2012年12月1日土曜日
抽象論に騙されるな!
山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!・・・にて、【#TPP 討論11/26とくダネ】・・・という動画を見たので、TPPに関して思うところを少し述べたいと思います。
で、ワタシとしては、「TPP」に関しては議論の材料は出尽くしている感があるワケです。あまたの「反TPP本」にしても、ネットやテレビでの討論にしても、「TPP」が如何なるものか?ということは、ほぼ周知されたのではないでしょうか?
「TPP論争」の肝は、実は未だ条約の内容が明確ではなく、TPP加盟希望国でこれからネゴしましょうという段階にあるという点に思えます。つまり、最初に加盟条件が明示されていれば、加盟する/しないの判断は簡単なワケです。
しかし、TPPの条約をこれからネゴしましょうという、「甘い誘い」に乗せられて交渉に参加すると、「不条理」な条約であっても脱退は認められない・・・という、「トラップ(ネズミ捕り)条約」なワケです。
「罠」を仕掛けるほうが悪いのか?「罠」に掛かるほうが間抜けなのか?考え方は人それぞれですが、ありていに言えば、この世界にはいたる所に「罠」が仕掛けられているのが現実であり、「罠」を仕掛ける連中よりも、「罠」に掛からないように気をつける方が賢明と言えます。
「罠」は、基本的に他人が仕掛けるものですが、それに掛かってしまうのは、「外部的な罠」以上に「内面的な罠」が働くからでもあります。つまりそれは、
心の問題
でもあるワケです。
心の中にある「欲望」、「エゴ」、「虚栄心」、「幻想」などが、ついフラフラと「罠」へと人を誘い込んでしまうワケで、そうした「内面的な罠」を発動させるために、「罠」を仕掛ける側は実態を「抽象化」させるワケです。曰く、
平成の開国
だの、
維新
だの、
愛国
だの、
長州と近江の連合
だの、ワタシからすれば、「何言ってんの?」としか思えなワケですが、きっと本人たちは歴史上の人物に自分を抽象化させて、一大文化的事業、一大歴史的事業にでも取り組んでいるつもりになっているのでしょう。・・・アホクサ。
そうしたロマン(抽象論)に乗せられて事に当たっても、ロクな結果にはなりません。イイ例が先の大戦です。
日本は神国である!
などというロマン(抽象論)に日本中が乗せられて開戦したその結果は?
だから、事実を正しく認識する必要があるとクドクド書いているワケですよ。
ま、ワタシも、「宇宙のシステム」などという、如何にも「抽象論」臭いことを何度も書いてきましたが、ホイヘンスの実験に限らず、自然界の現象は必ずバランスを保つ方向に向かうのは厳然たる事実なワケですよ。ロマン(抽象論)とは関係ありません。
現代科学(数学?)は、この宇宙が「フラクタル構造」であることを解明しつつあります。つまり、細部と全体は相似であり、
部分に全体が宿る
ということは、日常生活に見られるバランス保存の現象はそのまま、宇宙的なバランス保存=宇宙的システムの存在≒因果応報の証明になり得る・・・と。
要は、現実とロマン(抽象論)の違いを自覚していれば、「内面的な罠」に陥ることもなくなり、当然、「外部的な罠」に掛かることもなくなると言いたいワケです。
今回の選挙にしても、ロマン(抽象論)で有権者を煙に巻こうとアレコレ舌戦が繰り広げられるでしょうが、ワタシたちが括目しなければならないのは、「事実」の一点のみだということです。
「反原発」であれば「即時廃炉」に、「反TPP」であれば「即時交渉離脱」に、「反増税」であれば「特別会計」の見直しに言及するくらいでないと、本気で「国民の暮らしが第一」と考えているとは思えません。
ワタシたちの日々の生活はロマン(抽象論)ではなく、冷徹な現実の積み重ねです。それなのに政治がロマン(抽象論)で語られちゃw、かないませんなwww。
ときに、今回の選挙ですが、「維新の会」が暴走気味でネット上でもブーイングを浴びていますが、ワタシから見ると、
ワザとやってんじゃないの?
という気もしないでもないワケで、プロレスでいうところの「ヒール(悪玉)」の役回りを演じているようにも見えるワケです。
そうすると、「日本未来の党」がさしずめ「ベビーフェイス(善玉)」という役回りになるのでしょうが、そうなるとこの選挙はプータロー・・・もとい、プロモーターによって組まれた「お芝居」という見方もできるワケで、なぜ「民主党」がワザワザ衆議院を解散したのかも、プロモーターの意向と考えれば納得がいくワケです。
ま、いずれにせよ、選挙は選挙で実施されるワケですから、例え誰かに仕組まれた選挙であろうとも、ワタシたちが聡明であれば、逆に鼻を明かしてやることもできるワケですwww。
人間ナメんなよ!
でわっ!