2012年7月1日日曜日

「原子力村」はデカイ!


 これを見るとア然としてしまうワケですが、「原発」に係わる行政組織はまるで「蜘蛛の巣」のようです。

 関連機関は全ての省にあまねく行き渡り、一体全体、それぞれがどう「連携」しているのか?また、「最終決断権」や「責任」が、どう「分担」されているのか?が、よく見えてきません。


原子力関係行政組織
(平成 20 年 12 月末日現在)



 はっきり言って、政治家は原子力に関してシロウトなワケですから、その「安全性」などの確かな判断ができるワケがありません。



 そうなると、管理者としては役に立たないワケです。「部下の仕事の内容」も知らないワケですから、「自分の判断」などと口にすること自体がオカシイことになります。

 「安全」を判断したのは、自分ではなく他人なワケですよね?それを受け売りしてるだけでしょ?





 別に「野田首相」に、今から「原発」について勉強しろと言う気はありませんし、その他の大臣にしても同じ。「大飯原発」の再稼動を、「安全です」と政府に報告した、


責任者出て来い!


と、言いたいワケですよ。電力会社ですか?いえいえ、電力会社が「原発」の全てを知っているワケではありません。「原発」を一番良く知っているのは、「原発」を建設した当事者...「大飯原発」で言えばどこが担当ですかね?


大飯原発 - Wikipedia


発電設備

番号     原子炉形式                             主契約者

1号機   加圧水型軽水炉(PWR) WH   三菱商事
2号機   加圧水型軽水炉(PWR) WH   三菱商事
3号機   加圧水型軽水炉(PWR)          三菱重工業
4号機   加圧水型軽水炉(PWR)          三菱重工業


 そうですか、「三菱」でしたか...。であれば、「大飯原発」のことを一番良く知っている


三菱が「安全」だと言った。


と、解釈してイイんですね?

 政治家にしろ、電力会社にしろ、経済産業省の「原子力安全・保安院」にしろ、「三菱のエンジニア以上の知識」を持ち合わせている人はいないでしょうから、実質、「三菱」が管理責任者の立場になるワケです。

 ということは、「三菱のエンジニアによる安全宣言」を野田首相は信じたワケですね?そう考えなければ、


誰が「安全」だと言ったのか?


が見えなくなります。一歩間違えば「福島」の再来にもなり兼ねないのに、確固たる証拠、資料も無く「安全だ」なんて、フツーの人間にはとても言えません。「三菱のエンジニア」のみなさんも、自分の「良心」に基づき「安全」だと言ってるワケですよね?

 再稼動する前に、誰が何の基準で「安全」だと言ったのか、その辺をハッキリして欲しいですなあ。もし「三菱のエンジニア」が安全だと言うのを受けての再稼動であれば、「国」のチェック機能なんて意味が無いことになります。「第三者」がチェックして、はじめて、安全確認の意味があります。

 しかもその「第三者」は、「三菱のエンジニア」でさえ見落としてしまいそうな些細な危険さえ指摘できるような、「三菱のエンジニア」以上の見識をもったスペシャリストでなければなりません。

 これって、生産現場での「品質管理」の基本ですよね?

 で、現状ではどうも「安全確認」がなされていないままに「再稼動」されようとしているようで、これって「原子力法」に照らし合わせても、違反なんじゃないの?


違反であれば、即刻!「再稼動」は撤回
 

するのが、「法治国家」というものです。




人間ナメんなよ!


でわっ!