たまたま「半沢直樹」の最終回を見たのですが、
アレは無いわwww!
最終回の視聴率は、平均視聴率で42.2%(関東地区、数字はビデオリサーチ調べ)ということですから、瞬間だったら60%は越えていたかも知れませんなw。
【ORICON】上戸彩、『半沢』の高視聴率に感謝「ありがとうございます」
と、いうことは、50%くらいの人は最後まで観たカンジですかね?
で、あの結末にはガッカリした人が殆どでしょうが、原作がそうなっているので仕方ないといえば仕方ないワケですが、原作を読んでいない人にとっては、「ガッカリ感」もひとしおではなかったかと?で、これを「洗脳手法」の見地から見ると、
刷り込み
・・・が、行われたとも言えます。
「刷り込み」とは、有名?な「パブロフの犬」の実験と同様に、置かれた状況に対して「条件反射」するように訓練するもので、その際、一切の思考的なプロセスは「無力」にされてしまいます。
条件反射
脳の構造から見ると、「犬猫脳」の部位に働きかけるのがパブロフの実験であり、餌が食べられるという「喜び」を、「ブザー音」というトリガーに連動させることで、ジッサイに餌が食べられなくてもブザー音を聞いただけで喜びが喚起され、それが「恐竜脳」にフィードバックされて唾液が分泌される仕組みです。
「半沢直樹」の場合は、視聴者に先ず「モチベーション」=「不正に対する怒り」を植え付け、
倍返しだ!
・・・と、視聴者に訴えかけ、気持ちを高揚させますが、十分に盛り上がったトコロで
梯子を外す
・・・ワケです。それも最後の最後で・・・。
原作を知らない視聴者(ワタシも)は、ハッピーエンドを期待し大いに落胆するワケですが、
あくまでもドラマ(虚構)の世界の話
・・・であり、半沢直樹に感情移入したり、ドラマの結末にショックを受けたりするのは、それだけ深く「洗脳」=「マインドコントロール」を受けてしまうということです。
イイですか?あの結末の意味するところは、
権力者には逆らうな
・・・というメッセージそのものであり、結末に落胆した人は、既に「洗脳の入り口」に片足が掛かっていることに、気付く必要があります。落胆したことで「無力感」が芽生え、権力に対して「無抵抗」な人格に変容しつつある・・・ということです。
常務クラスまでは一矢報いることができたとしても、その上の頭取という、より巨大な力の前には屈するしかないという結末は、最終的には権力者に従わざるを得ないという、「心理的服従」を視聴者に植えつけることでしょうし、それに無自覚でいれば植えつけられてしまう=洗脳されてしまうワケです。
半沢直樹では頭取が権力の頂点に控えていますが、実社会ではさらに上があります。民間銀行の上には金融庁が存在し、金融庁の上には財務省が存在し、財務省の上?には日銀が存在し、日銀の上には・・・国際決済銀行が存在します。
ドラマで描かれたのは一銀行の汚職のみですが、権力というものは連続した支配体系の上に成り立っており、敵役の常務にしても、善人ぶった頭取にしても、所詮は「同じ穴のムジナ」であり、一部だけの腐敗で済む話ではないのです。金八先生の、
腐ったミカンの方程式
・・・どころの問題ではなく、入れ物である箱(マトリックス)そのものが腐っているワケですから、箱を換えるのが根本的な解決となるワケです。半沢直樹が、「真の銀行業」というものを目指すのであれば・・・。
それが理解できないと、半沢直樹にしても箱の中で堂々巡りを繰り返すだけで、やがては消耗し従順な犬として調教されるだけであり、そうならないためには、闘う相手を見誤らないことが重要なワケです。
半沢直樹に限らず、この「梯子外し」はあらゆる局面で見られます。一番顕著なのが「民主党」の失政であり、社会の変革を期待して民主党に投票した多くの人が、失望感を味わいました。
原発にしても、多くの国民の反対を押し切って大飯原発が再稼動された時も、無力感を味わいましたし、同様に、TPP加盟交渉に参加した時や、震災被災地の復興が儘ならないこと、東京オリンピックの誘致、事故原発の処理が進まないことなど、無力感を味わうことばかりです。
にも拘らず、反原発、反TPPの声が収まらないのは、やはりインターネットの恩恵で情報が拡散されるようになった影響で、以前よりも
洗脳に掛かり難くなった
・・・と、いうことなんでしょう。
いずれにせよ、支配層は従順な奴隷を必要としており、今後も繰り返し「刷り込み」を仕掛けてきますが、何よりも先ず、そうした「洗脳」を見破り、自分を見失わないためにも
考えることを止めてはいけない!
・・・と、言いたいワケです。はい。
人間ナメんなよ!
でわっ!