2012年11月11日日曜日

発送電分離のヴィジョン 2

          
 東京電力が福島に「本社機能」を移転?するそうで、今後の事故原発の事後処理の上でも、妥当な判断だと思います。むしろ(仮)であったにしても、もっと早く対応を取った方が良かったくらいです。


朝日将軍の執務室
「福島本社」設立よりも福島に東電全社移転せよ!


 ま、コレで東京電力も、福島に腰を据えて事態の収拾に当たる体制が整うワケですから、ワタシとしては、それはソレでイイ事だと思います。

 で、ついでに思ったのですが・・・というかアイデアが浮かんだのですが、福島県を、「関東圏+1」ということで、「新関東圏」を構想してみるのもイイんじゃないかと?

 そもそも、関東首都圏の電力消費のために危険な原発を抱え込んでいた福島県に対して、東電管内のワタシたちには、「お金」だけでは片付けられない「義理」とか「恩義」があるワケでしょ?福島県の復興に関しても、東電管内の住民の関心がもっと高くてもイイように思うワケですよ。

 が、ジッサイそれ程の関心が感じられないのは(ワタシが海外にいるせいかも知れませんが)、福島県は「東北」の一部であり、関東圏とは「別世界」のように受け止めている人が多いからのようにも思えるワケです。

 そこで今回、東京電力が「本社機能」を福島県に移転するのに併せて、福島県を取り込んだ「新関東圏」の構想を思いついたワケです。

 で、この際、東電が福島県に新拠点を構築するついでに、全国の「送配電網ブリッジ」も再編成すればイイんじゃないの?・・・と。



 上図(送配電網ブリッジ)はその試案ですが、全国を14のブロックに分け、お互いを最低2本のラインで結びます。これは、「主幹」と災害に備えた「バックアップ」であり、交差する線の多いブロックは、それだけ電力、もしくはエネルギーの供給に恵まれた地区ということになります。

 福島県が新たに加わった関東圏は、ブロックを「関東1」と「関東2」に分け、「関東1」に属する福島県の復興のために必要な電力供給は、5本のラインによって充分確保できます。

 東北電力は「奥羽山脈」を境に、日本海側(東北1)と太平洋側(東北2)に分け、関西も日本海側(関西1)と太平洋側(関西2)とし、九州は火山のリスク(阿蘇山など)も考慮し、「九州1」と「九州2」に分かれます。それと北陸は、新潟を含む北陸4県となります。

 上の図を見ると、「関東1」、「北陸」、「中部」、「関西1」、「四国」にラインが集まりますが、「関東1」は今後の福島復興のために潤沢なエネルギーを供給するのに有利であり、「北陸」、「関西1」は、日本海側のメタン・ハイドレートの利用を見越し、エネルギーの供給基地としての役割を担う上で有利になります。「中部」は工業地地帯を抱えていますので、説明するまでもありません。

 「四国」は「ブリッジ」の構成上ラインが集まってしまいますが、その「地の利」を活かして新たな産業を興すのもイイですし、もしくは、エネルギーの「通行料」を課金して財政の足しにするのも一案です。
 
 で、この「ブリッジ」は、電力に限ったものではなく、ガスなどでも応用が可能であり、要は、災害に見舞われた際に、スグに復旧できる体制の確立にあるワケです。

 そこで、最近よく耳にする「道州制」ですが、ワタシは無知なのでアレなのですが、地方の自治権(独自性)を強くするのはイイとして、強大になった「自治権」を盾に、「自分のことだけ」しか考えない自治体が増えたりしたら、イザ!・・・という時に大丈夫なんですかね?

 つまり、それぞれの自治体が「互助精神」を失ってしまうと、例えば自然災害などで大きな被害が出た自治体を救援するにしても、「自治体間の連係プレー」が速やかに行われるのか?・・・という心配もあるワケです。ま、考え過ぎかも知れませんが・・・。

 日本という「国体」の構成要素としての「自治体」の視点と、日本全体を見渡す「公(おおやけ)」の視点と、ふたつの視点を同時に兼ね備えなければならないワケですが、「道州制」を唱える人たちはソノ辺大丈夫なんですかね?

 ところで、話のスジとは全く関係ありませんが、昔飲んだ岡山県の「蒜山牛乳」・・・


おいしかったなwww!


 つい、思い出してしまったもので。orz




人間ナメんなよ!
 
 
でわっ!