2011年4月1日金曜日

相撲八百長問題その後・・・

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。

 ワタシは「角界」は、「村意識」によって成立していると思っています。同様に「界」の付く職業、「野球界」…「芸能界」…「歌舞伎界」…「落語界」…「茶道界」…「演劇界」…「映画界」…もうmmm数え切れない職業が「村意識」によって成り立っています。そして「界」の内側では通常、「独自のルール」が適用されます。で、「界」の外側から第三者がそれを見たとき、「八百長」として目に映るかも知れませんなあ。

 それぞれの「界」に属している人たちは、その事が良く理解出来ると思うのですが?その「独自のルール」こそが「界」を支える基本原理である事を。然しながら、全ての「界」は非日常の存在・・・つまり衣食住とは直接関係の無い存在であるが故に、「界」の内部に「村意識」=「独自のルール」=「八百長」が存在しようが、庶民の生活には何の影響もありません。あくまでも限られた「界」の内輪の出来事です。

 しかし東電などが属する「電力業界」だとか、「建設業界」になると話が別です。これらの業界は庶民の生活とは切り離せない「界」ですから、内輪だけの「独自ルール」を持ち込む事は許されません。「独自ルール」を持ち込みたいのなら、「芸能界」や「歌舞伎界」のようにファンのみを相手に商売すればいいでしょう。当然、ビジネスの規模は小さくなりますが、「界」を支持する人たちの集まりであれば、好きなように商売が出来ます。

 ただし「界」の境界を超える事は許されません。そして「電力業界」は今回、超えてはならない一線を越えてしまったワケです。

原子力発電所事故で。

 そして事故後の対応も「界」の「村意識」に縛られ続け、自分たちが既に「界」の境界を破ってしまった事、即ち「閉ざされた村意識」は既に通用しない段階にあるのを、理解できなかったのが見て取れます。 

 ワタシは「村意識」を頭から否定する気はありません。上に書いたような職業・・・芸能とかスポーツにしても、その目指す目標が違えば、それぞれの「界」の内部に、自ずと独自のルールは発生します。それが「界」を支える屋台骨となるからです。

 時には不条理なルールも存在するでしょう。「歌舞伎界」などはあくまでも血統重視です。見方によっては人権無視、階級差別者の集まりですが、誰か批判する気がありますか?文部科学省は黙認するのですか?なんならワタシが「アムネスティー・インターナショナル」に相談しましょうか?

 ま、冗談ですが、「界」の外側から・・・一般庶民の目から見れば「界」の内側は異質な世界に見えるという事です。それでも一般庶民の生活に影響を及ぼさない限り、「界」の存在は容認されるのに、なぜ?「角界」だけが非難の的になるのか、ワタシには全然理解できません。

相撲協会、八百長問題で23人処分 事実上の角界追放

 相撲の「八百長」が、ワタシたちの生活にナンか影響を及ぼしたでしょうか?「朝青龍」と「白鵬」が八百長相撲を取ったら、プルトニウムが放出されるんですか?外国人力士が八百長したらヨウ素131で土壌が汚染されるんですか?「角界」に八百長が存在すると、国技館から半径20Kmは人が住めなくなるんですか?

馬鹿げてます

 過去何度も、「角界」の八百長問題に関しては擁護の立場を取ってきましたが、「角界」に限らず「界」の付く業界には「独自のルール」が有るというのがワタシの持論です。そして、「界」の境界を越えない=庶民の生活に害を及ぼさないのであれば、そこに「村意識」があろうとワタシは容認します。しかし今回の「東電」のように、「電力業界」という「村意識」に縛られていながら、

庶民に害を及ぼす事は許されない!

のです。彼らの「村意識」は害毒でしかありません。故に徹底的に否定されなければなりません。

 「開かれた村意識」という例えをしましたが、「村」は全体の一部です。それぞれの「界」も「人間界」に属し、「人間界」も「自然界」に属しています。つまり、「自然界」にまで思い到る事が出来れば、「村意識」も共有する事が出来る。それが「開かれた村意識」の考え方です。

 で、最後になりますが、いいかげん相撲の八百長問題を追及するのは止めなさい!・・・と言いたいワケです。いかなる「界」の住人でもないワタシでさえ、警察や文部科学省の「理不尽な指導」には憤りを感じますわ・・・。だいたい文部科学省さんね?相撲業界の八百長指導と、電力業界の原発の安全指導と、

ドッチに重きを置いているワケ?

こんな事態・・・放射能による土壌汚染が広がりつつある今こそ、「五穀豊穣」の儀式である相撲の出番なんじゃないの?「力士」人たちが、農地を離れた避難民を慰問して、「祈り」、「願い」の「四股」を踏めば、それだけでもどれだけ勇気づけられるか・・・。

役人てえのは、
人の心が分からない連中だねえ。

・・・と、ぼやいた所で、

ヤラレてたまるかっ!


でわっ!