私たちの望むものは 岡林信康
「私たちの望むものは 生きる苦しみなのだ」「私たちの望むものは あなたを殺すことなのだ」のフレーズにドキリとさせられるのですが、考えてみれば「ワタシたち」の生活全般、どこかのだれかの「犠牲」の上に成り立っていると云う事を忘れてしまい、「自分さえ良ければ」と、ひとりよがりな考え方にいつの間にか陥っていることに気づかされましたわ。
相次ぐ従業員の自殺 中国Foxconn工場の怪
<前略>
本当に待遇は良いのか? 「南方周末」の記者が潜入取材
若者に人気があるリベラル派新聞、南方周末は、Foxconnの深セン工場に、インターン記者を約1カ月間送り込み、工場を潜入取材した。これを英語圏に伝えたGizmodeによると、長時間立ったままの単純作業、短い休憩時間など過酷な労働環境が浮かび上がってきたという。
また、入社時に、長時間労働になることに会社側は責任を負わないということを書面で求められたことなどを伝えている。初任月給は900元(約1万2000円)からで、都市部の最低賃金レベルにあたる。iPhoneなど彼らが作った製品は、自分ではとても手が届かない高根の花なのだ。Foxconnは事件を受けて賃金の引き上げを発表している。
<後略>
モデルのナオミさん出廷へ ハーグ国際戦犯法廷
<前略>
同法廷は6月末、キャンベルさんに対し、7月29日に出廷するよう要請していた。内戦で反政府勢力を支援したとして、人道に対する罪に問われた元リベリア大統領のテーラー被告から97年、ダイヤモンドを贈られたか否かの証言を求める。
<後略>
「ワタシたち」は「善」で、「彼ら」は「悪」なのか?「資本主義」は「善」で、「共産主義」は「悪」なのか?「キリスト教」は「善」で「イスラム教」は「悪」なのか?「こっちから」の見方は「善」で、「向うから」の見方は「悪」なのか?
答えなんてそう簡単には見つけられないでしょう・・・。いや、ひょっとしたら、みんな既に気づいているのかも知れません。本当はどうしたら良いのかを。しかし、今までの社会システムの大幅な変更と、それに伴う自分自身の生活の変化を、心情的に受け容れられないのが本当のところかも知れません。
憚りながらワタシの自論を言わせて貰うなら、「調和」は「善」で「不調和」は「悪」だと云うことです。何故、世界中で紛争が絶えないのか?それは「不調和」がそこにあるからです。簡単に言えば、10%の人たちが世界の90%の富を独占している。これこそが「不調和」の根源です。そして、そうなる様に世界のシステムは作られている?いわんや日本社会をや。したがってこの「不調和」を取り除かない限り、世界中の「ワタシたち」が心安らかに暮らせる日はやって来ないように思えるワケです。はい。
こればっかりは時が熟して、大多数の人が社会システムの変更を受け容れる準備が出来るまで待つしかないのでしょうし、それまでは現在ガタガタの社会システムを誤魔化しながら、何とかやっていくしか無いのでしょうが、遠からず現在のシステムが崩壊するのは目に見えています。と言うか、「ワタシたち」の知的レベルが向上すれば、自然と社会システムも成長するのが、ま、自然の理と言うか必然にも思えるワケで、みなさん必要以上に社会の変化を恐れるのもどうか?と。
ワタシは預言者でもナンでもない「ただの石ころ」なので、社会の変革がいつ起きるかなんて知り得ません。ただ、その時に備えた心構えだけはしておいた方が無難でしょう。多分、産業革命で蒸気機関が発明されるまで、馬車が無くなるなんて誰も想像できなったのでしょうが、ジッサイその時は来たのです。
そして、新しい社会システムを「ワタシたち」が受け容れた時、と言うか「ワタシたち」が構築できた時、「会社」とか「仕事」の存在意義も根本から問い直されるようにも思えます。
ところで本日は投票日なワケですが、2007年の時点で実は自民党はボスに見限られていた様に、今にしてみれば思えるんですけど・・・ドデスカネ?
でわっ!