今までの「流れ」をざっと振り返ると、
>民衆が蜂起、ムバラク大統領辞任要求デモ。
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>ムバラク大統領、辞任拒否。デモ崩しに私服警官投入?
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>ムスリム同胞団は、「革命」勢力に協力。
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>エジプト軍は、武力鎮圧に消極的。
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>スレイマン副大統領への権限委譲の妥協案。
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>民衆の妥協案拒否により、デモ鎮静化失敗
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>米海軍、スエズ運河に展開?
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>アメリカは、エジプトの民主化を一貫して支持。
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>ムバラク大統領、カイロ脱出。
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>スレイマン副大統領に代わり、軍部が全権掌握。
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今ここ。
で、最終的に「全権掌握」したのは「軍」なのですねえ。しかも、エジプト軍のパトロンはアメリカ。この事が何を意味するのか・・・。アメリカがエジプトの「革命」を煽ったワケも見えてきます。表向き「反米」を装いながら、蓋を開けてみたら・・・。
まあ、ワタシの勝手な憶測なのでご容赦いただくとして、状況的に見て、誰が最後に利を得たかというと、「軍」≒「アメリカ」ですmmm。(現状でわ)
<追記>
NY株、2年8カ月ぶり高値 エジプト情勢好感
米景気回復、期待高まる
2011/2/12 7:29
(確か今月、新ドル札への切り替えが行われる予定でしたよね?)
</追記>
この先、事態はどう推移するのか?ムバラク氏が権力の座に固執できたのも、彼一人の力ではない様に思います。一緒に「甘い汁」をすすっていた「エジプトの特権階級」の後押しがあったればこそ、ずるずると辞任を引き伸ばしていられたのでしょうが、「ムバラク氏に代わる権力の後押し」が現れれば、「金勘定に長けた人たち」は、サッサと「損切り」をするでしょう。まるでイラクの故フセイン大統領のようですな。
つまり、ムバラク氏一人に責任を被せて、既存のシステム(特権階級)は温存される可能性が非常に高いということです。そして彼ら特権階級の保護者がアメリカ=エジプト軍だとしたら、今回の民衆による「革命」は完全に「失敗」と見ることができます。ワタシ的には。「早熟」であったと。
ま、これからエジプトでは選挙が行われるはずですが、エジプトの庶民が未来を描けるか?という点に全てが掛かっているでしょう。そして選挙によって、庶民の声を政治に反映させることが出来たときこそ、「真の革命」、「真の民主主義」が達成されたと言えるのでしょう。
もうね?聞き飽きた(見飽きた)かも知れませんが、シッカリした「未来」を描くためにも必要なのが「学習」であり、「自分の頭で考える」とういう姿勢です。その為にインターネットを活用しましょうと、繰り返しているワケですが、ツイッターや、フェイスブックは、基本は情報交換のツールであり、情報=学習ではありません。情報を疑うところから学習は始まるのだと思う次第です。はい。
いずれにせよ、ムバラク氏の追放は、「真の革命」に向けてのチャンスを掴んだという点においては、とても価値のあることには間違いないのですが・・・。
でわっ!