2012年10月6日土曜日
そんなに核兵器を持ちたいのか?
イッタイ何のために核兵器を持つというのか?兵器であるからには使用目的を明確にしなければならないワケで、核兵器の性質上、「先制攻撃」がその存在意義であるようにワタシには思えるワケですが、それじゃw日本に、
「核の先制攻撃」ができるのか?
・・・と、突きつけられるワケです。「広島」、「長崎」という、人類史上唯一「核攻撃を直接受けた」経験(トラウマ?)を抱える日本人に、その被害の非人道的な実態を記憶する日本人に、おなじような
非人道的なマネができるのか?
・・・と、「理性を問われている」ワケです。
「核による抑止力」などとのたまう連中もいますが、「抑止力」とは相手より強大な力を持ってはじめて意味があるワケで、例えるなら「素手の人間」と「ナイフを持った人間」が対峙した場合のようなものです。
これが双方「ナイフ」を持っていた場合、「ナイフ」をチラつかせて威嚇し合うだけで、「抑止力」というよりも「チキンレース」と呼んだ方がピッタリです。そして一旦「チキンレース」になってしまえば、最後の拠り所となるのは「狂気」でしかありません。
「理性」だの「度胸」だの「恐怖心」だの、諸々の人間的な感情を排除しなければ「チキンレース」には臨めません。「狂気」だけを頼りに、「運を天に任せる」くらいの覚悟がなければ「チキンレース」に望むべきではないのです。結果、
自滅することも覚悟の上
でなければ、「チキンレース」に臨むべきではありません。
ましてや「国家」は多くの人の「命」、「人生」の集合体である以上、乗客を満載したバスで「チキンレース」を仕掛けるような、「狂った運転手」は存在してはならないと思うワケです。それが、ワタシが考える「核による抑止力」という「愚論」に対する見解であり、したがって「愛国心」というロジックは、バスの乗客を「思考停止状態」に貶め、その「思考の空白」に「狂気」を植えつけようとする一方的な暴力・・・謂わば「洗脳」の類にしか思えないワケです。
<転載>
記事入力 : 2012/10/05 12:50
日本政府が「原発ゼロ」撤回、背景に米国の圧力
日本政府は今後の原子力政策に関連し、2030年代に原子力による発電割合をゼロにする一方で、プルトニウムの再処理工程を維持しようとした。しかし、米国からプルトニウム再処理を断念するよう圧力を受け、当初方針を撤回していたことが分かった。原発ゼロ政策を断念した日本政府は最近、福島原発事故以降中断していた原発建設工事も再開した。
■脱原発とプルトニウム保管は矛盾
日本はプルトニウムを燃料として発電する高速増殖炉もんじゅなどに活用するため、原発の使用済み核燃料を再処理して得たプルトニウム30トンを保管している。原子爆弾を数千発作れる量に相当する。
共同通信によると、米政府は最近、原発ゼロ政策を推進する場合、使用済み核燃料の再処理で確保したプルトニウムの保有量を最小化するよう日本政府に求めたとされる。日本政府が先月14日、民主党の前原誠司政調会長、長島昭久首相補佐官(いずれも当時)を米国に派遣し、日本の原発ゼロ政策を説明した際、米国が日本側に伝えたという。
米国側は「日本政府が原発を廃止する政策を進めながら、プルトニウムを保管するのは米国が進める核拡散防止政策に矛盾する」と指摘した。日本は1988年に日米原子力協定を結び、非核保有国として唯一、使用済み核燃料の再処理、プルトニウム抽出に対する同意を米国から得た。当時日本は使用済み核燃料を再利用するという名分を掲げた。しかし、日本は使用済み核燃料の再利用目的で建設した高速増殖炉もんじゅを10年以上、本格稼働できずにいる。
■協定の変更必要
日米原子力協定は2018年に期限が切れる。米国は日本が原発ゼロ政策を推進する一方で、使用済み核燃料を再処理すれば、日米原子力協定の前提が変わるとして、協定の変更が必要だとの立場を伝えた。国際原子力機関(IAEA)も日本が脱原発を推進する一方で、プルトニウムを保管するのはつじつまが合わないと指摘しているとされる。
専門家は日本が既にプルトニウムを十分に確保しており、その気になれば1年以内に核兵器を開発することが可能だとみている。自民党の石破茂幹事長ら日本の政治家は、原発の再処理工程を維持することが一種の核抑止力になると主張したことがある。
■政策変更の背景
日本政府は先月14日、エネルギー環境会議を開き、2030年代に原発への依存度をゼロにする内容の「革新的エネルギー・環境戦略」を発表した。内容は原発の使用済み核燃料再処理施設は維持しつつ、原発をゼロにするというものだった。しかし、日本政府はわずか3日後の17日、同戦略を政府の政策ではなく、一種の参考資料としてのみ使用すると方針変更した。プルトニウムを放棄しろという米国の圧力が日本側に伝わった直後だった。
日本政府は最近、市民団体の激しい反対にもかかわらず、二酸化ウランと二酸化プルトニウムの混合物(MOX)を使用する大間原発(青森県)の建設を再開した。脱原発政策を事実上放棄した格好だ。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
</転載>
朝鮮日報の記事を「偏見抜き」で事実関係だけを抽出するならば、日本が「原発ゼロ」を国策とするなら、日本国内における「プルトニウム」の保管は「核拡散防止条約」、「IAEA」、「日米原子力協定」の見地から認められないというコト。そして、「日米原子力協定」は2018年に期限が切れるというコト。
で、原子力発電を止めるワケだから、プルトニウムを保管する必要が無いのは当然であり、「日米原子力協定」および「IAEA」などの勧告?に従うことに何の異存も無いワケです。
ところが、日本の核武装を目論む民主党、自民党にとっては困るワケで、それ故に「原発ゼロ」政策の見直しに転じたというワケですか?
ここにきて漸く、日本における「原子力利用」の真意が表面に浮かび上がってきたワケで、エネルギー問題だとか経済だとか地球温暖化だとかは、「ハナっからどうでもよかった」ワケです。
核武装したいwww!
という、一部の「タカ派」のゴリ押し、策略の上で日本の原子力政策は進められ、その、歪んだ「虚偽」の政策の集大成として、「福島第一原発」の事故は起こるべくして起こった・・・と、言えるワケです。
しかし、何故に斯様な「タカ派」の策略がまかり通ってしまったのか?その理由を掘り下げて検証しなければなりません。再軍備・・・しかも「核武装」を計画した「タカ派」とは、旧大日本帝国軍におけるどのような傍流であるのか?
満州国の亡霊であるのか?
陸軍の亡霊であるのか?
海軍の亡霊であるのか?
<転載>
大日本帝国憲法復活請願
東京維新の会」が賛成
赤旗 2012年10月5日(金)
橋下徹大阪市長の「日本維新の会」と連携し、9月に結成した都議会新会派「東京維新の会」(民主・自民を離党した3人で構成)は4日の都議会第3回定例会最終本会議で、現行の日本国憲法を無効とし、戦前の「大日本帝国憲法」の復活を求める時代錯誤の請願に賛成しました。請願は日本共産党、民主党、自民党、公明党、生活者ネット・みらいなどの反対で不採択となりました。
請願は、天皇を元首として無制限に権力を与え、国民を「臣民」として、自由と権利を抑圧した大日本帝国憲法を美化。「我々臣民としては、国民主権という傲慢(ごうまん)な思想を直ちに放棄」して、日本国憲法を無効とし、大日本帝国憲法は現存するとの都議会決議を求めています。
また、東京維新の会は、都内在住外国人への生活保護支給の減額・廃止を求める陳情に賛成しましたが、反対多数で不採択となりました。
</転載>
詰まるところ、先の大戦の「総括」を「東京裁判」だけに委ね、国民自身による真摯な反省、責任追及という「総括」がなされなかった事が、戦後に続く「旧大日本帝国軍亡霊」の政界における「暗躍」を許してしまい、それが現在に到って「原子力政策の矛盾」もしくは「欺瞞」という形で噴出していると見られるワケです。
つまり、現在の「反原発運動」にしても、その「肝」は、
核兵器は要らない!
であり、核兵器の製造工場となる「原子力施設」は要らないというコトです。
そうなると、現在日本が抱えている領土問題は「愛国心」を煽る上で「格好の材料」となっていることに気づくワケで、最終的に、「原子力政策」は「核武装」を目的としたものであることを認めた場合でも、「愛国心」を振りかざし強引に「原発の継続」に持ち込むことを目論んでいると推測できるワケです。
が、そうは問屋が棚卸しはしないワケで、「事実関係」がバレてしまえば・・・手品の「ネタ」が見破られてしまえば、そうやすやすとは騙されませんよね?
ま、先の大戦の「総括」が充分になされなかったというのも、圧倒的に情報が不足していた=規制されていた=隠されていたからなワケで、今からでもゼンゼン遅くは無いと思うワケです。幸いにして、まだまだ「歴史の生き証人」の方々が数多くご存命中であり、いくらでも「歴史の検証」は可能なワケですw。
最後に、孫崎享氏の著書「戦後史の正体」をご紹介して終わります。ベトナム在住の身ゆえ、ワタシまだ読んでいないんで何とも言えないワケですが、「ベストセラー」になるからにはそれなりの理由はあるのでしょう。未読なので多くは語れませんが、動画などで論旨を拝聴した上でひとつ気掛かりなのは、
対米従属=植民地
という被害者意識の構図だけに留まってしまうと、先の「旧大日本帝国軍亡霊」の存在を見失ってしまう恐れがあるワケです。
GHQと取引?して巧みに戦争責任を逃れ、戦後も権力を温存した「亡霊」たちを「白日の下に晒す」という、本当の「戦後の総括」が公の場でなされない限り、
戦後はいつまでも終わらない
・・・と、ワタシ的には思うワケであり、原発の廃止に向けても避けては通れない道のように思えるワケです。はい。
戦後史の正体
(「戦後再発見」双書) [単行本]
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人間ナメんなよ!
でわっ!