2012年12月3日月曜日
選挙の争点
今更ながらアレですが、「反原発」+「反TPP」+「反増税」が選挙の争点であることに異議がある人はいないと思います。
で、殆どの政党・・・民主党までもが「脱原発」を言い出しているワケですが、ま、民主党はアレとしても、そうなるとどの政党も、「反原発」+「反TPP」+「反増税」を掲げているワケだから、どこに投票しても同じでしょ?・・・と、表面的には見えます。
民主党のように、選挙期間中の公約と当選後の行動が正反対で
言語道断!
・・・であるのは「論外」として、今回の争点、「反原発」+「反TPP」+「反増税」を掲げて当選した政党の力量が問われるのは、「反原発」にあると思うワケです。
「反TPP」にしても「反増税」にしても、事態は未決着の状態であり、「TPP交渉離脱」にしても「消費税増税取り止め」にしても、議会の判断ひとつで決着する問題であり、政党の実務能力が問われる程の案件ではないように思えるワケです。
然しながら「反原発」に限っては、現在進行中の問題が山積されており、確かな政策策定力、その実務能力が求められるワケです。・・・よね?
したがって、同じ政策を掲げている政党でも、「反原発」に対する政策内容の違いを吟味することで、投票する政党も絞られてくるワケです。
見かけはソレらしい政策を掲げる政党も多いでしょうが、その内容を吟味するには、ワタシたちが彼ら以上に問題についての見識を深めておく必要があります。でないと、「雰囲気」に流されて同じ過ちを繰り返すだけなのです。
ま、言うのは簡単ですが、いくらインターネットが普及したとはいえ、有権者全員に問題の本質を周知するのは、この短い選挙期間中では不可能ですし、一番有効な手段であるマスメディアは、「原発広告費(年間100億円以上)」を失いたくないが故に潜在的な原発推進なワケですから、「社会の木鐸」が聞いて呆れます。
で、何度でも言いますが、
核兵器の保有を国是としてきた
・・・という原子力産業の実態を、先ず理解する必要があります。そこから全ては始まったワケですから・・・。
核兵器によって戦争に敗れたというトラウマに囚われた旧日本軍の残党が、戦後も占領軍の目を逃れて地下に潜伏しながら機を伺っていたのでしょう。そして、アメリカから持ち掛けられた「原子力の平和利用」に飛びついたワケです。
冷戦時代におけるアメリカの思惑もあって、日本に核を持たせることで「防共の砦」としたかったのでしょうが、時は流れ時代は変わったのです。かつて「核兵器開発競争」をアメリカと競った「ソ連」は、最早この地上に存在しません。
そうなると、アメリカの軍事産業の存在意義を肯定するためには、新たな対立軸が必要になるワケで、
それが中国
なワケですよ。簡単でしょ?「日米安保」にしても同じです。
ソレはそれとして、「核の抑止力」なんてワタシから見れば全くの「フィクション」なワケですよ。対峙する相手以上の「武力」を持ってはじめて、「抑止力」という論理も成り立つワケですが、はて?日本の「核の抑止力」とは、どの国に向かって想定されているんですかね?先ずそれを明確にして欲しいものです。
ま、仮に中国としましょう。あくまでも仮にですよ。で、中国は核兵器を持っていないんですかね?とんでもない。中国は厳然たる国連の「P5」=常任理事国であり、核兵器なんて自由にバンバン開発できるワケですよ。それが現実です。
どこに日本の「核保有の優位性」を見出せるんですかね?「核の抑止力」?え?本気ですか?・・・と、「自民党」や「維新の会」に答えてもらいですw。
最悪の事態が発生してですよ?仮に、あくまでも仮にですが、中国と核ミサイルを打ち合うような戦争に発展した場合ですよ?日本と中国と、ドッチの被害が甚大になるかなんて、地図を広げれば小学生でも分かります。まさか?松本の「地下大本営」のようなものが、どこかに秘密裏に建設済みだとか?
シャレにならんわw。
つまり、「核の抑止力」なるものは一部の人間の全くのフィクションであり、それを信じているのか?どうか知りませんが、吹聴している「知識人」とやらもアレですな・・・ま、アレですよ、アレ。
したがって、日本が核保有するメリットは無いワケで、「核兵器の保有」という過去の「国是」は崩れ去り、それじゃw純粋に、「エネルギー」として核燃料は割に合うの?・・・と、試算すれば、事故が発生した場合や核廃棄物の処理、老朽化した設備の廃炉費用などを鑑みれば、とてもやってられません・・・と。
で、ガス火力に切り替えると「地球温暖化ガwww!」・・・と、黒魔術に掛かった人たちが騒ぎ出しますが、そもそも「地球温暖化説」がいかがわしいのに加え、ガス火力発電で排出されるCO2なんて、大気中に出て行く前にいくらでも回収できるワケで、その辺からして「核燃料」とは違い、100%人間の管理下に置くことができるワケですよ。
ガスが暴走して手が付けられないw!
・・・なんて事態は、起こり様がないワケです。
話が逸れましたが、「まず原発ありき(核保有)」という従来の「国是」を改め、もっと「正直(誠実)」にエネルギー問題について議論されなければ、「本当の日本の未来」のためにならない。・・・という事だけは確かでしょう。
そのためにも、ワタシたちには原子力産業全体を取り巻く状況を冷静に分析し、今や「癌化」してしまったとも言える「患部」の摘出をする覚悟を求めれる時にあるワケです。
で、できれば手術の上手な、「ドクターX」のようなセンセイにお願いしたいなwww。・・・と。
威勢がイイだけのドクターや、高齢で手先がプルプル震えているようなドクターは、御免被りたいですw。orz
人間ナメんなよ!
でわっ!