「サンディ」被害で米東部90万世帯に停電続く 低気圧も接近
CNN 2012.11.07 Wed posted at 12:49 JST

<転載>

ニューヨーク(CNN) 大型温帯低気圧「サンディ」の直撃から8日目を迎えた6日、米ニューヨーク州やニュージャージー州の被災地ではまだ90万世帯以上で停電が続き、低気圧の接近で事態の悪化も予想されている。一方、両州知事は、マンハッタンとニュージャージー州を結ぶホランドトンネルが現地時間の7日午前5時に全面開通すると発表した。

ニューヨーク州は6日夜の時点で35万世帯が停電し、ニューヨーク市などの2万世帯については復旧までさらに時間がかかる見通し。ニュージャージー州も56万6000世帯が停電しているが、同州最大の電力会社は6日までに87%の電力が復旧したと発表、7日午前までに90%の復旧を目指すとした。

ニューヨーク市南部のスタテン島では13万9000世帯以上が被災し、東部のクイーンズ地区でも住宅や樹木が倒壊するなど大きな被害が出ている。同日までに確認された米東部の死者は110人に上った。

7日は低気圧の接近で強い雨と高潮、強風が予想され、被災地が再び洪水に見舞われる恐れもある。 ニューヨーク市長は7日午後までに、すべての公園やビーチを閉鎖するよう命じた。都市部は寒波に覆われて6日朝の気温が氷点下に下がっている。

</転載>


 ま、アメリカは、過去の大停電の教訓を活かせなかったのでしょう・・・。過去の教訓を活かし送配電網に改善の手立てを打っていれば、今回のような台風に見舞われようとも、被害はもっと限定されていたように思えます。

 で、話は戻りますが、東京都の今回の試みの成果によっては、従来の送配電網の在り方を「ブレーク・スルー」する道筋も見えてくるワケです。



 既存の地域ごとの電力会社の電力供給網(上)の中に、新規の小規模発電業者が参入した場合(下)・・・



 小規模発電業者をA・B・C・Dとすると、既存の電力各社も、いずれはこれらのグループの一員となります。そして、既存の送配電網に電気を乗せるための電力統合(中継)施設と、送配電線を保守・管理する組織に分離されるワケです。

 ドイツの場合は、既存の大手電力会社が送配電網の利権を手放さなかったために、新規の小規模発電会社の撤退を招いたワケですから、日本はその二の舞にならないよう、送配電網は国の管理下に置く方が無難でしょう。

 各電力会社の「送配電部門を公社化」して、業務を継続してもらうのが得策かと・・・。

 一方、電力の統合施設は既存の電力会社に運営を委ね、同時に、小規模発電業者の電気料金徴収の窓口業務を兼任するのもアリかも知れません。

 最後に自家発電と売電ですが、既存の送配電線を流用するのであれば、基本的に売電は考えないほうがイイように思います。自宅の分の使用電気を自家発電によって賄えるなら、


それで好し!


と、割り切ったほうがイイでしょう。余った分の電気を売ろうと考えても、従来型の送配電線である限り、例の「同一バンク問題」が障害になるのが目に見えているからです。

 普段は給電を止めて自家発電だけで電気を賄い、太陽光発電パネルが壊れたとか?の緊急の場合には給電を再開できるような、フレキシブルな送配電の体制が構築できればイイのではないか?・・・と、ワタシ的には思う次第です。はい。 




人間ナメんなよ!
 
 
でわっ!
 

2012年11月4日日曜日

戦争は犯罪の延長ダw


 前回、「麻薬市場の撲滅」ということに少し触れましたが、戦争と麻薬というのも、古くは「アヘン戦争」の頃からの永wwwい関係にあるワケです。

 現代でも麻薬の売買による収益が、南米などでの「テロ組織」の活動資金源となっているのはニュースでも目にしますし、旧大日本帝国軍の麻薬ビジネスを引き継いだ中国国民党軍の残党が、あの、「ゴールデン・トライアングル」を築き上げたというのも有名な話です。

 このように「戦争と麻薬ビジネス」はとても近い関係にあるようで、ひょっとしたら?地球上から戦争が無くなれば、麻薬ビジネスも自然消滅するのかも知れません。

 別件ですが、麻薬ビジネスと肩を並べる・・・というか、さらに忌まわしい犯罪に「臓器売買」が挙げられます。

 発展途上国などでは犯罪組織の「臓器売買ブローカー」が暗躍し、犯罪組織に誘拐された子供や借金苦にあえぐ負債者が、臓器売買の犠牲者になっている現実があります。

 そういえば中国政府が、「法輪功」の信者に対する弾圧の一環として、逮捕した信者の臓器を売買しているというような記述を「Wikipedia」でも見かけましたが、事の真偽はどうなんですかね?

 「臓器売買」は唾棄すべき犯罪なのですが、この忌々しい犯罪を「根絶」する道筋が日本人によって開かれたのは、同じ日本人として誇らしい限りです。


iPS細胞:臨床研究開始 脊髄損傷は5年以内に
毎日新聞 2012年11月03日 13時53分(最終更新 11月03日 14時16分)

<転載>

 文部科学省は2日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った組織を移植して病気を治す再生医療などの実用化へ向けた行程表を改定した。臨床研究開始のめどについて、慶応大などが治療を目指す交通事故などで起きる脊髄(せきずい)損傷は、17年までの5年以内と明記した。当初目標は16年以降と年限を区切っていなかったが、研究のめどがついたため。

 行程表は09年に策定され、研究進展を踏まえ改定した。理化学研究所などが計画する目の網膜の病気では目標通りの1~2年後に臨床研究を始める。一方で、白血病治療では約3年遅れの7~10年後、角膜細胞移植は約2年遅れの5~7年後になった。

 改定前は昨年実現することになっていた、移植用の安全なiPS細胞作製法では、網膜はめどが立ったとしている。しかし、他の組織はあと2年ほど研究を続ける。山中伸弥・京都大教授がiPS細胞を事前に作り保管する「再生医療用iPS細胞ストック」は2年以内に完成させるとした。立体的臓器組織を作るための技術は、網膜や肝臓などは5年以内、腎臓や肺は10年以内に確立を目指す。

 一方、政府の科学技術政策の方針を決める総合科学技術会議が2日、山中教授も参加して首相官邸で開かれた。山中教授は野田佳彦首相らに対し、知的財産の専門家など支援人材の雇用制度整備や、臨床研究に関わる規制の見直しなどを要請。野田首相はこうした人材の確保や、規制面での薬事法改正を来年の通常国会で目指すとして、支援を表明した。【野田武】

</転載>.


 「ノーベル賞が云々・・・」というよりも、この研究により、「臓器売買」という非人道的な犯罪をこの世界から根絶できる・・・という可能性の方が、ワタシとしては遥かに価値のある事に思えます。

 あとは世界中の科学者が一致協力して、一日も早く「臓器売買」などという「市場」を必要としない世界に変革して欲しいものです。

 同様に「麻薬ビジネス」に対しても、何がしかの科学的アプローチはないものか?と、思ったりするワケですが・・・。

 需要と供給の関係から言えば、現状の麻薬犯罪対策は供給側の根絶を主眼としているワケですが、一時的には供給側の根絶が成し遂げられたとしても、需要がある限り新手の供給者は必ず現れるワケで、需要の根絶こそが根本的な解決になるワケです。

 と、理屈は明快なのですが、さて、どうしたものか?・・・と。

 先にも述べたように、麻薬ビジネスと戦争ビジネスとは相性が合うらしく、してみれば戦争を無くすことが麻薬ビジネスの供給側を叩くことにも繋がるハズで、もし、戦争と麻薬犯罪がいっぺんに無くなってくれるのなら、こんなに目出度いことはないワケです。

 そこで、大きな犯罪(戦争)を否定することが、小さな戦争(犯罪)の減少にも効果があると仮定するならば、


戦争は犯罪の延長である。

 
・・・とも考えられるワケです。

 でもそうすると、軍が麻薬犯罪組織と戦うというのも、何か?矛盾するような気も・・・。


麻薬密売組織セタスの最高指導者を殺害か、メキシコ軍
AFP 2012年10月09日 18:13 発信地:メキシコ市/メキシコ


 結果的に見れば、最終的に利益を得るのは


武器商人


ということになり、であれば尚の事、「戦争の無い世界が、犯罪の無い世界への近道」・・・ですかね?

 さて、またまた別件ですが、


岩上安身 ‏@iwakamiyasumi
連投18 RT @juri_suzuki: 【ジュネーブ国連UPR18】柳原:この場所に多くの子供が住み続けていること。福島の子供の43%の甲状腺に異常が見つかったことなどを報告した。


・・・というツイートが目に入ったワケですが、であれば状況は以前より悪化しているという事です。しかも短期間で。
 

福島県内の子供36%にしこり 福島以外でも甲状腺検査へ 
MSN産経ニュース 2012.8.27 11:24

<転載>

政府は27日までに、福島県以外の全国3カ所で、18歳以下の4500人を対象に甲状腺超音波検査の実施を決めた。東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内の18歳以下の子供を対象に行っている検査では約36%の子供の甲状腺にしこりなどが見つかり、これらが事故による影響かどうかを見極めるためデータを集める。

 内閣府原子力被災者生活支援チーム医療班は「良性のしこりは健康な人にもよく見られるものだが、疫学的な調査がこれまでにない。福島県からできるだけ遠く、放射線の影響がない場所で調べる」と話している。

 同チームによると、福島県内で行っている検査と同様の方法で、来年3月まで実施。日本甲状腺学会などの専門医が担当し、疫学の専門家も加えて結果を検討する。

</転載>


 今日現在も事故原発は、休むことなく放射性物質を周囲に撒き散らしているワケですから、ま、当然といえば当然と言えるワケですが、この現状をどれだけの人が真摯に受け止めているのか?

 そうした日本国内の状況に業を煮やした人たちが、ジュネーブの国連で開かれた国連人権理事会「普遍的定期審査(UPR)」の場で、先のツイートの内容・・・福島の子供の43%の甲状腺に異常が見つかった・・・を、報告したワケです。


「福島住民の健康の権利守れ」 国連人権理事会が勧告
朝日新聞デジタル 2012年11月3日20時0分

<転載>

【ジュネーブ=前川浩之】日本の人権政策について、各国が質問や勧告(提案)ができる国連人権理事会の日本審査が終わり、2日、各国による計174の勧告をまとめた報告書が採択された。福島第一原発事故について、住民の健康の権利を擁護するよう求める勧告が盛り込まれた。

 普遍的定期審査(UPR)と呼ばれ、加盟国すべてに回る。日本は2008年以来2回目で、討論には79カ国が参加。法的拘束力はないが、日本は来年3月までに勧告を受け入れるかどうかを報告するよう求められる。

 福島事故をめぐり、オーストリアだけが「福島の住民を放射能の危険から守るためのすべての方策をとる」よう求めた。日本は、11月中に健康の権利に関する国連の特別報告者の調査を受け入れると表明した。

</転載>


 原発労働者には「原発ぶらぶら病」という無気力症状に蝕まれる人が多いということが、様々な関係者の証言によって知られていますが、Wikipediaで「甲状腺」について検索して、ある程度の因果関係が理解できました。


甲状腺機能低下症

<抜粋>

症状
全身がエネルギーを利用できなくなるため、症状は非常に多彩である。 主な症状は無力感、皮膚の乾燥、発汗減少、便秘、体重増加などである。 全身の活動が低下して無力感を持ったり低体温になる。皮膚も活動が低下して、低体温とあわせて発汗が減少し乾燥する。代謝が低下して皮下に粘液状の物質が沈着して浮腫む。この浮腫みは粘液状物質でできているので粘液水腫と言う。この場合見られる浮腫みは、指で押しても全く圧根を残さない。この浮腫(ふしゅ)はnon-pitting edemaのひとつである。腸管も活動が低下して便秘になる。活力の低下により精神活動も緩慢となり、偽痴呆を呈することがある。心臓も活動が低下して徐脈になる。心臓への粘液状物質の沈着も見られ、不整脈の原因となる。

本症で問題となる症状は早老による動脈硬化などである。 また子供のクレチン症の場合は生育に必要な甲状腺ホルモンが欠如するので、発育障害や知的障害にいたる場合がある。

甲状腺機能低下症の症状としては、うつ症状、鼻閉、便秘/腸閉塞、多関節炎が非定型的で見逃されやすく、注意を要する。

</抜粋>


 つまり「甲状腺」は、体に活力を行き渡らせる役割を担っており、成人はもとより、成長段階の子供にとっても重要な器官なワケです。


「甲状腺ガンの早期発見と診断治療法」より

 上記のように、福島の子供たちのほぼ半数近くが甲状腺に異常が見られたとすると、これは只事じゃないワケでしょ?福島の子供だけに止まらず、首都圏の子供にしても同様の調査は必要とされます。

 で、法的拘束力があろうが無かろうが、原発事故と人権問題が関連付けられたという事実は認めなければなりません。ひとたび原発事故が起これば、人権が侵害される恐れもあるワケです。

 それは「居住の自由」であったり、「移動の自由」であったり、人間が活動する上での「根本的権利」なワケです。

 原発の継続を「核抑止力」の面から語る論客がいますが、早い話が「兵器」として見ているワケですよね?原発を。であれば原発推進派の言い分は、


日本も核武装しましょう!


・・・と、宣言しているワケですよ。ワタシは日本の核武装には反対です。「ヒロシマ」や「ナガサキ」で、戦後延々と「世界平和」、「核無き世界」を訴え続けてきた日本の努力を水泡に帰すものであり、戦没者の方々の鎮魂をも踏みにじるものだからです。

 加えて先に述べたように、「核武装」なんて「武器商人」を喜ばせるだけであり、「犯罪」に加担するのも同じだと考えるからです。

 それよりも、件の「iPS細胞」の研究を発展させれば、「甲状腺」の機能回復も可能になるワケでしょ?その方が数年後の日本にとってよっぽど有益です。

 で、iPS細胞の研究は日本だけで囲い込むのは止めて、「リナックス」のようにオープン・ソース化すればそれだけ研究の進展速度も速まり、「甲状腺治療」の恩恵を受けるのも、日本だけでなく世界中に広がるワケですから、文科省がつまらない色気を出して、世界的な財産である「iPS細胞」の価値を台無しにしないで欲しいと切に願うものです。


原発やめますか?人間やめますか?




人間ナメんなよ!


でわっ!
 

2012年10月18日木曜日

そうめん流しの落とし穴


 現在、「国民の生活が第一」がドイツに、脱原発に向けてのケーススタディとして視察に訪れていますが、ドイツの電力事情も若干日本と似通った面が見受けられます。Wikipediaを参照すると・・・


<引用>

ドイツ

ドイツでは、自由化前、英国やフランスのように国有の独占的な電力会社は存在せず、垂直統合型の8大電力会社を中心に、自治体で運営する中小規模の電気事業者や地域エネルギー供給会社によって、電気の供給が行われてきた。

EU電力指令を受けて1998年にエネルギー事業法が改正されて自由化が行われ、発電部門の参入規制緩和や送電部門の会計・機能分離が行われた。特に小売分野は一挙に全面自由化された。送配電網の利用料金(託送料金)については、当初は他のEU諸国と異なり当事者間の交渉に委ねられた。

ドイツでは規制の実効性が低かったため、既存の事業者が高い託送料金を設定したことが原因で、新規参入者はほぼすべて撤退し、電力価格は2000年には上昇し始めた。また合併・買収が相次ぎ、8大電力体制が4大電力体制に移行し、寡占化が進んだ。そこで市場の競争状態を改善するため、託送料金については2005年から2008年末まで連邦系統規制庁(Bundesnetzagentur)による事前認可が必要となり、2009年からは独占者に価格引下げのインセンティブを与える規制が行われている。また、大手電力会社の送電系統運用部門は別会社化された。

</引用>


 「垂直統合型の8大電力会社」というのがどういう組織体系なのかは不明ですが、日本に置き換えれば北海道電力から沖縄電力までの、各地域の電力会社のような体制ですかね?

 で、1998年(わりと最近)に電力自由化に踏み切ったワケですが、以前にも書いたように電気の供給において「要(かなめ)」になるのは、


発電側よりも送電側


になるワケですよ。

 最終的に各家庭に引き込まれる配電線を押さえているところが一番強いワケで、ドイツの場合、配電網を押さえている既存の電力会社が電気の託送料金を高めに設定したことで、商売にならないと見込んだ小規模発電業者は撤退し、撤退した企業の買収が却って電力市場の寡占化が進むという事態を招いたワケです。

 以上のことは日本が電力自由化に踏み切るときにも十分起こりうる事態なワケで、ドイツではこの事態に対処するために送電部門を電力会社から分離したワケですが、民間企業である限り利益を優先することを考えれば、十分な対策とは思えません。

 送電系統を民間任せにすれば、北米大停電のような事態が起こる可能性が増すように思えるワケで、送電網は道路のような「社会インフラ」であると考えれば、国および自治体が責任を持って管理する「公社化」するのが妥当なように思えます。

 さらに一歩進んで、今後「自家発電」が解禁された場合のことを考えると、今回の「国民の生活が第一」のドイツ視察の目的は「脱原発」に向けたケーススタディであり、太陽光発電、風力発電などの「再生可能エネルギー」への移行を模索する目的もあるワケで、つまり、「発電側」がメインテーマになるということなんでしょう。
 
 ま、ワタシとしては「ガスコンバインドサイクル」の発電設備が一番現実的であり、スグにでも「脱原発」に対応できるのでイイと思うのですが、「燃料コスト」が常に取りざたされるワケです。

 で、太陽光発電をTVコマーシャルなどでガンガン宣伝・推奨しているワケですが、太陽光発電、風力発電などの小口発電(自家発電)を推奨するための「電力買取」にも、チョットした「落とし穴」があるワケです。

 自宅の屋根に取り付けた高額の太陽光発電パネルの「元」を取ろうと「売電」を考える人がほとんどだと思いますが、「売電」するということは、送電線に電気を逆流させるということなワケです。

 「そうめん流し」に例えると、従来は上から流れてくる「そうめん」を各家庭で食べているだけだったのが、自宅で「そうめん」を打つようになったので、余った分を「そうめん流し」に逆流させるようなものです。そうなるとどうなりか?

 「そうめん」の逆流が少しであれば問題ないのですが、たくさんの「そうめん」が逆流するようになると、そうめん流しの「樋(とい)」が詰まり、逆流=売電ができない状態になるワケです。これを専門用語で「同一バンク問題」と言います。



余剰電力があっても売電できない場合があると聞きました。どんな場合でしょうか?
太陽生活ドットコム


 ま、そうしたワケで、太陽光発電が家庭に普及すればするほど、特に都市部などでは「同一バンク問題」は避けて通れなくなり、余剰電力の売電によって太陽光パネルの設置費用を少しでも回収しようと考えている人は、目論見が外れる公算が大なワケです。

 これは風力だろうと水力だろうと全ての余剰電力の買取に関して同じなワケで、自家発電を志す人はまず、「小口の売電」はハナから考えない覚悟が必要かも知れませんし、あとはアレです、「同一バンク」にならない送電技術が開発されるのを待つしかありません。

 以上のような状況を鑑みれば、「再生エネルギー」への移行というものがそう易々と実行できるものではないことが分かりますが、もう一度「原点」に立ち戻ってみると、電力インフラは「発電側」と「送電側」に分けられるコト。原子力発電は「発電側」の問題であるコト。「発電側」が立派でも「送電側」が貧弱では、インフラとしては未熟であるコト。逆に、「送電側」が整備されていれば(例:スマートグリッド)、「発電側」の非力を多少はカバーできるコト。・・・等々があげられます。

 で、話はリトアニアに飛ぶのですが、今回国民投票によって原発建設に60%の国民が反対し、日立の原子炉輸出も先行きが「?」になってきたワケですが、「だったら、ガスコンバインドサイクル発電所を売り込みなさいよ。」と、言いたいワケです。


リトアニア 原発計画当面は推進 第1党の野党党首言明
東京新聞  2012年10月17日 朝刊


 原子力発電所より遥かに安い費用、短い工期で発電所が立ち上がるのは、リトアニアの人たちの望むところでもあるでしょうし、原子力発電所用に見積もった費用の浮いた分を送電網の構築にまわせば、さらに多くのリトアニアの人に喜ばれるんじゃないですかね?


商売人冥利に尽きる!


とは思いませんかね?

 もっとも、リトアニアの政治家も日本の政治家と似たり寄ったりで、


「国民投票は国民の助言であって、命令ではない」


などと世迷言をホザいてますが、リトアニアの憲法には日本国憲法と違い、


主権在民


が明確にされていないのでしょう。「主権在民」であれば国民投票の結果は、ほぼ、「国民の命令」に等しいハズですから。

 ま、それはソレとして、ロシアから購入している天然ガスのコストが経済の足を引っ張るのであれば、例の?「オオマサガス」を天然ガスにブレンドして使用すれば購入量は半分になるワケですよね?


OHMASA-GAS成分解明




 ま、この「50/50」のブレンドガスで、日立のガスコンバインドサイクルタービンを回せる保障はワタシにはできませんが、実験してみる価値はあるんじゃないですがね?また日立なら、「オオマサガス」対応のガスタービンすら開発できると信じてますケド・・・。日立でダメなら石川島とか・・・?どうですかね?

 いずれにせよ「金儲け」だけでなく、商品を売った後も感謝されるような「商売」をしなければ、特にこれからのグローバルな世界・・・すなわち、良い情報も悪い情報も、瞬時に世界中に広がる時代には生き残れないんじゃないですかね?

 「遠くの国」という概念はますます薄れ、中東で起きている出来事であろうと、リアルタイムで状況を知ることが可能になっている、そんな時代にワタシたちは生きているワケですから。


シリアに平和を!アラブに平和を!



人間ナメんなよ!


でわっ!

2012年10月7日日曜日

鉄の玉と木の玉、どっちが早く落ちる?


 あるところで「珍妙」な説を目にしたワケですが・・・。


目からうろこ!痛快で素晴らしすぎる演説!中学生にもわかる!小山和伸




 で、小山和伸という御仁はどこのどなたか?というと、動画の解説文に書かれていましたw。

<引用>

素晴らしすぎます!小沢一郎 鳩山由紀夫への批判で、非常に解りやすく、的を射た、痛快な演説でした。

平成22年2月2日 東京・日比谷公会堂:「頑張れ日本!全国行動委員会」結成大会での小山和伸(神奈川大学教授)の演説です。

「鳩山の命守りたい」「小沢の勝手な多数派の論理」をバッサリ。

小沢一郎の一般国民を尊重する考え方など毛頭無い心根の悪さを見事に言い当てています。

</引用>


なんと!


神奈川大学教授


だそうで、会場の聴衆も小山教授の熱弁にいたくご満悦のようで、慢心の笑顔で拍手を送っております。

 が、ワタシとしては、教授の説明(説得?)に疑問を持ったワケです。


本当か?


 恥ずかしながら、ワタシの「直感」としては「鉄の玉の方が早く落ちる」ように思えたもので・・・。


自由落下と空気抵抗


 「重力加速度」の説明はアレとして、「空気抵抗」の存在を無視してるんじゃないかとチョットばかり調べてみたら、便利なものがありました。


Excelによる自由落下する球の終端速度の計算


 さっそくエクセルをダウンロードし、鉄の玉(直径30cm)、木の玉(直径30cm)のそれぞれの条件をエクセルに代入してみるに、直径の項は30cmで同じとして、密度が鉄の場合は7.85g/cm³、木の場合は重めに見積もっても0.85g/cm³としました。


比重データ


 上記データをダウンロードしたエクセルの「直径」と「密度」の項目に入力すると、下記の結果が得られます。


鉄球の場合

直径 300 mm
密度 7.85 kg/m³

気温 25 ℃
気圧 760 mmHg

空気の粘性係数 18.2 ×10-6Pas
重力加速度 9.81 m/s²

v1  21156.18132 m/s
v2  28.40859726 m/s
v3  7.688388622 m/s
終端速度, v = 7.688388622 m/s


木球の場合

直径 300 mm
密度 0.85 kg/m³

気温 25 ℃
気圧 760 mmHg

空気の粘性係数 18.2 ×10-6Pas
重力加速度 9.81 m/s²

v1  2290.796703 m/s
v2  6.453806934 m/s
v3  2.529938487 m/s
終端速度, v = 2.529938487 m/s


 単位系がゴチャゴチャしてますが、要は同じ大きさの鉄球と木球を、同時に「大気中で自由落下」させた場合、その終端速度には歴然とした違いがあるというワケです。結果として、


鉄の玉の方が早く落ちる!


という結果が得られたのですが、この結果が正しいとするならば、小山教授に言いくるめられて「鉄の玉が早く落ちる」という「自分の直感」を翻してしまった小学生は、謂わば「見事に洗脳されてしまった」と言えます。

 同時に、この講演会場にいるどれだけの人たちが疑問を持ったのか?


大学教授の言うことだから。


・・・と、無防備に受け入れてしまっているようにしか見えませんが、コレと同じことが過去、そして現在も、「原発推進派」によって繰り返されているワケですよ。


何が正論なのか?


 それを見極める努力をしなければ、「口先だけの連中」にイイように振りまわされるだけなワケです。


日本国憲法

第三章 国民の権利及び義務

第十二条
 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。


 みんな仕事を抱え忙しいワケですが、それでも以前・・・インターネットが無かった時代に比べたら、今のワタシたちはとても恵まれています。こうして「疑問」を持ったら即座に確かめることが可能な環境が整備されているのは、本当に素晴らしいことです。

 今まで情報を管理、独占してきた「旧世界の住人」にしたら忌々しい限りでしょうが、この環境があればこそ、


不断の努力


をするにしても、以前より遥かに少ないエネルギーで済むワケです。

 この動画は一例として取り上げただけなので、とくに論評する目的はありません。ただこの会場で、何も考えずに?小山教授の演説に拍手を送る聴衆の姿と、現在の領土問題にかこつけ「愛国心」を煽る論調および、無防備にそれに同調する人たちの姿が重なって見えたまでです。



人間ナメんなよ!


でわっ! 


追記:

空気抵抗有する自由落下
(距離から計算)

 上記のWEBサイトでも自由落下の計算ができます。小山教授の言うように「形が同じで大きさが同じ」だとすると、空気抵抗は同じになるワケで、あとは重さだけを100Kg、1Kg、と条件を変えて25m落下した場合の結果を見ると・・・



 やっぱりその差は歴然としているワケで、何で?大学教授が平気でウソつくかなwww?orz

2012年5月7日月曜日

見上げればwスーパームーン

    
 現在、月が地球に接近しているというコトで、「スーパームーン」と呼ばれるらしく、ニュースでも取り上げられています。


地球に最も近い満月「スーパームーン」
世界各地で観測

2012.05.07 Mon posted at: 11:32 JST / CNN.co.jp




<転載>

スーパー・ムーン
日本の地震の原因なのか?

4.05.2012, 18:18 / V.O.R.


ロシアで人気のある若者向け「コムソモーリスカヤ・プラヴダ」紙によれば、近いうちに地球上で、流星雨と今年最大の月が観測される可能性があるという。このスーパー・ムーンによって、地震が引き起こされる恐れもあるとの指摘が伝えられた。

5月5日から6日、月と地球との距離は今年で最も近くなる。これが満月と重なる場合には「スーパー・ムーン」と名づけられる。月の重力が地球に与える影響が大きくなり、地中でのプロセスに予期できないことが起こる可能性もある。

例えば、2011年3月19日のスーパー・ムーンの数日前には、日本で大規模な地震が発生した。ロシア南部のスタヴロポリ地方で2012年5月2日に発生した地震も、スーパー・ムーンによって引き起こされた可能性がある。

</転載>


<転載>

日本 千葉県でM4以上の地震が発生
「スーパー・ムーン」に関係はあるか

5.05.2012, 13:01 / V.O.R.


https://twitter.com/#!/earthquake_jp によると、今千葉県東方沖にて 最大震度2(M4.5)の地震が発生。 震源の深さは37-40km。

VORが昨日伝えたように、あるロシア専門家の意見で、地震はスーパー・ムーンによって引き起こされた可能性がある。

5月5日から6日、月と地球との距離は今年で最も近くなる。これが満月と重なる場合には「スーパー・ムーン」と名づけられる。月の重力が地球に与える影響が大きくなり、地中でのプロセスに予期できないことが起こる可能性もある。

</転載>


 で、月が地球に接近すると「月の引力」の影響で、地球の地殻に影響を及ぼし地震を誘発する可能性がある。・・・というのがV.O,R.の社説・・・というか、ロシアの専門家・・・というか、そう考えている人も多いようなのですが、


どうなんですかね?ジッサイ?


 というワケで、とりあえず月の引力を計算してみました。


 上の式の各項に数値を代入すればイイだけですが、万有引力定数 = G は、6.674 x 10^-11に丸めることにし、万有引力定数の次元 [m^3・s^-2・kg^-1] をニュートン単位 = N [kg・m/s^2] を用いて [N・m^2・kg^-2] という単位にしました。

 計算にはweb上に公開されている関数電卓(web2.0calc)を使用しましたが、使ったカンジではなかなかスグレモノです。


 で、計算式{F = G × m₁ × m₂/ r^2}に具体的な数値を代入しますが、月との比較のために太陽に関するデータも代入し、それぞれを比べてみます。

m₁:
太陽の質量 = 1.98892 × 10^30 [kg]
月の質量 = 7.36 × 10^22 [kg]

m₂:
地球の質量 = 5.9742 × 10^24 [kg]

r :
太陽と地球の平均距離=約150.000.000.000 [m]
(地球軌道の半径)
地球と月の平均距離 = 約384.400.000 [m]
スーパームーン のとき = 約356.577.000 [m]

G :
万有引力定数=6.674 x 10^-11 [N・m^2・kg^-2]

 で、得られた結果が、


太陽の引力 :
Fs = 35,245,263,082,816,000,000,000
≒ 35,245 x 10^18 [N・m^2・kg^-2]

月の平均的な引力:
Fm = 198,598,981,160,146,872,675
≒ 199 x 10^18 [N・m^2・kg^-2]

月の接近時の引力:
Fm' = 230.800,699,422,534,863,748
≒ 231 x 10^18 [N・m^2・kg^-2]


 という「数値」になったのですが、先ず、太陽と月の引力を比べてみると、太陽の引力の方が月の平均引力よりも、約177倍も強いということが分かります。

 次に月の平均引力と接近時(スーパームーン)の引力の比較ですが、その差は平均引力の約 15% 増しとなります。

 で、圧倒的な太陽の引力に捉えられ、地球は太陽の周りを回り、さらにその地球の引力に捉えられた月・・・という関係のなかで、じゃあスーパームーンの時の、増加した月の引力


どれ程の力なのか?


となると、皆目見当がつかないワケです。はい。

 ちなみに具体例として“Wikipedia”には・・・


【質量1000 kg の物体が1 m 離れて引き合う力は約 6.7 × 10^−5 N であり、大体地球上の6.8 mg の質量の物体に働く重力に等しい。】


と記されえていますが、要領を得ません。月の軌道が平均軌道より、月の直径にして8個分地球に接近すると、それに伴い月の引力が約15%増加することは計算により導かれるのですが、じゃあそれが、地震を誘発する力として十分なのか?・・・と。

 昨年末にどこかのTV局の番組で、地球から月までの距離を「体感」するコーナーがありましたが、それを見て


えっ?そんなに離れてるの?


と、今更ながら驚いたのですが、潮の干満だとか、夜空に浮かぶ見慣れた月の姿から、月ってもっと近くに在るものと、ずっと錯覚していました。


 しかし、ジッサイはこんなカンジらしく、右側の人が持っているのが月で、左側の人が持っているのが地球です。紐の長さが地球と月の間の距離になります。この教材はAmazonでも購入可能で、宇宙的スケールを「体感」するにはイイ教材だなあ・・・。と。


環境地球儀 ブルー テラ


 で、この教材に見られる地球と月の距離感が、月の直径8個分内側に寄り、月の引力が15%増したところで、地球に地震を誘発しちゃうワケ?・・・と、「体感的」に腑に落ちないワケです。はい。

 月の引力の強さを具体的に測定可能な計器(例えば歪み計?)とかあれば、ワタシのこのモヤモヤも解消されるんですケドねw。



人間ナメんなよ!


でわっ!

2012年4月27日金曜日

ホンダ、キターーーッ!!!

        
 イヤね?前々から「自家発電」を推奨してきたワケですが、ま、諸々の事情(旧来の悪弊)もあり、簡単にはいかないだろうとは思っていたワケですよ。少なくとも行政による主導はありえず、個人がゲリラ的に自家発電に取り組み、やがてそれが一般家庭に普及可能なレベルにまでこなれた頃、行政側としても「なし崩し的」に自家発電を認可せざるを得ない状況になる。・・・というのがワタシが描いていた「ヴィジョン」なワケです。

 ただこの場合、どうしても或る「ブレーク・スルー」が重要となるワケです。それは、「私利私欲を捨てる」という、人間にとって恐らく最も困難な「ブレーク・スルー」が・・・。

 例えばLinuxというOSがありますが、アレ、「ソース」はタダ・無料なんです。ネットに接続すれば誰でも自由にダウンロードできます。で、その「ソース」を基にした各種のLinuxOSが、「販売」されているワケですが、ま、「ソース」に機能を追加した「労力」を「商品」にしているワケです。

 で、それはそれで誰も非難することはできません。何を商売にするかは個人の自由であり、周囲が強制するものでもありません。ただ、Linuxの原作者の意向・・・「みんなで自由に使ってください」に共鳴するのであれば、やはり、「お金を取る」というのは如何なものか?とも思ってしまうワケです。

 つまり、Linuxの原作者や、青森県立名久井農業高等学校の園芸部員のような、「利権、技術を囲わない」という、精神面での「ブレーク・スルー」があってこそ、自家発電も社会に浸透していくだろうと思っていたワケです。

 ま、いずれそういった「新人類」が世の中を変えていくことになるんでしょうが、それまではワタシのような「旧人類」が、もう暫くはジタバタしなければならないんでしょう。

 前置きが長くなりましたが、こんな記事を目にしました。


ホンダ、プロパンガスで発電するポータブル発電機


 記事を要約すると、ホンダがプロパンガスで使用できる発電機の販売を始めたという内容で、「エネポ」のガスボンベ対応を願っていたワタシとしては・・・


ホンダ、キターーーッ!!!


・・・という感じです。ま、「エネポ」じゃなくて別な機種なのですが、プロパンガスボンベ対応により、連続運転時間も、LPガス50kgの場合で約100時間までと、「エネポ」のカセットガス方式の2.2時間とは比べ物になりません。ほぼ丸4日間の連続運転が可能であり、災害時の時間稼ぎとしては十分なスペックでしょう。




 ま、これはほんのスタート地点に過ぎません。「自家発電」という意識にみんなが目覚めるイイ機会になると思いますが、「電力各社」や「経産省」からの「圧力」が掛かるのでは?・・・と、若干心配です。

 で、ホンダとは別にもう一社ワタシが注目しているのが、「日立」なワケです。日立エンジニアリング&サービスで所有する「鶏糞メタン発酵発電システム」ですが、これって「人糞」にも応用可能なんじゃないですかね?


 3.11直後、被災地ではあらゆるインフラが寸断され、当然、水も無いことから「トイレ」が大きな問題になったというレポートがありましたが、衛生管理は「文明人」の嗜みのようなもので、いたるところに汚物が散乱するような環境では、自分が文明から取り残されたかのような情けない気持ちにもなるでしょうよ。

 そこで!「鶏糞メタン発酵発電システム」を、「人糞メタン発酵発電システム」に改造?した設備を各自治体の指定避難所に設置すれば、「トイレ」の問題と災害時の発電が一挙に解決する・・・と、思うのですが、如何なものでしょうか?


 もっと欲を言えば、ま、4トン・トラックのコンテナサイズにまでスケールダウンして移動式になれば、災害が発生した場合、要所々に配備可能になるし、また本件は「自衛隊の後方支援」としても有益な案件に思えるワケですよ。だいたい戦場とかの「トイレ」はどうしてるんですかね?みんな「野ソ」ですか?ヘタしたら「地雷を踏んだらサヨウナラ」になるワケでしょ?危ないなあ・・・。


地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)
一ノ瀬 泰造 (著), 馬淵 直城 (解説)


 何度も繰り返しますが、「ヴィジョンを持て」ということです。


未来を描け!


・・・ということです。みなさんワタシなんかより、ずっと頭がいいハズなんだから・・・。



人間ナメんなよ!


でわっ!