2012年2月9日木曜日
人間の盾
昨年の「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
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武器も医薬品も不足=国際社会に支援要請-シリア反体制派
【カイロ時事】在トルコのシリア反体制武装組織、自由シリア軍指導者リヤド・アサアド氏は8日、時事通信の電話取材に応じ、反体制派には「十分な武器や医薬品がない」ことを認めた。これを踏まえ、人道危機に陥る中西部ホムスに対する国際社会の支援を要請した。
同氏は「市民を守ることが最優先課題だが、アサド政権軍に反撃する」と宣言。さらに「シリア国内の活動家もこうした準備に入っている」とし、今後さらに戦闘は激化すると予想した。(2012/02/08-19:02)
</転載>
いよいよ本音?が見えてきた感がありますなあ。「反体制」=「軍事クーデター」側の。
「市民を守ることが最優先課題だが、アサド政権軍に反撃する」
市民を犠牲にすることも厭わないと言ってるワケでしょ?コレ?つまり政権軍との戦闘が最優先なワケで、「先ず戦闘ありき。」であり、行動の理念が見えないワケですよ。
軍事行動を採るのなら・・・例えば、ゲリラ戦のような抗戦方法を採るのなら、軍事施設をピンポイントで襲撃するのが、キューバ革命以来の「王道」であり、ホムスの町の住民を人質、もしくは人間の盾として利用するかの如きは「外道」の成せる業。
日本流に言えば「武士道に背く行為」であり、当然、一般のシリア国民の支持も得られないでしょう。
「十分な武器や医薬品がない」
は?フザケンナ!傷ついた市民を救うための医薬品はあっても、更に市民を傷つけるだけの武器を供給するバカが何処にいる?
顔を洗って出直して来い!
・・・あ、アメリカがいるか・・・。
反政府運動が激化している中部ホムスの反体制派「自由シリア軍」=2011年12月
何より報道が胡散臭いのは、エジプト、チュニジア、リビア?などのケース違い、「フェイスブック」だの、「ツイッター」だのの名前が、一切出てこないことです。
一連の「カラー革命」とやらですか? 「フェイスブック」や「ツイッター」で市民が団結したと、しつこいくらい報道されていましたが、アレですか?シリアにはインターネットが無いワケですか?それともネットが遮断されているなら、それを伝えるべきじゃないんですか?ネット社会の危険性を周知させる為にも。
日本も有事の際にはそうなります。
・・・と、注意喚起の意味でも。
で、ご参考までに昨年の情報ですが、シリアに語学留学している学生さん?のブログに現地(ダマスカス)の情報がありましたのでご紹介します。
<転載>
ダマスカス市内の現状
2011年04月28日 | シリア旅行ガイド
シリア国内のデモの悪化に伴い、国内の語学学校はまだ開いているところもありますが、外国人留学生も自国へ帰国し始める人が多くなっています。
これからシリアに行かれるご予定の方は、外務省の渡航情報を参考にしてください。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2011T089
関連記事:4月18日ワシントンポスト紙から
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ワシントンポスト紙がウィキリークスを引用して18日伝えたところによれば、アメリカは、シリアの反対派が現政権の転覆を行うために、秘密に資金援助していたことが明らかとなった。
その情報によれば、アメリカ国務省は2006年以降、海外のシリア反対派に600万ドル(日本円で約四億九千万円)の資金を提供していた。
提供された資金は、ロンドンからシリアに向けて放送を行っているテレビチャンネル「バラダTV」の資金として使われていた。
バラダTVは、バシャル・アサド現政権への信頼を損なわせることを目的としている。
またシリア国内で反対運動を行う活動資金としても使われていたとみられている。
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一日も早く安全なシリアに戻りますように。
ダマスカス市内の現状 2
2011年09月25日 | シリア旅行ガイド
シリアでのデモの報道が最近少し落ち着いてきました。
ダマスカス市内では、外国人向けの語学学校が、問題なく新しいタームを開始しているようです。
シェイフ・アハマド・クフタロー学院(旧アブンヌール学院)のターヒーリー・コース( アラビア語を解さない外国人ムスリム、ムスリマのためのアラビア語習得コース)では、10月からの新学期に向け、すでにレベル分けのテストも終了し、全学年1クラスづつ、開校する予定です。
外国人のみの学校なので、この騒ぎで帰国してしまった生徒も多く、1クラスにつき、20人以上いたら開校する、という状況でしたが、手続きが終わってみると、各クラス30人は受講者がいたようです。
ダマスカス市内では、観光旅行に行かれた方も問題はなかったですが、ダマスカスから一歩外に出る場合には、ダマスカスの日本大使館などの情報を参考に、デモが行われているような地域に立ち入らないよう、十分に注意してください。
特に、ホムスなどの地方都市や、ヨルダン国境付近の町では、まだまだ混乱した状況が続いているようなので、そういった地域を通らなければならない、ヨルダンから陸路でのダマスカス入りは断念して、飛行機で直接ダマスカス空港まで来てしまう、などの安全対策が必要です。
引き続き、外務省の渡航情報を参考にして、自己責任の元、動かれますように。
ダマスカスの現状3
2011年12月18日 | シリア旅行ガイド
先日の12月15日に、ダマスカス市内に、日本のメディアが入って取材をしました。
街の人々は、大統領批判もなく、明らかに海外のメディアに伝わっている状態が偏っていることがわかります。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00213580.html
ダマスカス市内の様子は、デモが始まる前となんら変わりはなく、治安も今のところ安定しているようです。
街で一番の観光スポットの繁華街を夜に取材していますが、治安も以前と変わらず、夜の外出も普通にできる状態のようです。
現在も、市内の日本人留学生たちは人数は減りましたが、変わりなく、学校で勉強を続けています。
ただ、この映像はダマスカス市内だけのものなので、市外とは異なります。
ダマスカス市外に行かれる方は、外務省の情報を参考にしてください。
一日も早く、シリア全体の治安がよくなり、観光客も戻りますように。
追記:12月23日ダマスカス市内で、ここ最近で最大の爆弾テロがありました。
日本より治安が良いと感じていたダマスカス市内のこんな大規模なテロは、以前は全く考えられなかったことです。
デモの悪化により、政府による国内の治安維持がかなり困難になっているのが浮き彫りになった状態です。
一刻も早い解決が訪れますように。
</転載>
あと、ウmmmさんの過去記事でもシリアの内情を細かく分析していたので、そちらのリンクも。
シリアの危機
2005年10月15日 田中 宇
で、ウmmmさんの分析を読むに、欧米のシリア介入の本意はシリアの先・・・レバノンを押さえることが目的なのかも?とも思えるワケですが、中東は未だに「王族」だの「部族」だのが幅を利かせる世界なワケで、日本に生まれ育ったワタシなんぞには及びもつかない、摩訶不思議な世界なのでしょう。そしてそこに、第三者が付入る「隙」も生まれる。・・・と。
それでも庶民の暮らしというものは世界共通で、ただただ平和な社会、
安心して暮らせる社会、世界
を求めるのではないでしょうか?
人間ナメんなよ!
でわっ!