2012年9月13日木曜日

停電の朝に思ふ


 いやw、今日も朝から停電サw。といっても朝8時から午後1時までの5時間停電だから、この前のインドの大停電やキューバの大停電に比べれば遥かにマシなんですねどね?


インド大停電、地域間での電力使用のゆがみなど複合的要


キューバで大停電 国土の半分で電気つかず


 で、記事でも語られているように、インドでの大停電の主な原因は「電力の管理」と、「脆弱な送電網」にあるワケです。おそらくキューバにしても同じような原因でしょう。

 ベトナムにしても、残念ながら都市部の送電網のインフラはお世辞にも褒められたものではありません。以前にも書いた記憶があるのですが、ワタシ、漏電した木製の電柱が燃え上がる瞬間を目撃しましたから。それも都会(1区)のど真ん中?でですよ。

 電柱には、電線だの電話線だのネット回線だのが、もうゴチャゴチャに配線されていて、ジッサイ雨が降るとネットが繋がり難くなったりするワケですよ。特に?レタントン界隈では。

 ま、そんな暮らしにも慣れてしまうもので、個人的には停電になろうと「復帰」まで気長に待てるようになったのですが、お店を構えて商売をやっている人や、自家発電設備の無い会社は大変だろうなw・・・と、思ったりもするワケです。

 停電に慣れたといっても、ま、長くても半日で復帰するので余裕?で待てるワケですが、2日も3日も連続して続いたらたまりません。ちなみに2003年に発生した「ニューヨーク大停電」の原因は以下のようです。


<転載>

失敗知識データベース

失敗事例 「ニューヨーク大停電」

<抜粋>

原因 3.根本的な原因 

・電力事業の小規模独立事業者への分割:規制緩和による「電力の自由化」で、小規模の独立事業者の参入によって電力の安定供給や信頼性維持が軽視された。その理由として、米国における電気事業は、歴史的な経緯から、数多くの中小規模の事業者(私営約230社、協同組合営約890社、地方公営約200社など)により運営されており、もともと電力流通の広域化に対応した設備投資が行われにくい環境にあった。このことはFE社における不適切な樹木管理にもみてとれる。

</抜粋>

</転載>


 というワケで、インドにしても、キューバにしても、ベトナムにしても、アメリカにしても、みwんな「停電の原因」は、「送電インフラ」の脆弱性にあるワケで、「発電側」の問題ではないということです。

 ま、きょうは朝から「停電」の洗礼を受けたので、「電気」について少し掘り下げてみようかなと思ったワケですが、たまたまVOR(ボイス・オブ・ロシア)にタイムリーな記事を見つけました。


<転載>

日本 「原発ゼロ」へ
V.O.R. 12.09.2012, 17:53



日本政府は、新たなエネルギー戦略に原発の稼動を2030年代にゼロにすることを明記する方針。毎日新聞が政府筋の情報として伝えた。毎日新聞の情報によると、今週末にも正式に決定されるという。

政府の原発ゼロ計画は3つの原則の上に成り立っている。一つ目は新たな原発を建設しない。2つ目は、原発の運転は40年に制限する。3つ目は、再稼動する原発は安全確認されたものに限られる。

日本の枝野経済産業省は8月初旬、「原発ゼロ」計画は日本経済にマイナス影響は及ぼさないと述べ、その反対に再生可能エネルギーの発展を促進し、別のエネルギー源の有効性も高めるため、日本経済を促進する可能性があるとの考えを表した。インターファクス通信が伝えた。

日本は福島第一原子力発電所で事故が起こるまで、主要な原子力エネルギー生産国の一つだった。

</転載>


 いやね?何度も言っているように、2030年まで原発動かしちゃダメでしょ?全ての原発を今すぐにでも「廃炉」にしなきゃ。もうね?「2012年原発ゼロ」なワケですよ。

 で、そう言ううと、「停電がw!」と騒ぐ人たちが現れるワケですが、先の国々の停電の事例からも明らかなように、「停電」の一番大きな原因は「発電側」にあるのではなくて、「送電側」にあるワケですよ。

 そういう点で日本を見ると、日本国内の送電インフラのレベルはおそらく「世界一」であり、技術力も「世界一」であると自負して差し支えないでしょう。


<転載>

日本の送電技術が国際標準に スマートグリッドを新興国に売り込み攻勢

<抜粋>

 様々な分野で高い技術力を持っている日本ですが、こと国際標準化ともなると、欧米諸国に対して後れを取ることが多く、今回のように世界規格として採用されるのは珍しいとのこと。

</抜粋>

</転載>


 この夏も、実は「大飯原発」なしで関西が乗り切れたのはみなさんのご協力の賜物ですし、この先も「原発」なしで乗り切れるワケですよ。ワタシたちは。

 産業界が電気を必要とするのなら、ワタシたちの使用分を節約して産業界に譲ることも吝かではないワケです。何たって「仕事のため」なワケですからね?

 テレビの台風ニュースのように、その日の電力使用量がカツカツになったら「節電要請」をしてくれればイイんです。いくらでも協力するワケですよ。何たって「仕事優先」であることを、みんなが心得ているワケですからね。

 「産業界」には思う存分に電気を使って貰いたいものです。もちろん「原発」なんて必要ありません。

 ワタシたちは「原発」を明確に否定するものであり、産業界向けの電気は節電してでも融通します。「原発」は必要ありません。

 で、そうした「電力融通」が比較的簡単に可能なのも、日本の「送電インフラ」のレベルが非常に高いことにあるワケです。

 したがって、日本が海外に売り込むべきなのは、「原発技術」ではなく「送電技術」なのですよ(ここポイント)。

 アメリカですら送電インフラに弱点を抱えているワケで、ましてや中国、その他の発展途上国においては決定的に送電インフラの技術力が不足しています。

 日本がたまたま送電インフラの技術力に長けたというのも、北は北海道から南は沖縄まで、過酷な自然条件をクリアーすることが求められたことと、国土の大半を占める山間部を長距離送電するという、不利な地理的状況が必然的に日本の送電技術力を高め、「世界一の水準」に押し上げたワケです。


「原発」のセールスなんてヤメヤメ!

 
 「原発」の建設には一時的に大きな金額が動きますが、稼動後の保障やアフターケアを考えれば、長期的な利益が生まれるとは見込めません。福島のように事故でも起こされてその賠償でも請求されたら、逆に「損失」になるのは目に見えています。

 それよりも、「素晴らしい送電技術」を持っているじゃないですかっ!え?

 先の事例を見ても明らかなように、どの国も「送電インフラ」の不備に悩んでいるワケですよ。重要なのは「発電側」ではなくて「送電側」にあるワケで、この分野では


日本の独壇場


と言っても過言ではありません。なんせ、厳しい自然条件、地理条件に揉まれてきたワケで、日本の「お家芸」のようなもの。他の国がおいそれとは追従できません。もうね?絶対的な経験値の違いがあるワケですよ。

 こんな素晴らしい技術を輸出しないでどうするんですか?みんなに喜ばれる技術であり、日本の利益にもなる。


素晴らしいじゃないですかっ!


 「原発」の輸出なんて割りに合わない商売はヤメヤメ。送電インフラを請け負えば、建設から技術指導までを含めた長期的な取引が見込めるじゃないですか。

 東電もね?「原発」に拘らず、そうした技術力を世界に売り込み利益を上げればイイんですよ。

 でもって、その利益から何年掛かろうと福島の事故の補償をしていくのが、社会に迷惑をかけた企業の「ケジメ」のつけかたであり、「人の道」ってもんじゃないんですかね?え?

 ま、詰まるところは・・・


原発は要らない!


・・・と、いうことに落ち着くワケです。




人間ナメんなよ!


でわっ!