2008年8月19日火曜日

民族の世界地図

チョっと用事があってバンコクまで行ってきました。
で、道すがらの暇つぶしに持っていったのがこの本。

かれこれ1年くらい前に成田空国の本屋で買って、
頭の方だけ読んでほったらかしにしていたのですが
今回、グルジア軍による南オセアニア侵攻があったので
改めて読み直してみたら、結構面白かったです。はい。

人種、宗教、言語など様々な要素で、
世界はモザイク状態ですなwww。


民族の世界地図 (文春新書)

21世紀研究会 (編集)
















ま、日本国内にいると、実感が湧かないんですが、
一歩国外に出ると、ホント、いろんな人がいるなぁ・・・と。
ワタシの場合、妻がアレなんで、ワリと身近に感じるんですよネ。
この手の問題って。


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2007年5月28日

(再)クメール正月3

もう遠い過去の記憶になりかけちゃってるんですケド、気を取り直して・・・

市場の周りを一回りした後で海を見に行く予定だったのですが、
まぁ、セオムとゴタゴタしたのに懲りたのか、妻が先ずは実家に行こうと。
実家にバイクがあるからそれで海を見に行こうと言うのです。
セオムと値段交渉するに疲れたのでしょう。
(そういうことならホテルを出るときにお土産もって出たのに・・・orz)

成り行きだからしょうがないと諦め、とりあえず妻の実家に向かったのですが、
実家に着くころにはあたりはもう薄暗く、海を見に行く気も萎え気味。
しかも丁度バイクが家に無くて、(これで行かなくてもイイや)と内心ホッ♪
しかしぃ~!妻がワザワザ親戚からバイクを借りてきて、もう行くしかない。と。

で、街灯も無い田舎道をビクビクしながらバイクを走らせること約20分。
妻は海に着いたと言うのですが、波の音が聞こえない???

「本当に海に着いたの?」と聞くと、

「水があるところはもう少し先。」


というので、暗闇の中をバイクのヘッドライトだけを頼りに先に進んだのですが、
どうも・・・ナンか・・・変な感じ???
砂浜らしい気配がゼンゼン無く、泥地の上をひたすら走っているのです。
しかもそのうちに泥地が湿気を帯びてきて、ハタと気がつきました。

「ここの海岸は潟だ!」と。

このまま先に進んで潟にタイヤを取られて抜け出せなくなったらヤバイ!
というワケで、ソッコーUターンしていま来たルートに沿って引き返しました。
まわりはすでに真っ暗。バイクのヘッドライトだけが頼り。
救援を求めても助けが来る可能性は限りなく0%・・・
イヤ~・・・もうね・・・バイクのハンドルさばきには細心の神経を集中しました。
ま、そのかいあって無事に潟から帰還できたんでケド。

で、妻の実家に戻っても近所の人が、なんで日本人がこんなところにいるんだ?
という感じで入れ替わり立ち代り見に来て、落ち着かないことこのうえ無し。
ひと通りご近所さんにご挨拶したところで妻に、「お寺に行こう。」と耳打ちし、
近所のお兄ちゃんにセオムを頼んで、妻の実家から10分ほどの所にある
小さなクメール寺院に向かいました。

お寺は正月を祝うクメール人で結構な込み様。出店もたくさん。
クメール語の正月を祝う読経?がスピーカーからガンガン流れ、
境内は初詣の人と線香の煙とでいっぱい。
境内には盛り土された場所がいくつかあって、初詣に来た人は盛り土に
線香を何本も立ててお祈り(お願い)していました。
盛り土に仏像が飾られていたので、

この盛り土は、須弥山を表しているのだなぁ・・・。


と、納得した次第です。はい。

境内では寺院増築の寄進も募っていて、ワタシも僅かながら寄進しました。
妻いわく、この寺の寄進台帳にワタシの名前が載るとか?
こんなヘンピな場所にあるクメール寺院の寄進台帳に
日本人の名前があるといのもまた酔狂
(そういえばアンコールワットに自分の名を残した日本人がいたような・・・)

プノンペンに比べてソクチャンの正月はロアム(踊り)が無いからつまらない。
と、妻は正月前に言ってましたが、お寺の境内には舞台が設えられ、
カラオケ(クメール語)をやったり、踊りを踊ったり、なかなかおもしろかったっス。
カンボジアの田舎の正月もこんな感じなんだろうなぁ~・・・と思いながら、
人が生きるという事において、

国家というものに、どれだけの意味があるのか?


などと考させられもしました。

ここの人たちはベトナムという国家の中ではよそ者のような存在。
実際、ポルポト時代にカンボジアからこの地に逃げてきた人も多くいます。
そのような難民を快く受け入れてきたベトナムであればこそ、
経済の市場化が進み、田舎にまで投資や開発の手が伸びようと
この地は彼らのために、このままそっとしておいてあげて欲しいと願うのです。

国家と国民。
 
約束の地。

民のために国家があるのか?
国家のために民があるのか?

国家が無くても民はたくましく生き続けるでしょう。
でも、民無くして国家が存続することは出来ません。

やたら国益、国益と力説してる某国の政治家の姿や
基本的に「寄らば大樹の陰」気質の某国の国民の姿を思い浮かべながら
ソクチャンの片田舎で、そんなカンタンなことに得心したクメール正月でした。

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帰りにね、バンコクの空港でラーメン食べようと思ったら
なぜかアフリカ系?の人たちでイッパイなんですよネ。
日本料理がナゼに?そんなに人気があんの?
おかげでラーメン食いそこなったワイ・・・orz


でわっ!

2008年8月17日日曜日

イケイケ!チャべス!

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現在地: ホーム > ニュース > ワールド > 記事

原油価格の下落は「好ましい」=ベネズエラのチャベス大統領
ロイター:2008年 08月 6日 13:01 JST


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・・・とまあ、チャべス大統領が吼えているワケですが、
過去にはこんな記事もありまして・・・


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暗いニュースリンク
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/07/post_bb3d.html

07/13/2008
オサマ・ビン・ラディン、目標の一部を達成

今 から10年前の1998年、原油が1バレルあたり11ドルほどで取引されていた頃、アメリカ合衆国を相手に聖戦を宣言していたオサマ・ビン・ラディンは、 アメリカがイスラムの土地から石油を安く買い叩いていると批判し、本来であれば原油相場は1バレルあたり144ドルが適正であるべきだ、とインタビューで 唱えていたという。

2008年7月3日、原油相場は1バレル144ドルを超えてしまった。オサマの目標のひとつが、あっさりと達成された瞬間だった。(source:ThinkProgress)

米共和党大統領候補ジョン・マケインは、オサマ・ビン・ラディンを地獄の入り口まで追い詰める、と宣言している。対する米民主党大統領候補バラク・オバマも、オサマ・ビン・ラディンを死刑にする、と息巻いている。

マケインは米軍のイラク駐留が100年続いても良いと言い、オバマはイラク駐留米軍の撤退という公約を考え直したのか、最近では撤退期限について曖昧な言動をするようになった。

両候補の政策がタカ派路線で協調し始めるにつれ、いつのまにか支持率も近づき、ヒラリーを破った頃の“ロックスター”人気が色褪せたオバマは、今ではマケインに対して僅か3ポイントリードしているに過ぎない。

そ うこうしているうちに、イスラエル空軍が米軍の占領するイラク国内の空港を使用し、イランへの爆撃演習を密かに実施しているというニュースが伝わり始め た。イラク側もイスラエル側も共に報道内容について否定しているが、イラク国内の空港から出撃すれば、イランの核施設まで5分少々で到達できるという背景 事情があり、懸念が拡がっている。また、米マザージョーンズ誌のワシントン情報筋によれば、7月9日にイスラエル情報部(モサド)長官がホワイトハウスを 訪れ、極秘で会談が行われたという。

原油価格のみならず、アメリカ合衆国の運命もまた、オサマ・ビン・ラディンのシナリオどおりに進んでいくのだろうか。

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つまり、産油国は「高く」売りたいし、輸入国は「安く」買いたいワケで、
トーゼンと言えばトーゼンです。商売ですから。

・・・にしても、あまりに高くなれば誰も買わなくなる。(買えなくなる?)
ので、石油に代わるエネルギーに向かう。
それがバイオエネルギーだったり、原子力発電だったり。

んで、今回のグルジアでの、表向き民族独立が絡む戦闘にしても、
根っこには石油利権が絡んでいるのは皆さん周知の通り。
してみれば、現在はアメリカに非難が向けられていますが、
商売として見れば、ロシアだって石油価格の上昇を望むはず。
結局、「同じ穴のムジナ」ですよね?アメリカもロシアも。

そんじゃ、もういいかげん「石油」に頼るのは止めようよ。と、
世界中が本腰を入れ始めると「産油国」が困りますワナ。
とくにアラビア半島なんて、「石油」以外に特に産業がありませんから。
だからこそ、アブダビなんかは砂漠のに近代的な都市を作って、
石油以外のビジネスに活路を見出そうと必死なワケでしょ?
ロシアだって、潤沢なオイルマネーがあればこそ。

とはいっても、アラブの近未来都市なんぞはまだ建設途中。
稼動するまでに、もうちょっと時間が欲しい。資金が欲しい。
これは、アラブと組んで石油ビジネスをして来た(している)企業も
おそらく同じ気持ちのハズ。
さらには、「ピークオイル」の問題も避けては通れません。


<貼付3>

農業とエネルギー

2008年08月03日 ピークオイルの主張
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080803/p1

<抜粋>

ピークオイルの主張

原油産出量にはピークがある。

ピークに至るまでは増産が可能だが、ピークに至った後は漸減する。


… 至ってシンプルだと思いませんか?

</抜粋>

</貼付3>


はい。ヒジョーにシンプルだと思います。

「資源」は「有限」

この当たり前の事から目を背けていては、前に進めません。
アラブだろうが、ベネズエラだろうがいずれは石油が枯渇します。
バッカバッカ湯水の如く世界中が石油を消費すれば。
限られたパイにみんなが飛びつくワケだから、
需要と供給のバランスから「石油価格」が上がる。と。
砂漠の一滴の水と同じ理屈。

ジッサイのところ、ワタシにはよく分かりません。
現在石油価格が値下がりしていますが、
これは投資家が資金を引き上げ始めたからなのか、
石油離れが進んで需要が減ったからなのか。
ただ、漠然とですが、石油は近い将来

「エネルギーの主役の座から降りる。」

・・・ダロウ・・・と思えるワケです。

もちろん、製品原料としての「石油」も必要ですから
その需要が「0(ゼロ)」になることはありえないでしょう。
したがって石油の取引もこの先もズット続くかと。

で、まとめる?と、
チャべス大統領の言う1バレル100USドル近辺が
売る方と買う方の妥協点ではなかろうか?と。
この辺で各国が歩み寄れれば、石油利権にまつわる
諸々の紛争、戦争も、今よりずっと少なくなるんじゃないの?
と、思った次第です。はい。


でわっ!

2008年8月16日土曜日

(再)「愚弄春」夜露死苦

2007年6月14日
「愚弄春」夜露死苦


「ご隠居、最近”愚弄春”ってのが流行りらしいんですが、いってえ何なんです?」


野暮なこと聞くんじゃないよ。こういう事さね。」
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【ロシア政治経済ジャーナル】
NO458超富豪の戦争と平和

http://blog.mag2.com/m/log/0000012950/?userid=129500&STYPE=2&KEY=NO458

★超富豪の戦争と平和

全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!北野です。
東京都の小山様から質問が届いています。

「米中の動きを見ると、融和を目指す動きがある一方で、軍拡競争をしている動きもあり非常に複雑です。どうなっているのでしょうか?」

まあ、軍事力でアメリカにはるかに劣る中国が、「融和工作」をしているのはわかりますね。そして、アメリカも「イランが最優先課題だから、今は中国と仲よくしている」という話はいつもしています。

今回はもっと別の次元の話。うさんくさい話をうさんくさくないようにして書いていきます。

 

▼戦争を望む勢力と平和を望む勢力は同じ

誰でもわかる例でお話しましょう。

ブッシュは共和党で、支持基盤は石油業界と軍産複合体
クリントンは民主党で、支持基盤は金融界

これ、誰でも知っています。

ところで、アメリカの石油業界といえば、ロックフェラー(R)のスタンダード・オイルでしょう。それが分割されて今のアメリカメジャーになっている。
これは歴史好き・成功哲学好きの人は皆知っています。

「石油か。てことはR一族は共和党支持か。。。」

とはいえ、R一族といえば、チェース・マンハッタンもR系でしょう?
これも、どこにでも載っています。

「銀行か。金融だよな。てことは、R一族は民主党支持か。。。」

「え”~~~R一族は、共和党支持で民主党支持なの???」

おかしいですか?

日本は、自民党の事実上一党独裁。金がある人は自民党に献金すればいい。
アメリカは二大政党制で、コロコロ変わる。
ありあまるお金があれば、共和党・民主党、両方支援したっていいですよね?

ちなみに、イスラエルも両党を支援しています。
これは陰謀でも何でもありません。
一般的な言葉で、「支持基盤」「ロビー活動」「政治献金」というのです。
これを陰謀とかいうので、ややこしくなる。
ということは、R氏グループは、平和なクリントン時代(ITバブル期)にも儲かり、戦争好きのブッシュの時代にも原油価格が高騰して儲かった。

考えてみてください。

98年にバレル10ドルだった原油価格は、今60ドル以上で定着しています。
つまり、単純計算で6倍利益が増えた。エクソンモービルは、時価総額世界一。

▼超富豪の資金力

超富豪のパワー。
私たち庶民にはイメージできません。

ロシアを例に考えてみましょう。

フォーブス誌によると、ロシアには資産10億ドル(1200億円)以上のビリオナーが53人います。
日本にはたったの24人
それでロシアの大富豪上から10人の資産は、06年17兆円増加した。
つまり、一人当たりの平均年収は1兆7000億円。

月収1400億円、日収56億円、時収7億円、分収1100万円、秒収18万円。

もちろんロシアの富豪なんて、超富豪から見ると小者でしょう。
それでも正確な数字があるので使います。
さて、この金額がいかに庶民とかけ離れているかという話。

世銀総裁ネオコン・ウルフォウィッツさん。
愛人の給料を大幅アップさせた(^▽^)ことが、大問題になりました。

「ウルフォウィッツ総裁自ら人事担当の幹部に「彼女の(昇進の)望みをかなえるよう指示する」との書面を送付。女性は出向により世銀での職務を中断せざるを得なくなる見返りとして異例のスピードで昇進を果たし、年収は13万ドル(約1500万円)から18万ドル(約2100万円)と、一気に4割昇給している。」(時事通信4月14日)

2100万円。。。

これが「多すぎる!」と大問題になった。ライスさんの給料より多いのだとか。
2100万円というのは、ロシアの大富豪トップ10に入っている人なら、2分(^▽^)で稼げる金。

どうですか?

アメリカ国務省とか世界銀行に働くエリートでも、2000万円というのは結構な金額なのです。
極端な話、1億円くらい出せば、だいたいの政治家は買収できる。
そして、ロシアのトップ10大富豪は、1時間に7億円稼ぐ。
つまり1時間の労働で、7人の有力政治家を買収できる。
8時間労働とすると、1日で56人の有力政治家を買収できる。

(ちなみに、日本の政治家はいくら金を積んでも買収できませんよ。彼らは『武士道』の体現者(^▽^)ですから。外国の話です。)

ありあまるお金を持つR氏は、どうして共和党と民主党の片方だけを支援する必要があるでしょうか?
両方の党に金を出した方がいいに決まっています。

▼超富豪のつごう

さて、超富豪は戦争でも平和でも儲かるようになっているというお話でした。
彼らは、ある国の指導者や体制がどうであればうれしいのでしょうか?


1. 最良=素直な独裁体制

2. 良=完璧な市場経済

3. 悪=中途半端な市場経済

4. 最悪=いうことを聞かない独裁体制


1. 最良=素直な独裁体制

「え”~、独裁でもいいのですか?」

そうです。儲かればいい。一番いい例は、サウジアラビア。

石油埋蔵量世界1のこの国は、絶対君主制の独裁国家。
アメリカはイランを責めていますが、サウジを非難しませんね。
素直な独裁国家の場合、ビジネスが進むのです。
なんといっても、一人だけ買収・懐柔すれば全てがまわる。

2. 良=完璧な市場経済

次にいいのは、完璧に近い市場経済の国。
ビジネスがやりやすい。
それと、民主主義国家の指導者は普通独裁者と比べると貧乏ですから、買収しやすい。
何はともあれ、超富豪たちにとって一番都合がいいのは、世界が一つになり、完全自由競争の世の中になること。
国家とか国境とか国によって異なる法律とかは、ビジネスの妨げになる。
どういう世界になるか?日本人も想像できますね?

そう、「世界的超格差社会」になる。

しかし、彼らは本質がビジネスマンですから、自己の資本の増殖が最重要なのです。

3. 悪=中途半端な市場経済

日本はこれです。
それで、アメリカはいろいろと要求し、規制を取り払おうとしている。
これに抵抗した橋本さんなどの評価は低く、賛成した小泉さんの評価は高い。

4. 最悪=いうことを聞かない独裁体制

これが一番の問題。なぜか?

▼ロシアから逃げたロスチャイルド

19世紀末から20世紀の初めにかけて、石油といえばアメリカとロシアでした。
アメリカは、ロックフェラーのスタンダード・オイル。
でロシアは、今はアゼルバイジャン領になっているバクー油田。

この油田の開発をしていたのが、

1. ノーベル社(ダイナマイトの発明で有名なノーベルさんの兄たち)

2. カスピ海・黒海石油会社(1884年設立。ロスチャイルド家が主導)

この2社の活躍により、ロシアの産油量は急増。
1890年代、ロシアはアメリカを抜き世界最大の産油国になります。
しかし、その後ロシアでは革命運動が活発になってきた。
危険を感じたロスチャイルドは1912年、ロイヤルダッチシェルに油田を売り、逃げます。
そして1917年、ロシア革命。

20年にバクー油田は国有化されました。

ロスチャイルドは、ロシア情勢を見極め、破局が訪れる前に脱出した。
しかし、別の言い方をすれば、ソ連独裁体制の中でビジネスをつづけることは、ロスチャですら不可能だった。

▼なぜ独裁者は反抗する?

なぜ独裁者は、超富豪に抵抗するのでしょうか?

第1に、プライドが許さないのでしょう。

独裁者は、国内で神のごとき存在です。
それを、超富豪にアレコレ指図されるのがうざったい。
超富豪から見れば、「奴は増長した」ということでしょう。

第2に、自分でやった方が儲かる。

ロシアの例を見てみましょう。
現在欧米では、熱心な反プーチンキャンペーンが続いています。

「独裁者だ!」というのです。

まあ、そのとおりですが。
とはいえ、ロシアが「中国より独裁だ」なんて考えている人は、世界中どこにもいません。
(例、中国は一党独裁・ロシア下院には4党いる。)
ではなぜ、欧米は中国ではなくロシアを叩くのでしょうか?

原因は03年までさかのぼる。

アメリカのエクソンモービルが、ロシアの石油最大手(当時)ユコスを買収しようとした。
ところが、プーチンさんは、最高検に指示してユコスのホドロコフスキー社長を逮捕してしまった。それで、買収ができなくなった。

プーチンさんの立場で考えてみましょう。

米エネルギー省によると、ロシアの石油埋蔵量は、世界総埋蔵量の14%で世界2位。
天然ガスは27%を占め、ダントツ世界一。ウランは世界3位。
その他、金・ダイヤ・プラチナ・鉄・アルミ等々、何でもある。

別に超富豪に利益を分配しなくても、KGB軍団でビジネスを独占すればもっと儲かるでしょう?
(だから、サハリン2にもイチャモンをつける)

つまり、超富豪にとって素直な独裁者は最良の友、反抗的な独裁者は最悪の敵
ということになります。

(最悪の敵の例、仏ロ中に石油利権を与えていた反抗的フセイン)

陰謀論の欠点は、超富豪のパワーだけ強調し、誰が抵抗しているのかさっぱりわからない。
陰謀本を読んだ後、

「そんなにパワーがあるなら、さっさと世界政府を樹立して、人類を奴隷化すればいいじゃん」

と思ってしまう。なんで、プランが進まないのか庶民にはわからないのです。

▼中国はどうなのか?

さて、共産党の一党独裁国家中国はどうなのでしょうか?

超富豪は、戦争を推進する勢力も支援し、平和を推進する勢力も支援するという話でした。
日本人は職人脳で、「唯一の答え」を求めますから、これが理解できない。

実は、両方の工作が同時に進んでいるのです。
そして、平和(儲け=金融界)な動きにフォーカスしている人は、

「米中は経済の相互依存が進んでいて、戦争はあり得ない」

と主張する。

一方で、戦争をすすめる動きにフォーカスしている人は、

「中国は去年18%も軍事費を増やした。これは戦争にそなえている証拠だ!」

となる。

どっちが真実なのでしょうか?もちろんどっちも真実。

この国の運命は、中共トップが超富豪のいうことを素直に聞くかどうかで決まります。

確かに今中国は、軍事的にとてもアメリカにかなわない、バブル崩壊を回避したいという動機で比較的素直。
しかし、十分豊かになった時、中共の指導者が超富豪の思惑どおり動くでしょうか?(中華思想もあるし。。。)

超富豪から離れたいくつかの例もあります。

エリツィン時代、アメリカに100%従順だったロシア。
しかしプーチンは、超反抗的なので、いじめられている。
例えば、アメリカの支援で05年キルギス大統領になったバキーエフさん。

ロシア側に寝返りました。

04年のオレンジ革命で政権についたユシェンコ大統領。
国民の不満が高まり、親ロのヤヌコビッチを首相につけています。

他にも、ベネズエラやボリビア政府は、欧米メジャーを追い出し、資源部門国営化に動いている。

今はバブルを崩壊させたくない中国と、イラン問題を先に片付けたいアメリカ、そしてきっちり利益確定したい超富豪の利害が一致し、中国は安泰。
しかし、このまま波風立たず繁栄がつづいていくはずはありません。

どういうパターンがありえるのでしょうか?

1. 中共指導部が超富豪のいうことを聞きつづける

2. 中共指導部が超富豪のいうことを聞かなくなる。それで、アメリカはあらゆる手段を使い、中国を民主化する。(例、ソ連崩壊→新生ロシアのごとく)

3. 中共指導部は超富豪のいうことを聞かず、なおかつバブル崩壊・革命・戦争の危機の乗り越え、体制を保つ。

ちなみに、共和党の中から、

「次の大統領はレーガンのような人物が必要だ」

という意見が出てきています。
ソ連を崩壊に導いたレーガンの再来を待ち望む共和党。
当然意味するところは、

「中国を(ソ連のごとく)崩壊させ、民主化させる大統領」

ということでしょう。

</貼付1>


<貼付2>

日本人が知らない 恐るべき真実
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/

第三章 芸術の都パリの下水道

5 フランスの支配者“二百家族”

<抜粋>

ベトナム戦争が、実はフランス人のインドシナ侵略から始まったことが、今日ではほとんど忘れられている。

フランスからアメリカに侵略の鍵が渡された経過は、ある投資銀行家の履歴から明らかになる。

クラレンス・ダグラス・ディロン、この男はマーチャント・バンク「ディロン・リード」の社長で、フランス大使、ケネディ大統領時代の財務長官、そしてロックフェラー財団の理事長という肩書きを持つユダヤ系アメリカ人であった。

アメリカの投資銀行のうち、ただ一つロスチャイルドとの関係が不明なもの、それがディロン・リード社であった。
 
銀行家-それは、死の商人が長者番付の上位を占め、多くの場合、その国家の中で最大の富豪になる、という不条理の生みの親である。

この鉄則は、ことにアメリカとヨーロッパでは強い傾向を示してきたが、わが国の過去も同じであった。

日本の戦後の奇跡の復興は、朝鮮戦争とベトナム戦争の軍需景気、つまり、アジア近隣諸国の血を流して築かれたものである。

この軍需産業を動かすのは、地球上どこにあっても銀行家、という不文律がある。

欧米の場合、アメリカにおける死の商人デュポン、モルガン、ロックフェラーらの財閥があまりに巨大になったため、一時期ヨーロッパのロスチャイルド家はほとんど忘れられてきた。また、ここ数年における日本の産業資本の躍進のため、ヨーロッパ資本はごく軽く見られてきた。

ところがその隠し財産は、わが国の比ではなく、仮に“チューリッヒの小鬼たち”と呼ばれる銀行家が一夜行動を共にすれば、たちまち日本経済を破綻させることが可能である。

そのスイスの銀行口座が、かなりの部分をフランス人に握られている。

国家としてではなく、個人として金の保有量が世界一に数えられているのがフランス人である。

</貼付2>

 
<貼付3>

石原慎太郎の役割は、やっぱり、ユダヤ大王の極東謀略のお手伝い
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/is.htm

<抜粋>

ユダヤ財閥は、地球の富を独占したい。そのユダヤは、中国が経済的に台頭するのを牽制したい。一番困るのは、極東の優等生国家が経済的に結合して、アジア版EUを作ることである。

「AU」によって、日韓中台がひとつの経済圏を形成すれば、ユダヤ国家アメリカの一人勝ちには赤信号が点る。よって、日中、日韓、中台の間に軋轢をつくり、極東の国家同士が反目してもらいたい。

だからこそ、教科書、慰安婦、靖国、南京などの問題を朝鮮宗教に捏造させてきた。作る会も勿論、統一朝鮮謀略宗教の傀儡である。

勿論、中国側にも「反日」を煽る役割を与えられた連中がいる。改革開放で資本家階層が台頭し、共産党も人民解放軍も権威が地に落ちている。日本との関係が悪化し緊張状態が生まれれば、旧勢力が復権する。

ロックフェラーは、親の代から中国共産党幹部とつるんでいる。ホットラインがある。こういった構造になっているのです。

</抜粋>

</貼付3>


「・・・。」


でわっ!

2008年8月13日水曜日

いろんな事が同時に起こる2

先日は親露派からの立場から
今回のグルジア-ロシアの戦争のいきさつを紹介しましたが、
「連山」あたりでは、もともとロシア(旧ソ連)が悪いのだ。
と、言っているワケです。はい。


連山:現在のグルジアは未来の沖縄
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/alacarte/gokinawa1.html

<引用>

結局、ソ連崩壊後のどさくさに紛れてグルジアだった地域を「開放して独立させる」という大義のためにロシア人が制圧して、そこにグルジア人以外の民族を住まわせて、彼らによって「独立の意思」を代弁させたようなものなのだ。

</引用>


反対の立場からの見方を無視してしまっては
「中立・公正」な判断は出来まい。というワケで
毎度お世話になる「All About」で検索してみるに・・・


グルジア政治の基礎知識2006
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20061015A/index.htm


・・・ま、グルジアという地域。というか、コーカサス地方は
古くから様々な民族が入り乱れ、それぞれの民族意識が
歴史的な背景も在って、ヒジョwに強かったワケだ。
で、ソ連崩壊のドサクサに紛れて「独立しゃおう!」
という気運が各民族に広まったワケですな。

で、グルジアも独立を果たすワケですが、その後がいけない。
グルジアという国自体も一枚板ではなく、
オセット人アブハジア人が混在する多民族国家。
そこにグルジア人のみのナショナリズムを押し付けるような政策。
それじゃ旧ソ連と一緒ジャン!


<抜粋>

1990年、南オセチア自治州でグルジア語の強制化に反対する動きは、やがてこの地域の分離独立運動に発展していきます。

</抜粋>


ここんとこ、「連山」の言い分とチョット違うんだよなぁw。
もともとオセット人が住んでいたんだから・・・。
グルジア人が多く住んでいたのはアブハジアの方で、
「イベリア・ホテル」に住み着いているのも
アブハジアを逃れてきたグルジア人の難民のみなさんです。


資料:日本財団
南コーカサス・グルジアの旅(中)

http://www.nippon-foundation.or.jp/org/moyo/2002359/20023591.html


ま、ロシアが民族独立運動を煽ったことは否定できません。
が、グルジアの政治家が「ダメダメ」だったのも事実。

マッタク!モウwww!

どこの国だろうと「ダメダメ」な政治家がいると
国民はいい迷惑ですなっ!
国家間の戦争の影には「日々を平穏に暮らしたい」と願う
ごくフツーの人々が無数にいるというのに・・・
コーカサス地方に住む「濃いw人たち」の生活ぶりを
ここのブログで多くの人に知ってもらいたいものです。


不思議な、不思議な「アルメニア共和国」
http://armenia.hp.infoseek.co.jp/


・・・ちなみに、現在ワタシが住むベトナムにおいても
「根拠の無い自信」は、多くのベトナム人に見られます。
その点でコーカサスの人たちにも親近感が持てます。
「バカの壁」にもありましたが、「想像力」が欠如すると

人間、基本は一緒だろ?

という事さえ見失ってしまうんですかね?

ところで、まだ解決したわけではありませんが、
遺跡を巡って一触即発状態だったカンボジアタイ
お互いに兵を引き、話し合いで解決しようと合意したことに
アジアの「理性」というか、

「ケンカしても腹が減るだけダロw!」

的な妥協って、実は大切な事なんじゃなかろうか?と。



北京オリンピック開会式にて
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 


(汗が出てタマラン!ゆうべウォッカ飲み過ぎたみたいw)


「自慢の奥さんはどうした?ウチのカミさんも美人ダロw?」


「遠目に見ればナw!」


・・・・・・。(愛用の育毛剤、紹介してあげようカナ・・・)



でわっ!

2008年8月11日月曜日

いろんな事が同時に起こる

折りしも北京オリンピックの開催中ですが、
グルジアとロシアが交戦状態に入ったことは周知の通り。
で、TVのニュースでは流れない細かい事情については、
ここが詳しいかと。


ロシア政治経済ジャーナル
http://archive.mag2.com/0000012950/index.html

<貼付>

<前略>

▼グルジアと南オセチアってなに?

まず基本から。
グルジアと南オセチアの関係について。

グルジアは、カフカスにある国です。
北はロシア、南はトルコ、東はアゼルバイジャンと接している。
この国は、もともとソ連の一部。
他の旧ソ連諸国同様、ソ連崩壊のドサクサにまぎれて
独立をはたしました。

で、南オセチアってなんだ?

法的には、グルジアの自治州(南オセチヤ自治州)
ということになっています。
ここにはグルジア人とは違う、オセチア人が住んでいる。

1990年4月、南オセチアは主権宣言をおこないました。
つまり、どさくさにまぎれて自分たちも独立してしまおうと考えた。
ロシアのチェチェン共和国や、(旧ソ連ではありませんが)
セルビアのコソボとよく似たケースといえるでしょう。

1991年1月、グルジアとオセチアの紛争が勃発。

1992年1月、南オセチアで、「独立」に関する住民投票が
実施され、92%が独立に賛成しました。

同年5月、南オセチア共和国最高会議は、国家独立法を採択。

同6月、停戦合意。

同7月、ロシア平和維持軍が配置された。

1993年、南オセチア最高会議は、憲法を制定

1996年11月、南オセチアではじめての大統領選挙実施。

このように、南オセチアは92年以降、実質独立状態にある。
しかし、国際的に承認されたわけではない。
いまだに国際法的には、グルジアの自治州という位置づけなのです。


▼なぜ今?

南オセチアは、実質16年間も独立状態にある。
グルジアはなぜ今になって、
南オセチアへの攻撃を開始したのでしょうか?
これはセルビアのコソボ自治州が、
実質独立を勝ち取ったことと関係しているのです。
コソボは08年2月、一方的に独立を宣言しました。

その主張は、

・コソボ住民の90%はアルバニア人である
・アルバニア人はセルビアからの独立を望んでいる
・民族自決権により、セルビアはコソボの独立を認めるべきだ

さらに、セルビアがかつて「民族浄化を行った」という話が、
コソボ独立を後押ししました。
そして、欧米のほとんどの国が、
コソボを独立国家として承認してしまった。

「領土保全の原則」「民族自決権」

この二つは矛盾するのですが、
領土保全の原則が通常上とされてきました。
それで普通、独立を目指す側は、話し合うか独立戦争をして、
本国に独立を承認させるのです。
他国が新独立国を承認できるのは、通常その後になります。

しかし、コソボの場合、セルビアが納得しないまま、
欧米は独立を認めてしまった。


それで、ロシア外務省は、08年2月17日にこんな声明を出しました。

<ロシア指導部は従来、「コソボ独立が承認された場合には世界的に適用される『前例』となり、国際秩序の崩壊を招く」などと主張してきた。17日の外務省声明も、同様の論法からコソボ独立の「危険な結末」を強く警告している。>
(産経新聞 2月19日)

コソボの動きを見た南オセチアは、

「南オセチア住民の90%以上は、グルジアからの独立を望んでいる。コソボがOKなら、俺らもOKだろう」

ということで、旧ソ連諸国で形成される独立国家共同体(CIS)
および国連に、独立承認を求める決意を固めていったのです。
一方ロシアは、NATO入りを目指すグルジアを憎んでいますから、
南オセチアに対する支援を強めていきました。

これに危機感を感じたグルジアが、独立を阻止するために
今回南オセチアの首都ツヒンバリに進攻した。
そして、ロシアの平和維持軍司令部や兵舎も空爆。
ロシア軍はこれに反撃した。

この原稿を書いている時点で、南オセチア住民の犠牲者は2000人
とつたえられています。

グルジアは、一時ツヒンバリを支配した。
しかし、ロシア軍は首都からグルジア軍を排除することに
成功しています。
さらにロシア軍は、南オセチアと共にグルジアからの独立を求める
アプハジアでもグルジア軍を空爆している。

全面戦争の様相を呈してきました。


▼米ロ新冷戦のはじまり

基本を見てきました。
これだけだと、

「グルジアの国内問題にロシアが介入したのね」

と思える。
しかし、この戦争は実質米ロの戦争なのです。

「あ~陰謀論ね」

新しい読者さんはそう思うでしょう。
しかし、読みすすめていくうちに、
事実であることをご理解いただけるはずです。

米ロ関係を超特急で振り返ってみましょう。

00年、プーチンが大統領に就任。

01年、プーチンはアメリカのアフガン攻撃を支持。

両国関係は改善される。

02年~03年、ロシアはアメリカのイラク攻撃に最後まで反対。

両国関係は悪化する。
しかし米ロ関係が決定的に悪化したのは、
いわゆるユコス問題が原因でした。
アメリカ(具体的にはエクソンモービル・シェブロンテキサコ)は、
ロシアの石油最大手(当時)ユコスの買収交渉を進めていました。

アメリカは戦争により、イラクの石油利権を独占した。
今度は、世界埋蔵量14%を占める
石油大国ロシアの利権に食いこみたい。
ところがプーチンの命令により、ロシアの検察は、
ユコスのホドロコフスキー社長(当時)逮捕してしまいます。
そして、ユコス売却の話は流れました。
ユコスはその後、国営石油会社ロスネフチに吸収されます。

プーチンの「ロシアの石油利権はアメリカに渡さない!」
という強い意志表示に、アメリカは激怒。
アメリカは、「ロシア封じ込め」を決意したのでした。


<中略>


▼バラ革命はアメリカの革命

その結果、03~05年にかけて、旧ソ連諸国で次々と革命が起こった。
最初のターゲットは、今回問題になっているグルジア。
グルジアの東には、これも旧ソ連の石油大国
アゼルバイジャンがあります。

アゼルバイジャンの石油は今まで、
ロシアの黒海沿岸都市ノボロシースクまでパイプラインで運び、
そこから世界市場に出されていました。
アメリカは、

「アゼルバイジャンの石油を、ロシア領を通過しない形で、世界市場に出そう」

と考えた。
具体的には、アゼルバイジャンの首都バクー→
グルジアの首都トビリシ→トルコのジェイハン
をつなぐパイプラインをつくろう。

このパイプラインは、当然ロシアの国益に大きな打撃を与えます。
それでロシアは、グルジアからの独立を目指す
南オセチヤ・アプハジアへの支援を強化します。

グルジアの大統領は当時、シュワルナゼさん。
ゴルバチョフ時代ソ連の外相を務めた人物で、
日本でも人気がたかかった人物。
シュワルナゼさんは、もともと親米なのですが、
ロシアからの圧力で右往左往しはじめました。
それでアメリカは、

「このじいさんではダメだ、俺らの傀儡を立てよう」

となった。

03年11月2日、グルジアで議会選挙が実施されました。
結果は、親シュワルナゼの与党「新しいグルジア」が21%で1位。
2位はサアカシビリ(現大統領)率いる「国民運動」で18%。

野党は、この選挙結果は「不正だ!」とし、
「選挙やり直し」と「大統領辞任」を求める大々的なデモを行います。

11月22日には、野党勢力が国会議事堂を占拠。
23日に大統領は辞任しました。

これを一般的にバラ革命といいます。
この革命がアメリカの革命だったこと、日本の新聞にも載っています。
例を挙げておきましょう。


<グルジア政変の陰にソロス氏?=シェワルナゼ前大統領が主張

【モスクワ1日時事】グルジアのシェワルナゼ前大統領は、11月30日放映のロシア公共テレビの討論番組に参加し、グルジアの政変が米国の著名な投資家、ジョージ・ソロス氏によって仕組まれたと名指しで非難した。ソロス氏は、旧ソ連諸国各地に民主化支援の財団を設置、シェワルナゼ前政権に対しても批判を繰り返していた。>
(時事通信-03年12月1日)


03年11月29日付朝日新聞。
<「混乱の背景に外国情報機関 シェワルナゼ前大統領と会見

野党勢力の大規模デモで辞任に追い込まれたグルジアのシェワルナゼ前大統領は28日、首都トビリシ市内の私邸で朝日新聞記者らと会見した。

大統領は混乱の背景に外国の情報機関がからんでいたとの見方を示し、グルジア情勢が不安定化を増すことに懸念を表明した。

前大統領は、議会選挙で政府側による不正があったとする野党の抗議行動や混乱がここまで拡大するとは「全く予測しなかった」と語った。

抗議行動が3週間で全国規模に広がった理由として、「外国の情報機関が私の退陣を周到に画策し、野党勢力を支援したからだ」と述べた」


この他にもいろいろありますが、長くなるのでやめておきましょう。
米ロ新冷戦の詳細については、これをお読みください。
うざったいくらい証拠と資料をあげています。

「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vs多極主義」(草思社)
(詳細は→ http://tinyurl.com/yro8r7 )


▼サアカシビリは、アメリカの許可なしで動かない

つまりこういうことです。
グルジアの現大統領サアカシビリは、アメリカの傀儡である。
よってアメリカ政府の命令・あるいは許可なしで、
軍事行動を起こすことはありえない。
つまり、グルジアと南オセチアの戦争は、
アメリカの命令か許可のもとに行われている。


グルジアの動機は、南オセチアの独立を阻止すること。
これはわかります。
では、アメリカの動機はなんなのでしょうか?
RPE読者の皆さまならおわかりでしょう。

ロシアは、現在アメリカで起こっている危機の原因を作り出している。
具体的にいうと、ロシアは意図的にドル体制を崩壊させている。


<ルーブル建て原油取引開始 ロシア、影響力強化狙う

【モスクワ9日共同】モスクワの取引所、ロシア取引システム(RTS)で8日、初のルーブル建てロシア原油の先物取引が始まった。
サウジアラビアに次ぐ世界第2位の産油国であるロシアは、自国通貨建ての自国産原油市場を創設することで、国際原油市場での影響力強化を図る狙いだ。>
(共同通信06年6月9日)


<米露“破顔一笑” 「ルーブルを世界通貨に」プーチン大統領ますます強気
07年6月12日8時0分配信 産経新聞

【サンクトペテルブルク=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は10日、出身地サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、同国の通貨ルーブルを世界的な基軸通貨とすることなどを提唱した。同国など急成長する新興国の利益を反映した経済の世界新秩序が必要であるとの考えを示した形だ。
世界的な原油価格高騰を追い風に強気のロシアは、米国主導の世界経済に対抗し、欧米諸国に挑戦する姿勢を強めるものとみられる。>


それでどうなったか?
ドル体制が揺らいできたので、
アメリカへの資金流入がとまったのです。
そして、

1、住宅バブル崩壊
2、サブプライム問題顕在化
3、アメリカ経済危機


そんな中、ロシアは史上空前の原油高により、
相変わらずの好景気を謳歌している。
(最近下がってきましたが。)

アメリカは憎きロシアを封じ込めるために、

・東欧MD計画
・反ロ軍事ブロックNATO拡大
(特に、旧ソ連のウクライナ・グルジア)


等々さまざまな攻撃をしかけている。
そして、アメリカに忠実なサアカシビリは、
「NATO入りを目指す」と宣言したり、
ロシアのWTO加盟を邪魔するなどして、
役割を果たしてきました。


▼機能不全の国連

米ロが対立をつづけているため、国連は機能不全に陥っています。
国連安保理は、戦闘行為の即時停止を求める声明を
出そうとしています。

しかし、アメリカ・グルジアとロシアの主張が真っ向から対立し、
結論が出ない状況なのです。
アメリカとグルジアは、

「グルジアの領土主権を尊重し、ロシアは即座に撤兵せよ」

と主張。
一方ロシアのチュルキン大使は、

「グルジアは南オセチアで民族浄化を行っている。既に1300人以上が犠牲になっている」

と主張。
逆にグルジアを非難しています。

どちらの主張が正しいのでしょうか?
これは、一概にはいえません。
確かに、国際法的に南オセチアはグルジアの一部。
グルジアが南オセチアに派兵することは、国内問題ともいえます。

ただ、グルジアが停戦合意を一方的に破り、攻撃をしかけたこと。
ロシアの平和維持軍を先に攻撃したこと。
南オセチアの一般人をたくさん殺していること。
これらはどうなのでしょうか。

また、アメリカは過去、同様のケースで、
今回のロシア同様、独立派を支持したことがあります。

そう、セルビアからの独立を求めるコソボ。

アメリカが現在展開している論理であれば、
コソボ問題はセルビアの国内問題でしょう。
ところが、アメリカとNATOは、

「セルビアがコソボで民族浄化をしている」

とし、セルビア空爆に踏み切りました。
そして、最終的にセルビアの意向を無視して、
コソボを一方的に独立させてしまった。
ロシア側からいわせれば、

「ロシアはアメリカと同じことをしているだけ」

となる。一方ロシア側にも矛盾があります。
ロシアは、独立を目指すチェチェン共和国を攻撃した際、一貫して

「これはロシアの国内問題だ」

としてきました。
要するに、アメリカもロシアも、
自国に都合のいい論理を展開しているだけ。
それで、一概に善悪を判断することはできないのです。

私たちは、
アメリカとグルジアの主張はこう、
ロシアの主張はこう
と事実だけをおさえておけばよいでしょう。


▼アメリカの目的

この戦争はいつまでつづくのでしょうか?
答えは、

「アメリカがグルジアに命令をくだすまで」

となるでしょう。
アメリカとグルジアの狙いは二つあると思います。

一つは、国際社会におけるロシアの評判を失墜させること

私は最初、

「なんでグルジアは、オリンピックの開会式直前に南オセチアを攻撃したんだろう?」

と疑問に思いました。
しかし、アメリカ・イギリスのテレビを見ていて納得しました。
米英の放送を見ていると、

「ロシアがオリンピック開催日にグルジアを侵略した!」

というニュアンスなのです。
グルジアが最初に南オセチアを攻めたこと、
そして、ロシアの平和維持軍も攻撃されたこと
などが、まったく無視されています。
そのため、米英では

「悪いロシアがかわいそうな小国グルジアを攻めた」

刷り込みが行われている。

二つ目は、南オセチアの平和維持軍を
ロシア軍からNATO軍にきりかえること。
グルジアは、停戦の条件として、

「南オセチアとグルジアの間に展開する平和維持軍をロシア軍ではなく、NATO軍あるいは国連軍にすること」

を求めてくると思います。
そうなれば、NATO加盟国でないグルジアでも、
実質NATOに守られることになる。
当然、南オセチアの独立は不可能になるでしょう。

いずれにしてもアメリカは今後、

「ロシアは悪の帝国」

というプロパガンダを展開していきます。
そして今回の戦争も、最初のきっかけは忘れ去られ、

「ロシアがグルジアを侵略した」

という方向に変わっていくでしょう。
ですから皆さんは、8月9日付けの新聞
大切に保管しておいてください。
そこには、

「グルジア、南オセチアに進攻

とあるはずです。


▼ロシアはいかに対抗するか

一方、情報戦ですでに苦境に立たされているロシア。
これからどうするのでしょうか?
グルジアが疲労して停戦に応じるまで、
戦いつづけるということでしょう。
ロシアは、グルジアの背後にいるアメリカへの憎悪を
ますますつのらせていきます。
そして、アメリカを没落させる手を打っていく。

例えば、イランを守る。
(イランは、ドルではなくユーロ・円で原油を輸出している。)

例えば、ルーブルによる原油輸出を増やすなどして、
ドル体制をますます崩壊させていく。


▼結局特をするのは?

19世紀の覇権国イギリスは、ライバル・ドイツと二回戦争をし、
二回勝ちました。
しかし、なぜか覇権国家から没落していった。

第1次大戦後、経済覇権はアメリカに移り、またソ連が誕生した。

第2次大戦後、世界はアメリカとソ連の二極時代をむかえた。


そして、アメリカが欧州の西半分を、
ソ連が東半分を支配する時代になった。
イギリスがドイツと戦っている間に、米ソが台頭したのです。

今回は、アメリカとロシアが戦っている間に、
中国とインドが漁夫の利をえることでしょう。


おろかな。。。


(おわり)


<後略>

</貼付>

・・・ま、親露派の見方ではあるんだろうケド、
言っている事にスジは通っているでしょ?
で、もうひとつご参考までに。

今日の覚書、集めてみました
陰謀説じゃありません、単なる事実です
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/de6b2640f64f2ebcdfa1d0a65b6f3aac


ところで、開幕式の演出。「中国らしかった」ですよね?
スピルバーグに頼まなくて正解?だったカモ・・・
「良し」「悪し」以前に、自国(中国)に対する
チャン・イー・モウのがヒシヒシ感じられました。
(スピルバーグだったら、どうだったかな?)

北京オリンピック開会式にて
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 


キツネさん


タヌキさん


コウモリ?さん


・・・・・・。


でわっ!

2008年8月8日金曜日

ニヒルの夜明け

<貼付>

タモリ弔辞「私もあなたの作品の一つです」
SANSPO.COM
http://www.sanspo.com/geino/news/080807/gnj0808071158018-n1.htm

漫画家の赤塚不二夫さんの葬儀・告別式が7日午前、東京都中野区の宝仙寺で営まれ、「肉親以上の存在」と慕っていたタレントのタモリが弔辞を読んだ。

 タモリの弔辞は以下の通り。

 「8月の2日に、あなたの訃報に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが、回復に向かっていたのに、本当に残念です。われわれの世代は、赤塚先生の作品に影響された第一世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクターは、私達世代に強烈に受け入れられました。

 10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫がきた。あれが赤塚不二夫だ。私をみている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。

 終わって私のとこにやってきたあなたは『君は面白い。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住む所がないから、私のマンションにいろ』と、こういいました。自分の人生にも、他人の人生にも、影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。それから長い付き合いが始まりました。

 しばらくは毎日新宿のひとみ寿司というところで夕方に集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタをつくりながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。ほかのこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、未だに私に金言として心の中に残っています。そして、仕事に生かしております。

 赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。マージャンをするときも、相手の振り込みで上がると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしか上がりませんでした。あなたがマージャンで勝ったところをみたことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかしあなたから、後悔の言葉や、相手を恨む言葉を聞いたことがありません。

 あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折みせるあの底抜けに無邪気な笑顔ははるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん(たこ八郎さん)の葬儀のときに、大きく笑いながらも目からぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺のときたこちゃんの額をピシャリと叩いては『このやろう逝きやがった』とまた高笑いしながら、大きな涙を流してました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。

 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち

『これでいいのだ』

と。


 いま、2人で過ごしたいろんな出来事が、場面が思い出されています。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外でのあの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あのときのあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。

 あなたは今この会場のどこか片隅に、ちょっと高いところから、あぐらをかいて、肘をつき、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に『お前もお笑いやってるなら、弔辞で笑わせてみろ』と言っているに違いありません。あなたにとって、死も一つのギャグなのかもしれません。私は人生で初めて読む弔辞があなたへのものとは夢想だにしませんでした。

 私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言うときに漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今お礼を言わさせていただきます。赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の一つです。合掌。平成20年8月7日、森田一義」

</貼付>


「よし!もう一度!」


でわっ!

2008年8月5日火曜日

見事な落ちっぷり



おwwおww、見事な落ちっぷりですなぁwww。

でわっ!

2008年8月1日金曜日

WW2以降の新世界

20080604 145900
第二次世界大戦後の世界をどうするつもりだったかが描かれた地図


チョット前にGIGAZINEから拾ってきたんですケド・・・

ま、アジアにおいて独立国として体を成しているのは
「日本」「中国」だけですわ。

「台湾」「フィリピン」はアメリカの領土、
「インドネシア」「マレーシア」はイギリスの領土。
インドシナ三国の「ベトナム」「カンボジア」「ラオス」と、
「タイ」「マレー半島」「北朝鮮」「韓国」
しっかり中国に組み込まれています。

「海南島」がアメリカの領土というのも、中国を完全には信用していない
アメリカの心の内を垣間見るような気がしますし、
「インド」が大きくその国土を広げているのも、興味深いものがあります。
それより何より、敗戦国である日本が国体を保っているのが不思議。

この地図は1942年2月(真珠湾攻撃の3ヵ月後!)
にアメリカで出版されたものなのですが
すでに戦後が画策されていた事実に、

あの戦争はイッタイナンダッタの?


ま、それはさておき、米ソの冷戦期間とその後のアメリカ単独覇権?
の時代が終わり、ウwちゃんが言うところのヤルタ体制の復活
とやらが現実味をおびてきた感があります。

思うに、「軍人」「商人」は相容れない一線があると思うのですよ。
「軍人」の行動理念とは「国」を守ること。
「商人」の行動理念とは「金」を儲けること。

さて、WW2が終わり、いままで「軍人」の黒子的な役割をしてきた
国際的な「商人」が、

「これからはオレたちの時代だぞwww!」

とばかりに、商売に勤しみ、グローバルな経済圏を画策。
でもって、世界の金融市場を自分たちの好きなようにかき回し、
それでもまだ金儲けがしたいと。

「軍人」は軍備にお金がかかる都合上、「商人」のやり方に
多少不満があったとしても、「国益」という言葉の前に
目をつぶってきたのでしょうが、アメリカが「商人」どものせいで
経済的に崩壊し、自国民が路頭に迷うようになれば
もう黙ってはいられないのでしょうかね?


<貼付>

米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」

米陸軍が、気候変動は人間に起因するものではないという主張をかかげて、地球温暖化をめぐる論争に加わった。

米陸軍研究局のBruce West博士は、「地球表面の平均温度の変化に直接関係しているのは……短期的な太陽放射の統計的変動と、より長期的な太陽の活動周期だ」と主張している。

<後略>

</貼付>


ナンたらいう機関がCO2が地球温暖化の原因だとワメキちらし、
アル・ゴア前アメリカ副大統領が「好都合な」危機感を煽り、
マスコミのバックアップのみならず、ノーベル賞までW浅野。
もとい、W受賞
これからはエコロジーが商売のトレンドってコトですか?

エコロジーにケチをつけるつもりはありませんが、
TVをつければ「エコ、エコ、エコ、エコ・・・」
えぇぇい!くどい!

「お前ら、黒井ミサのまわし者かっ!」

と、ひとりツッ込んでみたりして。
で、地球温暖化の原因ははCO2でも太陽でもなく、
実は黒魔術の呪いだったりして・・・

「エコ、エコ、アザラシ。エコ、エコ、シロクマ」

・・・お後がよろしいようで。


でわっ!