2012年10月5日金曜日

不可逆性の力


 性懲りもなく「原発」を継続しようと関係官庁、電力業界、政治的勢力が「原発不要の声」を無視し続けていますが、子供から大人まで誰がどう考えても


原子力発電に大義は無い!


ワケですよ。少なくとも現状では・・・「核反応を制御できない」現状においては、原子力利用は時期尚早と言わざるを得ません。加えて、発電後に生成される「核廃棄物」の処理方法=「無害化」の技術も確立されていないワケで、遠くモンゴルにまで運んで捨てるというのもあまりに無責任な計画。


モンゴルで核廃棄物の保管施設建設の予算化決定か?
2012年7月8日日曜日 


 日本国内で「放射性瓦礫」を撒き散らすだけでは飽き足らず、他国にまで迷惑をかけようとは・・・。まさか「元寇」に対する「復讐」?というワケではないでしょうが、日本人の美意識からしても、「不幸の輸出」は是非とも謹んで貰いたいものです。モンゴルの人たちにとってイイ迷惑です。


「技術者として考えれば、原発の安全性に絶対はない」 元原子力プラント設計技術者、後藤政志さん<「どうする?原発」インタビュー第4回>
ニコニコニュース(オリジナル) 2012年8月16日(木)10時18分配信


<引用>

人には扱えるものと、扱えないものがある。技術者はそれを判断し、線引きしなければならない――。原子力発電所の心臓部分である原子炉圧力容器を覆う「原子炉格納容器」の設計に携わってきた経験から、後藤政志さんはこう断言する。「技術者として考えれば、安全装置は確実に作動するものでなければならない。でも、原発の安全装置が絶対作動するかは保証できないんです」


■「安全」より「世論」を気にする日本の原発

「原発は安全だと言われていました。でも、本当に安全なものをわざわざ『安全です』とは言わない。危険性があるからこそ、安全だと強調します。外で安全と言い続ければ、中の技術者もだまされ、安全だと思い込んでしまう。これが、安全神話。事故を防ぐことができなかった。だからこそ、再稼働は許されない


■再稼働「大飯原発」の直下に活断層の可能性

「原子力安全・保安院はお墨付きを与えて、再稼働することしか考えていません。電力会社のいうことをそのまま追認する格好。原発は一度、事故を起こしたら、福島のように大勢の人達が故郷に帰れなくなります。活断層の疑いがある中での再稼働は、考え方が根底から腐っています


■人間がコントロールする範囲の線引きが必要

「人間は、科学技術とどう付き合っていくべきか。広い視点が必要で、きちんとコントロールできないと人類の未来はない。そういう観点から仲間で立ち上げました。もちろん、原子力の問題も含まれています。どうしても、科学技術には専門性が必要ですが、そういう人たちだけで決めればいい話ではなく、知識と情報を提供し、議論して合意形成しなければならない。そのために、頑張っていきたいと思っています」


■後藤政志(ごとう・まさし)

元原子力プラント設計技術者・NPO「APAST」理事長。1989年から10数年間、東芝で柏崎刈羽原発、浜岡原発、女川原発の原子炉格納容器の設計に携わる。2009年に退職。著書に「『原発をつくった』から言えること」、「福島原発事故はなぜ起きたか」(共著)など。工学博士。芝浦工大、国学院大、早稲田大などで非常勤講師も務める。

</引用>

 
 何度でも言いますが、いかなる技術であっても


科学者の火遊びであってはならない!


ワケですよ。科学者にしても「社会の一員」であれば、「社会全体」のことを考えて行動するのが当然なんじゃないんですかね?
 
 尤も、「権力のヒエラルキー」に絡め取られ、「社会」という概念がワタシたちと全く違う場合には「支配階級」の意のままに行動するのでしょうが、学術アカデミー全体がそうであるとは思いたくありません。根路銘教授のような尊敬に値する学者も多く存在します。



 願わくば多くの「良心的な科学者(正義の科学者)」が団結し、「不誠実な科学者(悪の科学者)」を糾弾する機運が自発的に生まれることを信じるしかありません。そしてワタシたちとしては、「良心的な科学者」をサポートし、共に未来を築いていきたいと望んでいるワケです。先の根路銘教授のように、科学者には子供に夢を与え、尊敬されるような存在であって欲しいと願う次第です。はい。

 それには「官制」の「学術アカデミー」ではなく、「民間」の有志の支援に基づく「学術アカデミー」の設置が必要なのかも知れません。

 さらには、従来「官」によって牛耳られてきた数多の「規制・認可」の権限を、まずは「国から地方自治体」に移し、最終的には「民意に基づく機関」に委譲しなければ、「権力のヒエラルキー」のピラミッドを突き崩すことは叶わず、このまま「民意を無視した政治」が横行するだけのように思えるワケです。

 したがってこれから重要となるのは、「有志」をいかに増やすかという点にあり、「有志」=「志を持つ者」=「未来に対するヴィジョンを描ける者」を、ひとりでも多く増やすことが課題になるワケです。

 それには、マスメディアが「プロパガンダ」を毎日々発信し続けているように、ワタシたちも飽きる事無く「事実」を発信し続けるしかないワケです。「情報の選択」は受け取る側に任せるしかありませんが、それでもひとり、ふたりと、「事実」に目覚める人が増えれば、それは「不可逆性の力」となり、必ず「虚偽」に打ち勝つ時がくるワケですw。


あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、それでもあなたは、それをやらなければならない。


それはあなたが世界を変えるためではなく、あなた自身が世界によって変えられないようにするためだ。

---マハトマ・ガンジー


WSJ Blogs

Vote: Should the World Increase its Reliance on Nuclear Energy?(投票:世界は原子力エネルギーへの依存を増やすべきか?)

YES? or NO?




人間ナメんなよ!


でわっ!