2013年9月14日土曜日

元阿久根市長、竹原信一氏の講演より

  
 チョッと前になるのですが、CNMの藤島氏のツイキャス(動画)で、鹿児島県、阿久根市の元市長、竹原信一氏の講演動画が公開されていまして、竹原氏がアグレッシブ?な発言をされています。

 で、手前味噌でアレですが、ワタシがクドクド述べている・・・


個人革命


・・・の考え方にも近いように思えるので、遅まきながら転載しました。


竹原信一さんのお話



シチズンLIVE中継


 講演会とはいえ、丁々発止の議論が来客と繰り広げているワケですが、どうやら来客の望む答え?というか、竹原氏の口から聞きたいのは、


正しい者が多数派になるにはどうするか?


・・・と、いうことのようです。

 ワタシが竹原氏の弁を正確にトレースすることはまず不可能ですが、それでもワタシなりの「個人革命論」と突き合わせて解説を試みるならば、先ずは、


「自分自身を知る(環境も含めて)」


・・・と、いうところから始まるのでしょう。

 竹原氏は、手に握り締めたモノが「汚い」としたら、みなさんは手放すでしょう?・・・と、問いかけます。すると来客からは、新たに「しがみ付くモノ=価値」を提示して欲しいとの意見が出るのですが、何かにしがみ付く・・・即ち、安易に「安心」を求める心理がある限り、何も変わらないと竹原氏は言います。

 ま、新興宗教を渡り歩くかのように、「信仰」というものが、自分を安心させるための「利己的」な目的となり、そうした「利己的な意識」の総体が、現在の日本社会であるとも言えるワケで、そこで竹原氏の論をワタシなりに補足?するならば、「しがみ付く」のではなく、


自分の足で立ちなさい。


・・・と、いうことではないか?・・・と。

 つまり、自分の足元が汚れていたら、おそらく誰もが他の場所に移動しますよね?そうなると、必然的に清潔な場所に人が集まるようになるワケで、それは別に特別な「社会運動」でも何でもなく、自分の置かれた状況に、ひとりひとりが気付いた結果であるに過ぎません。

 
地球が太陽のまわりを回っている


・・・という例え話で、「正しいこと(真実)を」広めなければならない・・・というような意見が来客から出ましたが、それはチョッと違うように思うワケです。

 「地動説」は、説明抜きの観測事実あり、その事実を受け入れるか否か?が問題になるワケであり、それは多分に、個人々の「心の問題」にも係わっているように思えます。ちなみにアメリカでは、「進化論」は間違っている、人間は神が創造したのだ!・・・と、「進化論」を教えない学校が結構あるそうですが、そうした考えを変えるのは、「説得」でも「数の力」でもなく、


自分で気付くしかない。


・・・ということに尽きるのではないでしょうか?そしてそのためにこそインターネットを活用し、情報の交換が活発になされる必要があると思うワケです。

 また、方法論を用いて世の中を変えようとすれば、必ずやその「方法に縛られる」ということにもなり、やがては方法に馴染まない人たちを排除するという、およそ「民主主義」とは呼べない別なものに変質してしまう可能性も高いワケです。


自分の中の罪の種


・・・と向き合う作業を怠ってしまえば・・・。

 新しい方法論によって創り上げられた新しい社会とは、結局、「新しいマトリックス」でしかなく、所詮、


人間の地平線


・・・を閉ざすものでしかありません。

 つまり、自分の足元に広がる「汚れ」とはこの「マトリックス」のことであり、自分の足元をきれいにする=新しいマトリックスを再構築するのではなく、


その場所から一歩踏み出す


・・・ということが、本質的な選択になるワケであり、その覚悟があるか否か?が、


個人革命である。


・・・と。

 同じ場所から動けないというのは、まるでその場所に執着する「地縛霊」のようなもので、この「執着」こそが、竹原氏の言う「罪の種」の正体であり、それは日常生活における「囲い込み」という行為の中に、意識的にも無意識的にも現れてくるワケです。

 竹原氏の公演中に何度も問いかけられる、「仲間を増やすにはどうすればいいか?」・・・という質問も、早い話が、多くの人を「囲い込む」にはどうすればいいか?・・・ということであり、正しいとか正しくないとか以前に、「囲い込みから出なさい」と言っている竹原氏と、「仲間を増やす」ことを考えている講演参加者の議論が、まるで噛み合わないのは当然と言えば当然です。

 ただご年配の方々は、おそらく戦争中のマトリックスを肌で覚えているからか、竹原氏の言わんとすることに納得しているご様子です。

 ひとえに、戦中から戦後へとマトリックスの入れ替えを体験している強みであり、戦後しか知らない世代は、ひとつのマトリックスしか知らないが故に、


柵(マトリックス)の外側


・・・というものに、想像力が及ばないのかも知れません。

 と、いうことはですよ?現在70歳以上のご年配の方々は、物心付いた頃にマトリックスの入れ替えを体験されているワケですから、案外?若者よりもご年配の方々の方が、本質的な社会変革に適応が早いのかも知れません。

 ところで、講演も終盤に差し掛かるトコロのエピソードで、


「天皇陛下のバカヤロー!」


・・・の話の下りには、ワタシもハッとさせられましたw。





老人ナメんなよ!


でわっ!